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BGMと雰囲気は凄いアニメチックFPS!『AWAY: Journey to the Unexpected』レビュー!【Switch/PC】

 

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AWAY: Journey to the Unexpected ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

AWAY: Journey to the Unexpected on Steam

 

『AWAY: Journey to the Unexpected』のレビュー行くぜ!

俺が遊んだのはSwitch版ね。

 


メーカー:CIRCLE Ent.

機種:Switch/PC

ジャンル:アクションゲーム

発売日:2019/12/05(Switch)2019/02/13(PC)

価格:1500~1730円


 

アニメチックな2Dのキャラが登場する、主観視点の3Dアクション……ってところかな。

ギャグ満載のノリで進むストーリーで、作り込まれたマップ表現や、

オープニングとエンディングで流れる日本語のボーカル曲なども注目だ。

 

 

PVでBGMと雰囲気に惹かれて購入したが、

ハッキリ言ってグラフィックとBGMが出来たところで力尽きたゲームって印象だった!

「ローグライト(システムの一部にローグ要素を持ったタイトルの呼び名)」

と公式で言っているものの、全然活かせてないのでここを期待すると辛いぜ。

 

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行方不明になった両親を探しに出かけた主人公が、

環境汚染をするラビワークス社との戦いに巻き込まれていくストーリー。

拠点である自宅から、様々なマップに出撃していく構成だ。

 

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最初に入力した主人公の名前が、

そのまま自室のラクガキとして反映される演出がいい。

小物やポスターなど、背景の作り込みはなかなかのもの。

 

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レーダーを見ながら、マップや小ダンジョンに隠された3つのスイッチを見つける。

すべてオンにすればボスがいるダンジョンへの道が開かれる。

そこでボスを倒して次のマップへ進むという構成だ。

ダンジョンの地形は毎回ランダムで少しだけ変化する。

 

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マップの雰囲気作りがしっかりしてるし、マスコットが「頑張れ!!」と

日本語で励ますラビワークス社のポスターもいい味出してる。

 

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ラビワークス社の施設に乗り込むとこれが「殺します!」になるのがイカす。

 

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主人公の攻撃方法は最初から最後まで木の棒と花火の二つのみ。

木の棒は当て辛いし、飛び道具の花火は強いが数に制限がある。

ショップで買ったり、ダンジョンで拾ったりしないといけない。

 

そこで重要なのが8人いる仲間キャラ。

選択肢で正解を選んだり、お金を渡すなどして最大3人まで加えられる。

仲間と交代すると強力な射撃攻撃や回復魔法、火炎魔法などが使えるぞ。

HPと攻撃エネルギーを兼ねているエナジーがゼロになると使えなくなってしまうが、

非常に頼れるキャラ揃いだ。

 

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ラビワークスの社員で汚染されて死にそうなヤツとか。

 

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死にかけのアイスクリームとかまともな奴がいねぇ……!

 

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俺のお気に入りはどてっぱらに風穴が空いているコウモリのライトハート。

心臓を無限再生できるから平気!と、

回復アイテム扱いの心臓をバンバン発射してくれるサポートキャラである。

なんという自己犠牲太郎……!

 

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拠点から出撃して、仲間を増やしながら各マップを攻略。

ルートによって通るマップは異なり、やられたら最初から。

最後のマップに辿り着いても最初からだが、

仲間をすべてパーティに入れられる状態で最後のマップに辿り付いたらラスボス戦へ。

という構成になっている。

 

すべての仲間を集めるまで何度も周回するゲーム。

繰り返し遊ぶ度にショートカットやファストトラベルが増えていくぞ。

 

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そんなゲームだが非常に単調。

遊ぶ度にマップが変化するローグライトと言っても、

ほとんど変化が感じられないレベルの地形だし、

そもそも装備アイテムなどが一切ないゲームなので、ランダム要素が活きてない。

スイッチ探すために何もない道を歩く時間も長い。

 

主人公の攻撃は弱いから戦闘はチマチマしてるし、

そもそもスイッチを見つければいいだけなのでザコ戦はスルーして良し。

ボス戦は仲間の攻撃でゴリ押しが安定とめっちゃ大味。

 

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仲間は正しい選択肢を選ばないと仲間に出来ない上に、

正解の選択肢が分かりにくいため、

頻繁に「選択肢ミスって仲間に出来なかったのでもう一周!」となる。

一周が短くてショートカットもあるとはいえこれはだるい。

 

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「仲間を呼ぶとその仲間の視点になる、FPSスタイルです。」

などと商品ページに書いてあるが、仲間と交代した時にただエフェクトがかかるだけだ。

ガンマンだったら白黒映画風、ロボットだったらSFっぽい画面に、

死にそうな社員だったら赤くて見辛い死にそうな画面になる。

凝ってるがそれだけだね……

 

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翻訳が微妙なせいでギャグ会話もぎこちないし、

8人いる仲間は濃いキャラばかりなのに、

一度仲間になった後は一切ストーリーに絡まないのが残念。

ラスボス戦もめちゃくちゃ投げっぱなしで「???」ってなったよ!

それ伏線って言わねーから!

 

OPのアニメの作画など昔の日本のアニメを意識してるようだけど、

ストーリーからあんまりそういう雰囲気は感じ取れなかったかな。

 

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【CDミニアルバム】MUSIC FROM AWAY - まじろぐみ - BOOTH

 

MUSIC FROM AWAY (xfd) by naruto2413 | Free Listening on SoundCloud

 

成瀬和彦が担当したBGMの数々は文句無しで、

真白彩が歌う疾走感のある主題歌も、

ギターバリバリでテンションが燃え上がるボス戦BGMも素晴らしい!

BOOTHで主題歌とボス戦含めたミニアルバムが売ってたのでクリア後に即注文したわ。

視聴できるのでみんなも聴いてみてくれ!

 

主題歌、素朴な歌詞も含めていいオープニングなのに、

ゲーム本編だと編集があんまり上手くないのがまた残念だ……。

 

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クリアまでは4時間前後ってところか。

2Dのキャラが3Dのマップをグリグリ動く雰囲気とBGMは好きなんだけど、

グラフィックとBGMで力尽きたゲーム……って評価になるなぁ。

まあ、難易度も含めて理不尽なところは少なく、サクッと楽しめるのは評価点か。

 

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良いサントラと出会うきっかけになったのは個人的に良かった。