『Spartoi Meadow(スパルトイ メドー)』のレビュー行くぜ!
メーカー: morning glows
機種:Steam
ジャンル:アクションRPG
発売日:2020/8/25
価格(税込):930円
仲間と協力して「メドーマン」と呼ばれる怪人と戦っていくアクションRPGだ。
ストアでなんとなく目に入って、
日本のゲームで内容も悪くなさそうだったので購入。
個人製作のシンプルな内容なんだが……まあ、かなり荒削りだったな!
主人公は自分の村に帰る途中だったミーシャと旅人のシルビアの2人。
しかし、枯れ木のような姿をした怪人メドーマンが平原を荒らしており、
簡単には進むことが出来ない。
メドーマンは昔からの害獣のような存在だが、
近年、異常に数を増やしており、街1つが乗っ取られる事態となっている。
故郷を目指しながら、メドーマン増殖の原因に迫っていくストーリーだ。
ザコで溢れた道を進み、ボスを倒して次の目的地を目指す構成。
この画面見ただけでこなれてないのが伝わるな……!
ザコ敵にぶつかると画面が切り替わって戦闘になるシンボルエンカウント方式。
ぶつかる前に攻撃を当てると敵シンボルを消せるので、
戦闘を回避しやすくなっているぞ。
道には経験値アイテムや装備も落ちている。
戦闘では操作していないキャラが自動で戦ってくれる。
弱攻撃、強攻撃、ステップ回避&ダッシュ、オートガードを使って戦う。
ガードして殴るか、避けて殴るかの単純なシステム。
攻撃をしていない状態で発動するオートガードは敵のダメージを0にするので、
これを軸に敵の攻撃パターンを見極めていくのだ。
装備は武器と防具の2種類で、敵を倒すとかなりザクザク手に入るバランス。
強攻撃の種類や、上昇するステータスなどに違いがある。
と、そんなゲームだがかなり大味な作り。
適当に戦っていても勝てるザコ戦で経験値や装備を稼ぎ、
ボス戦に備える……という構成だが、なかなかつらい。
基本的に攻撃を避けてボスの後ろに回り込んで殴り続ければいいものの、
ボスの攻撃範囲が広い、攻撃の当たり判定が分かり辛い、
攻撃の予備動作がほとんどなく、攻撃の切れ目が分かり辛い、
戦闘でカメラが動かせないなどの要因で苦戦。
「敵の攻撃をガードすると後ろに吹っ飛ばされる」
という仕様もかなり厄介。こっちの攻撃の射程が短いので、
吹っ飛ばされては近づいて、また吹っ飛ばされて……の繰り返しになりがち。
「いつ攻撃すればいいんだ?」「今の攻撃当たるのか?」
と思いながら弱攻撃連打でチマチマ削る戦いになりがちで、
「ボスとちゃんと戦ってる」という手応えに乏しかった。
武器毎の個性が薄かったり、お金は大量に手に入るけど、
弱い武器しか売ってないショップ以外に使う場所が無いのも気になるところ。
マップの構造は単純でファストトラベルもあるんだが、
ミニマップなどが無く、セリフで次の目的地を示す時と示さない時があるため、
変なところで迷ったりしてしまった。
終盤で説明なく「たいまつに火をつけていく」って要素が出たのも引っかかる。
クリアまでは4時間掛からないくらい。
オートガードとステップを軸に組み立てていく立ち回りの方向性は良いと思うし、
装備がサクサク集まり、レベルも程良いペースで上がるバランス、
攻撃でシンボルエンカウントの敵を消せる仕様、セーブポイントの配置など。
遊びやすさをちゃんと意識してるのは伝わるが……。
ちょっと基礎部分に難ありだったぜ!