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味わいがあるアニメチックなSFシューティング!『Wings of Bluestar』レビュー!【PS4/PS5/Switch/Xbox/PC】

 

Wings of Bluestar PS4 & PS5

 

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『Wings of Bluestar』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはPS5版ね。

 


パブリッシャー:Shinu Real Arts/eastasiasoft

機種:PS4/PS5/Switch/Xbox/PC

ジャンル:シューティング

発売日:2020/10/13(PC)2023/01/18(PS4/PS5/Switch/XBOX)

価格(税込):1320~1800円

備考:PC版は日本語無し。


 

Shinu Real Artsが開発して2020年に発売された横シューティングを、

eastasiasoftがローカライズして2023年にCSで発売したタイトルだ。

ちょっと『R-TYPE』や『ブレイジングスター』っぽい雰囲気だが、

ゲームとしては弾幕寄りで、アニメ風の演出やストーリーモードなどが特徴。

アニメとシューティング好きな人が作ってるのは伝わってくる内容だったが……。

全体的にバランス調整が甘いのと、

PS5版以外の機種だと分からないが不具合が酷くてそこがきつかったな。

 

 

シナリオは結構しっかりSFシューティングしてる。

人類が外宇宙から流れ着いた「BRAIN」という人工知能を発見し

内部に保存されていたデータベースで大きな発展を得た。

しかし「BRAIN」が人類を次のステージに進めるために、

脳まで含めた人工化を提案。

 

自由意志まで奪って完璧な社会を築けると、

あくまでも人類の為を思っての行動で自信満々な「BRAIN」だったが、

当然ふざけんなと反発した人類の間で全面戦争となる。

キャッチコピーの「かつての味方が今や敵」はここに掛かっているのだ。

人類側のパイロット二人の視点で物語は進行していく。

 

 

全8ステージ構成のゲームで、

ストーリー分岐のあるストーリーモードと、

ストーリー無しで楽しむアーケードモードの二つがメイン。

基本操作を丁寧に教えてくれるチュートリアルもあるし、

プレイで溜まるポイントを消費してコンティニュー回数を増やしたり、

ギャラリーやボスラッシュをアンロックする機能もあるぞ。

 

 

オーソドックスな横シューティングで、

アイテムを取ることで固有の武装やオプションを装備可能だ。

ステージによっては下方向にスクロールしたり、

後方からの攻撃が激しい箇所もある。

 

2人の主人公によって機体の性能は異なり、

アヤは自機の正面にバリアユニットを展開できるし、

機体上下のオプションの射角を調整して全方向に対応できる。

見た目が『R-TYPE』のフォースっぽいので無敵に見えるが、

耐久度があるので過信は禁物。

 

 

バリアユニットを敵に発射して大ダメージも叩き出せるが、

使うとバリアユニットが消滅する一回こっきりの大技だ。

『R-TYPE』のフォースと比べて脆いな!

残り耐久度と次にアイテムが出てくる場所を考え、

いつ発射するかを考えながら進める調整だね。

 

 

アヤが守りに重きを置いたテクニカルタイプなら、

もう一人のザラックは分かりやすい攻撃タイプだ。

バリアユニットが無い代わりにボタン長押しでチャージビームを発射!

弾を掻き消せる強力な一発をぶちかませるぜ。

やはり極太ビームはシューティングの華よ。

 

チャージビームは強い分クールタイムがあるが、

クールタイムがそんなに長くない上に、

オプションからもビームが出てるので基礎火力自体が高い……。

いや、高すぎる!

火力が高すぎて、ザコもボスも適当にビーム撃ってるだけで全部蒸発するぞ!

アヤと比較すると難易度が3倍くらいヌルくなる。

新人とベテランという設定があるとはいえ、あまりに極端な性能差だ!

オプションの射角変更も出来るので、普通にザラックも全方位の敵に対応できる。

 


シューティングとしては背景のバリエーションもあるし、

後ろから敵が来る時は警告表示が出たり、

ザラックの超火力を抜きにしても1ステージがダラダラ長くもないしで程良い作り。

ただ、ボスの個性が薄かったり、地形を活かしたステージもあんまりなかったり、

BGMの印象が薄かったりと、全体的にもう一押し足りないかなぁ。

 

 

パテマの押しっぷりは強烈ではあった。

本作には人類側のアイドル「パテマ」というキャラがいるんだが、

ステージ1の背景から投影されるパテマのビジョンを見ることになるし、

デモ画面の背景にも頻繁に登場。

ギャラリーをアンロックするショップの店員も担当。

 

 

更にステージに6個隠されたパテマのパネルを全部集めると、

パテマボーナスとなって高得点ゲットだ。押し方が力技過ぎる!

「どうです?パテマ可愛いでしょう!」という制作側の揺るぎない自信を感じる。

 

 

ローカライズはフォントがちょっと気になるのと、

たまに文字化けっぽい「□」が挟まる以外は良好だ。

 

 

80年代アニメの影響を感じるゆるい作画は色々とコメントし辛いが……!

耳に付けた謎デバイスがかなり懐かしい。

 

 

アーケードモードの発進シーンの、

よく分からないケーブルで無駄にゴテゴテした基地と、

手作り感ある作画のハーモニーは結構好き。

 

 

ラスボス相手にレスバの強さを見せつけるアヤのくだりも良かった。

「自由意志を捨てるということは、責任を捨てるということよ」は強い。

 

ストーリーモードは選択肢で分岐する仕様になってるんだが、

初期状態だと選択肢にロックが掛かっていて選ぶことが出来ない。

2人いる主人公でそれぞれクリアしたら選べるのかな?

と思ったが後述する理由もあって真エンドは見れなかった。

 

 

理由としては……ザラックだとこのムカデみたいなボスが倒せない!

何度やり直しても通常出るはずのヒットエフェクトが出ず、ダメージが通らない。

アーケードモードとストーリーモードの両方で確認したがどちらもダメ。

8分経過して時間切れを待たないといけない。しんどい!

 

この他にもアヤでラスボス戦に行ったら3回エラー落ちして

4回目でやっとクリア出来たとか、

ボスラッシュモードをリトライしたら残機やゲージ類の挙動がおかしくなるとか、

動作のおかしいところが多くて萎えて断念した。

一応アヤでエンディングは見たという事で……。

PS5版での話になるので他機種版でどうなってるかは不明ね。

ちなみに2月1日現在アップデートは来ていない。

 

 

本作のコンシューマ版発売時期は

『NeverAwake』『Graze Counter GM』『ドレイナス』など。

Switchのインディーでシューティングの注目作が多くて盛り上がっており

俺としては

「おいおい、eastasiasoftから出るコイツを忘れてもらっちゃ困るぜ!」

と立ち上がるつもりだったんだが、

実際に遊んで「いえ、なんでもないです」って座ることになった。

 

ストーリーモードに加えてチュートリアルやおまけ要素など丁寧な作りで、

作り手のやりたいことが伝わってくるところは普通に好きなところだし、

悪いゲームでは無いんだけどね……!

とりあえず不具合修正だけ頼む!