絶対SIMPLE主義

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Switch『ガブッチ』レビュー!噛み応え満点!丁寧な調節に唸らされる食べ食べパズルアクション!

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ガブッチ 公式サイト

 

Nintendo Switch|ダウンロード購入|ガブッチ

 

ガブッチのレビュー行くぜ!

 


メーカー:ハ・ン・ド

機種:Switch

ジャンル:アクション

発売日:2019/01/31

価格(税込):800円


 

レベルファイブ関連の下請けや、

スクエニのチョコボシリーズの開発などで活躍していたメーカー。

「ハ・ン・ド」の自社パブリッシングによる完全オリジナルのパズルアクション。

こういう下請けで頑張っていたメーカーの完全新作は応援したいし、

バンナムと出していた『棒人間チャレンジ』もかなり好きだったので期待して購入。

 

ルールも操作もシンプルなのに丁寧なバランス調整が光る力作で、

800円とは思えない作り込みだったぞ!

 

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全180ステージのクリアを目指す構成だ。

ステージを自作できるモードもあるのだが、

オンラインなどで共有できる要素が無いのは惜しいところ。

 

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大きな口のガブッチを操作して道を塞ぐブロックを食べて先に進み、

ハート型のブロックを食べればクリアというルール。

最初から最後まで1画面で完結する構成だ。

 

ガブッチはボタン1つで体の色を白と赤に変えることが可能。

白い時は白ブロックを食べることが出来て、赤ブロックは食べることが出来ない。

赤い時は赤ブロックを食べることが出来て、白ブロックは食べることが出来ない。

このシステムが最大の特徴。

 

例えば白い色のまま、白いブロックで出来た橋を渡ろうとすると、

ブロックを食べてしまって落下して死亡!

ガブッチは自分の命より食欲を最優先するのだッ!

 

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考え無しにブロックを食べまくると

絶対にゴールまでたどり着けない構成になっているので、

どのタイミングで色を変えるか?が非常に重要になってくる。

出来る操作は移動、ジャンプ、色変えだけの単純さだが、毎回実に考えさせられる。

 

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ジャンプ中に素早く色を変えたり、

弧を描くように飛んでブロックを1個だけ食べるといった

小ワザも必要になってくるのだが、

そういうのはメニューから見れる「テクニック」にまとめてあるところも親切。

 

落下しながら色を変えてブロックを横から食べる技を

「スネかじり」と呼んでいたりするセンスが好き。

 

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進んでいく接触するとアウトになる敵キャラや、

カギを取らないと開かない扉なども出てくるので難しくなってくるぞ。

戦いの中で掴んだテクニックをフルに使って食べぬいて行くのだ。

 

普通にクリアするだけでなく、

ステージ内のブロックを規定数以上食べてガブッチを満足させつつ、

色のチェンジを規定回数以内に収めてクリアするとパーフェクトになる要素もあり、

この2つのやり込み要素を完璧にこなそうとすると難易度が跳ね上がる。

最小の動きでゴール出来るように、ブロック配置を極限まで見極めるのだ!

 

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パズルアクションゲームとしては文句なしの完成度。

ルールは単純、ステージは狭い、出来る行動の選択肢も少ない。

でもなぜかクリア出来ない!

という調整が本当に見事で毎回悩まされっぱなし。

 

遊び続けてると「これは回り込みを使う配置だな?!」とか、

攻略のセオリーやパターンが見えてきてクリアしやすくなっていくが、

それはそれとしてクリア出来ないステージも出てくるバランス調整が見事だ。

ゴールから逆算し、どのブロックを残すか、どのブロックを食べるか。

試行錯誤で知恵熱が出そうになるぜ!

 

-ボタンを押せば爆速で一発リトライできるので

ストレスが溜まらないのも素晴らしい。

 

見た目はどうしても『ハコボーイ』を思い出してしまうんだが、

あっちとはパズルアクションとして全然違う手触りだね。

色を素早く変えるタイミングが重要だし『斑鳩』を思い出した。

 

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起動する度にランダムで変化するタイトル画面とか、

分かりやすい「テクニック」の作りとか、ガブッチの単純ながら細かい動きとか、

ゲームバランス以外の細かい部分まで丁寧な作りなのも高く評価したい!

 

ブロックの当たり判定が大きいのでうっかり2個食べちゃうことも多いが、

これのおかげで、良い意味でアクション性を下げて選択肢を減らし、

答えに辿り着きやすくなっているので納得の仕様。

 

「針の穴を通すような動きが出来ない」ので、

「針の穴を通すような動きで解こうとしている俺の動きは間違いだ!」

と気づけるようになっているのだ。こういうところ本当に上手い。

 

……まあ、それはそれとして

「当たり判定でかすぎて少しやり辛い!」と思う場面もあったけども!

 

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難点は純粋なタイミング勝負になってきて

やや理不尽に思えるステージがたまにあるのと、

全体的にギミックが少なく、

似たようなステージが多くてちょっとダレてくるところかなー。

 

まあ、似たようなステージでも解き方が全然違う手抜きの無さなので、

少しずつ遊んでいく分には問題ないし、

シンプルなシステムと少ないギミックでいかにバリエーションを出せるか?

という方向性で開発されてるのは分かる。『倉庫番』みたいな。

 

BGMもほのぼのしてて良い曲なんだけど曲数が少ないので、

難易度が高くなってなかなか進めない後半は

同じ曲を延々と聞き続けることになってちょっと辛かったね……!

 

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大ボリュームに加えて謎解きの歯応えが有り過ぎて、

死にそうになりながらコンプしたが良作だったぜ!

最初から最後までバランス調整の巧みさと、作りの丁寧さに唸りっぱなしだった。

 

ある程度アクションゲームの腕が無いと苦戦する作りではあるが、

パズルアクション好きならば是非挑んでもらいたい!