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進化と破綻が見えた台湾食べ歩きアニメ風アクション2作目!『Dusk Diver 2 崑崙靈動』レビュー!【PS4/Switch/PC】

 

 

ダスクダイバー 2 崑崙靈動PSstore

 

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Dusk Diver 2 on Steam

 

Dusk Diver 2 崑崙靈動 公式サイト

 

トロコンしたので『Dusk Diver 2 :崑崙靈動』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはPS4版ね。

 


パブリッシャー:JUSTDAN

機種:PS4/Switch/PC

ジャンル:3Dアクション

発売日:2022/02/24

価格(税込):6000円


 

台湾にある実在の街を舞台にしたアニメ風3Dアクション2作目だ。

一新した戦闘システムと、さらにスケールアップした探索要素が見所。

海外制作だがしっかり日本語吹き替えされていて違和感無しだ。

 

 

西門町食べ歩き!キャラと料理とコンボが魅力のアニメチック3Dアクション!『Dusk Diver 酉閃町 -ダスクダイバー ユウセンチョウ-』レビュー!【PS4/Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義

 

前作レビューはこちら。

 

色々と甘い作りだけど、魅力的なキャラたちとの探索や、

単純だが爽快なアクションが楽しいゲームだった。

今回はそこから大幅に進化してはいるんだが、

手を広げすぎて破綻した部分もかなり目立っている。

続編としてちょっと何とも言えない完成度だったな……!

 

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我々が住む「人間界」と高次元人が住む「崑崙界」。

そしてその狭間にあり、龍脈エネルギー渦巻く「酉閃町」が存在する世界観。

前作から1年後が舞台で、色々あって龍脈エネルギーを取り込んで超人となり、

色々あって様々な種族の仲間たちが出来たヤン・ユモが主人公。

前作ラスボスだったネメアも居候としてすっかり馴染んでいたが、

新たな異変と陰謀が彼らを襲う!というストーリー。

 

ゲーム中にあらすじやキャラ設定が読めるものの、

前作やってないとちょっと分かり辛いストーリーかな。

まあ、やっててもよく分からないところが多かったりはするんだが……

 

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今回も台湾に実在する西門町を中心に、

別次元で戦ったり、あちこちにあるサブクエストを追ったり、

実在店舗も含めた様々な飲食店で食事を楽しんだりする作り。

 

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もっとも大きく変わったのが戦闘システム。

前作だと仲間は召喚キャラ扱いで一時的に技を繰り出す程度だったが、

今回は4人入り乱れてのバトルに進化。

主人公であるユモ以外も操作できるし、しっかり共闘できる。

 

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前作は小さいザコの群れに必殺技をぶち込む無双寄りのアクションだったが、

今回はとにかくロックオン&コンボで攻めまくるゲームになった。

スピード感がまるで別物。

 

敵をロックオンして弱攻撃と強攻撃、

3つセット出来るSP技を駆使して敵にコンボを叩き込む!

攻撃で溜まるバーストゲージが一定以上になればバースト状態になり、

攻撃力とSPゲージ回復速度がアップ!

連続攻撃や壁への叩きつけで敵をブレイク状態にすれば、

大ダメージ&バーストゲージ大幅回復のブレイクストライクが発動可能!

 

 

判定のゆるいジャスト回避に、敵への間合いを一瞬で詰められる追撃。

敵の強力な攻撃へのカウンターにと、アクションゲームとしての手触りが非常に良い。

序盤は敵が固く感じるが、

カウンターとバーストを意識して使うようにするとグッと爽快になるね。

仲間の支援技は好きな技をセット可能なので、

用途に応じた使い分けが出来るとコンボの爽快さがよりアップだ。

 

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敵を倒して装備アイテムを集める要素や、

それに石をセットして強化する要素も有るし、

ゲームが進むと新しいSP技も色々増えてくる。

 

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ロックオン設定などを細かく調整できるのも良いところだ。

 

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マップも進化。メインとなる西門町が拡張されて、

前作では遠くに見えてるだけだった西門紅楼に行けるようになった。

台湾で初めて作られた公営市場で、サブクエストでその歴史に関する話もあったり。

 

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完全な新エリアとして問屋街である「迪化街」や、

タバコ工場の跡地を観光地化した「松山文創園区」なども追加されて

台湾観光気分アップ!

看板や建物の細かい作りなど雰囲気はバッチリで、

ゲームを遊んだ後に地名検索してみると、

本当にゲームそのままの景色が出てきておおー!ってなるね。

 

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今回も100種類以上の食べ物が登場。

すべてグラフィックが異なり、食べると一時的にパワーアップ効果などが発生する。

食べた物にはチェックマークが付くのでコンプ目指したくなる。

登場店舗は実名と仮名があるが……。

 

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実名店舗にはなんとアニメイトもある!アニメ店長もいるぜ!

「綺麗なアキバズトリップ」って感じになってきた!

サブクエストで、

「巣ごもり需要を見越してプラモを製作して販売したいからアニメイトで資料買ってきて」

ってのがあって世相が反映されている。

 

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前作は戦闘マップが無駄にややこしい作りだったが、

今回は分かりやすい構造になり、見た目も一新。

謎のメイド人形が並ぶ怪しげな地下通路に、不気味に光るビル街、氷海や基地など。

ここでもしっかり個性を出すようになった。別の次元!ってのがハッキリしてる。

 

収集物である龍脈石のカケラも探すのが簡単になってありがたい。

前作は嫌がらせみたいな場所に隠されてて俺の血管がバースト状態だったよ!

 

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ストーリー面では新キャラも大量に追加された。

ぽんこつメガネメイド(忍者)、対魔忍、謎の半ズボンショタ、

糸目ロンゲ軽薄イケメン、有能セクシー秘書など、

新時代到来を告げるキャラが続々と登場!

ビジュアルに関してはどのキャラも文句無し。

 

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西門町のコンビニでバイトする前作のメインキャラたちも健在。

猪突猛進で元気いっぱいのボクっ娘である主人公のユモ。

年長者としての貫禄を見せつつスイーツに目が無いあざといおじさんのリーオウ。

デカ過ぎる胸に目が行くが、姉御肌なところがカッコ良いリ・ヴェーダ。

本作では大分成長した天然お坊ちゃまのバッヘ。

クマの貯金箱に乗り移った守銭奴の店長に、

ユモの友人でとにかくマイペースで食い意地の張ったユシャにと、

やっぱりコンビニバイトメンバーは良い。

前作ラスボスのネメアも子供らしさが可愛くて馴染んでる。

 

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ヴェーダ姉、ストーリー進めたらやべえ服を着だすのは笑った。

着せ替えがあるのでこれで戦えます!

 

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超一流モデルという設定があるとはいえ、

相変わらずヴェーダ姉の推しっぷりに気合入り過ぎなゲームである。

後半のサイクロン号とかな!

 

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ヴェーダ姉が所属してる会社の社長でセクシー過ぎるアリーさんも見所。

今回、新キャラとサブクエで既存キャラの過去や成長を掘り下げていて、

キャラに深みが増してるところが良かった。それぞれの家族や居場所の物語だ。

 

バッヘに関しては

騒動巻き起こすのがぽんこつメガネメイド(忍者)のベティになったせいで、

天然っぷりが鳴りを広めているのがちょっと寂しいところだが……。

 

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全体的にパワーアップしている本作だが、3Dアクションとしてはまだまだ古い作り。

エリアが増えたのにファストトラベルは無いまま。

基本的に同じ敵ばかりのザコ戦を延々と繰り返す構成だし、

サブクエストもおつかいイベントの合間に何度もザコ戦をやらされるものばかり。

 

敵が落とした装備を集めるハクスラ要素っぽいものもあるが、

終盤のサブクエストで最強装備が手に入るのでこれだけでいいじゃん!ってなるし、

ショップで装備のまとめ売りが無いのもちょっとつらい。

 

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男性キャラのモデリングがなんか微妙なのも前作から変わらない。

女性キャラは可愛いし、

イベントパートでの「目の演技」が細かいのは見所ではあるんだが……。

 

演出だと戦闘合体必殺技が無くなってしまったのも残念。

あれ好きだったんだけどなぁ。ユモ限定で欲しかったね。

 

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システム面だと育成の手間が気になる点。

4人のキャラが入り乱れて戦い、交代も可能なシステムになったものの、

全キャラで共有する経験値を割り振って強くする作りなので、

結局「使うキャラ1人だけを育てて、仲間を引っ込めて1人だけで戦う」が効率良い。

終盤、この弊害をモロに受けてるキャラもいたりする。

 

一部のクエストでレベルをリセットして

経験値を返還する「レベルリセッター」が手に入るので、

それで使いたいキャラに経験値を振り直してくれってことなんだろうけど、

根本的な解決になってない。

 

2週目で隠しキャラも使えるようになるんだけど使う場所が無い……。

一応、2周目は敵が強くなるんだけど、

ストーリー分岐や隠しステージがあるわけでもないからなぁ。

隠しキャラのアクションめっちゃカッコ良いのに惜しい。

 

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今回、メインシナリオはメタメタ。

そこまで長いゲームというわけでもないのに、

新キャラ増やしすぎ、世界観広げすぎでシナリオが破綻してる。

複数の新勢力に加えて、崑崙界と人間界以外の別の宇宙の話まで入り混じる。

複数の勢力が何やってるのか分かりにくかったり、

思わせぶりな伏線がほったらかしのまま終わったりで、

進めば進むほどに「何が起こってるんだ……」ってなってしまう。

 

前作で不透明だった崑崙側のキャラとして孟章が登場しているが、

あくまでも基地の1つの司令官であり、

本当に崑崙を動かしている上層部自体は出て来ないのがまたややこしい。

 

まあ、「なんとしても〇〇を助ける!」で分かりやすいシナリオではあるんだが……。

打ち切りマンガみたいな詰め込み展開に加えて、

ラスボスの扱いそれでいいの?とか引っかかる点も多くてモヤモヤする。

 

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新キャラも掘り下げが全然出来ていなくて勿体ない。

メイド忍者でトラブルメーカーのベティや、

チンピラみたいな風貌の割に苦労人なウルに関しては

サポート役の脇役という立ち位置のおかげで存在感はあったが、

大半のキャラは思わせぶりな言動や設定を振りまいて退場。

「どういう奴なのかよく分からないキャラが豹変して事態が動く」

という展開も悪目立ちしてるね。遊んでて置いてけぼりになる。

 

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やり込み要素についてだと、新たに追加されたポイントカード集めが苦行。

「指定された物を10種類食べる」を10回やらないといけないんだが、

本作は食事すると満腹度が上がり、

お腹に余裕が無いと次の食事が食べられない仕様。

満腹度は戦闘をすることで少しずつ下がっていくので、

ひたすらザコ戦繰り返して満腹度下げて、

マップをチェックして指定された食い物探して徒歩で移動する作業が始まる!

どんな罪を犯したら落とされる地獄だよ!

 

前作は満腹度なんて無かったし、

デリバリーして貰えるシステムもあったのに本作は厳しい。

まあ、コンプ狙いでもなければ無視して良いけどね!

 

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台湾にある実在の街を舞台に、

アニメチックで魅力的なキャラたちが大暴れする3Dアクション。

この点は唯一無二だし、進化してる部分は本当に良い。

ただ、新要素として広げた部分にゲームの作りが追いついておらず、

新しい欠点が増えてしまっているのが残念。

新規ユーザーには大分オススメし辛いな。

 

続編に期待したいところだが、今回のストーリーを見ると、

3が出たところで更によく分からんシナリオになるのでは?

と不安になってしまうぜ……。

好きなシリーズなので頑張って貰いたい!