G-MODEアーカイブス34 魔城っ娘プリンセス ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
キャッチーなタイトルが目を引く『魔城っ娘プリンセス』のレビュー行くぜ!
メーカー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:アクションパズル
発売日:2021/4/15
価格(税込):500円
ガラケーの作品をSwitchで復刻していく『G-MODEアーカイブス』の1作。
2007年にジーモードから「Get!!プチアプリ」 で配信されていたアクションパズルだ。
開発は合同会社イクシール。
ファミコン時代の『ソロモンの鍵』や『バベルの塔』を思わせる作品で、
操作は簡単でステージ数もギミックも少ないのに、
やってみるとなかなかクリアが出来ない!
難易度は高いが、ガラケーという制約の中での作り込みが光る良作だったぜ。
ストーリーは平均レベル50の勇者パーティが、
回復アイテムに蘇生魔法、セーブ&ロードを駆使してついに魔王を撃破!
魔王の正体は、父親から仕事を押し付けられた魔族のプリンセスであるメフィ。
勇者はメフィを逃がして魔城で祝勝会のどんちゃん騒ぎを開始。
ブチ切れたメフィは単身、リベンジのために魔城へ乗り込むのだった……という流れだ。
あらすじの最初がこれで、
そこからもメッセージを送るごとにメタネタが飛び出す。
会話テキストほぼ全部悪ふざけだぞこれ!
この頭の悪さに全振りしたノリ楽しかったし、
少ないテキストでしっかり個性を出そうとしてるのが良いね。
オチも上手くハマってた。
元がガラケーのタイトルということで、
方向キー+1ボタンのみで操作するシンプルなアクションパズルだ。
ブロックを持ち上げて道を作り、ゴールまでたどり着けばステージクリア。
普通のブロックの他に、書かれた矢印の位置に近づくとトゲが出るブロックや、
近づいたキャラをパンチで吹っ飛ばすブロック。
空中を移動するブロックが登場。これらを活用して進んでいくのだ。
操作は簡単。仕掛けの種類も少ないし、ステージも基本は1~2画面という狭さ。
ザコ敵にぶつかるとやられてしまうが、何度でもお手軽にリトライ出来る。
古いガラケーのゲームだしサクッとクリア……とはいかない!
ゴールまで届きそうで届かない!と悩みまくることになる。
ブロックを持ち上げることは出来るがジャンプは出来ない。
1ブロックだったらよじ登ることは出来る。
詰みあがってるブロックは手持ちと入れ替えられる。
基本ルールを頭に入れながらルートを探ることになるぞ。
難易度は高めだが、ステージ構成と基本操作がシンプルなので、
出来る行動を1手ずつ洗っていけばしっかり解けるようになっているし、
ちょっとした閃きで光明が見えたりもする絶妙なバランスだ。よく出来てるぜ。
まあ、ちょっとした見落としで何時間も詰まったりもするんだがな!
「魔族の娘ならジャンプくらいしろや!」って何度キレそうになったか!
各エリアの最後には勇者の仲間がボスとして立ちはだかる。
ここはボスを倒せばクリアとなるので、ブロックをぶつけたり、
トゲブロックの場所に誘導したりと、
通常ステージとは異なる立ち回りが必要になるのが面白い。
勇者の仲間、視界に入った瞬間に高速で飛び道具をぶっ放してくる奴が多いので、
やっぱり人んちのタンス漁ってアイテム持ってく連中はクソだな!ってなる。
出来るだけ視界に入らないように動くのが基本になるね。
ゴールとは別に仲間やアイテムが設置されているステージもあり、
獲得してクリアすると少しずつタイトル画面が豪華になるやり込み要素もある。
獲得には「取った上でそのステージをクリア」する必要があって、
これ目指すと難易度が跳ね上がったりするから一筋縄じゃいかないぜ。
高望みになってしまうんだが、
「一手戻る」機能かクイックセーブは欲しかったなぁ。
ボタン一つでリトライ出来るようになっていて、
当時のゲームとしては快適性が考えられているんだけど、
一手のミスでやり直しで試行錯誤してるとどうしても欲しくなる。
最終ステージが血管切れそうなくらい難しくて死にそうになったが、
終わってみれば良いゲームだった……となったな。
2007年の作品だが、単純で丁寧な作りなので今遊んでも面白い。
500円なら十分お買い得だしメフィちゃんも可愛くて良かったね。
アクションパズル好きならばオススメしたい!