Say No! More ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『Say No! More』のレビュー行くぜ!
メーカー:Thunderful
機種:Switch/PC
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2021/04/09
価格(税込):1980円
「YES」を強要される会社に入社してしまい、
理不尽な目に合う主人公が自己啓発テープで一念発起!
襲い掛かる無理難題に「NO」の一言で反撃していくというゲームだ。
しかし会話で相手をやりこめるゲームではなく、
主人公が口から「NO」を発射して物理的に会社や敵を破壊していくノリなので、
社会派のワギャンランドみたいな内容と言える。
ゲームを通してキレッキレの演出を堪能できて面白かったが、
すぐ終わっちゃう点で賛否分かれそうだったね。
まずは主人公の作成からスタート。
顔や服装、肌の色や髪型などなど。結構パーツが多くて色んなキャラが作れるぞ。
うーん、なんか桜井政博みたいなのが出来たな……。
そして「NO!」の言い方を選択!
世界各国の色々な「NO!」が収録されており、選んだ言い方が口から発射されるぞ。
日本語だと「いやです」になるのでローカライズ凝ってる。
ただ、個人的には「NO!」のままがオススメかなぁ。理由としては
「僕は〇〇した方が良いんだよね……?」
「NO!」
「やっぱりそうか!やめることにするよ!」
みたいなシーンが度々あるので「いやです」だと意味が通らなくなる。
ここは「NO」という単語の柔軟性を感じるところだ。
インターンとして会社に入社した主人公だったが、
上司はウザくて親友に作ってもらったベントーを奪われるわ、
ひどい環境のデスクに回されるわで散々。
でも自分の意見を上手く言うことが出来なくて流されるまま。
しかし偶然手に入れた自己啓発テープを装着して世界が一変。
精神世界でコーチから「NO!」の使い方を伝授された主人公の逆襲が始まる!
ゲームとしては非常に単純。
主人公が自動でどんどん進んでいくので、道を塞ぐ相手が出てきたらボタンを押す。
すると 「NO!」で敵を吹き飛ばして先へ進めるようになるのだ。
ゲームが進むと冷めた「NO!」やクレイジーな「NO!」、
溜めてから一気に放つ溜め「NO!」などバリエーションも増加。
クレイジーな「NO!」だとふざけた言い方になったり、発音がちゃんと変わるのが笑える。
高笑いや拍手で相手を煽ってからの「NO!」など、 細かいテクニックも増えていくぜ。
とはいえ、アクションゲームでは無いし一本道のゲームなので、
細かい使い分けを考える必要は無し。
とりあえず「NO!」を出していればゲームは進む。
ストーリーや演出、相手のリアクションを楽しむゲームだ。
演出のスピード感が凄くてとにかく見ていて気持ちいい。
公園に移動するだけなのに面白い #NintendoSwitch pic.twitter.com/bexIwghwCu
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) April 10, 2021
みんなで公園に行くぞ!ってシーンですら面白いからな!
ローポリ風のグラフィックで表現されたキャラたちは表情豊かだし、
多用される軽快なメインテーマも耳に残る名曲だ。
NOという禁じられた言葉の力を手に入れた主人公が大企業に挑む!
みたいなノリのストーリーはどんどんエスカレートしていく。
物理法則を超越し始め、バトル漫画のような激しい攻防が展開されるようになるぞ。
会社の上司に「NO!」って言うだけのゲームなのになんだこの熱いバトルは……!
主人公の行動に感化されていく他の社員たち。
ダメダメな親友に「NO!」と言えるかどうかの決断。
主人公のささやかな行動理由。そしてもう一人の主人公。
ぶっ飛んだ演出で引き込みつつ、
きっちりオチを付けるハートフルなストーリーが良かったね。
そんな『Say No! More』。
良い内容だったが定価1980円でゲームとしての手応えや分岐などは一切なし。
クリアまで2時間掛からないのが評価分かれるところ。
一見チープなグラフィックと演出は非常に凝ってるし、ダレる部分は一切なく、
ラストまで「NO!」の一言で駆け抜けるスピード感が最大の魅力でもある。
俺は楽しめたので、PVなどで興味を持ったら映画1本見るつもりで買って欲しいかな。