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タイトルに偽りなしだったゲーム実況者のゲーム!『おもしろアクション いい大人達の大冒険』レビュー!【Switch】

 

 

おもしろアクション いい大人達の大冒険【Nintendo Switch】オフィシャルサイト

 

『おもしろアクション いい大人達の大冒険』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ハッピーミール

機種:Switch

ジャンル:おもしろアクション

発売日:2022/7/28

価格(税込):1800円


 

人気のゲーム実況者グループ「いい大人達」をアクションゲーム化した作品だ。

販売が『ミステリー案内』シリーズで知られるハッピーミールで、

開発は調べても詳細が出てこない株式会社アレックス。

BGMは『ロックマン』シリーズで知られる松前真奈美、

ボスキャライラストは漫画家のワタリユウと結構名のあるメンバーが関わってる。

 

俺は「いい大人達」のことをほとんど知らず、

タイチョーはたまにドクマ風見の配信で見かけたなぁ……くらいの知識。

1000円セール中だったのと販売がハッピーミールという理由で買ったんだが、

普通にレトロ風のアクションゲームとしてよく出来ていて唸った。

これは確かに……「おもしろアクション」だな!

 

 

ストーリーはいつものようにゲーム実況をしていた「いい大人達」が、

謎のゲームソフトの力でゲームの世界に吸い込まれるところから始まる。

バラバラになったメンバーはゲームの世界でそれぞれのステージに挑むことに。

果たして彼らは大魔王を倒し、元の栃木県に帰ることが出来るのか!?

 

 

オープニングでゲームの女神が出て来たところで

「なんかやたら可愛くね!?」ってなった。

立ち絵と引き絵と顔アイコンで印象が全部違うの好きだな。

 


一本道のステージクリア型アクションゲームで、

溜め攻撃やジャンプを駆使して先へ進んでいく。

やり込み要素として隠された宝箱や隠しキャラを探す要素もあるぞ。

まあ平たく言うと『魔界村』をベースに『ロックマン』足して、

『悪魔城ドラキュラ』辺りもちょっと混ぜたようなノリだ!

実況人気の高い定番タイトルを混ぜたようなノリは「らしい」作りとも言える。

 

 

タイチョー、オッサン、マッツァン、マオー、ノッチと、

ステージ毎に操作するキャラが変わる構成で、

当て辛いが火力は申し分ない火炎瓶を扱うキャラや、

溜め攻撃で大ジャンプできて天井に張り付けるキャラなどなど。

性能付けがきっちりしているし、

各キャラの固有能力を活用して進むステージ構成にもなっているので、

別のアクションゲームを遊んでるような感覚になるね。

 

 

性能の話だと通常攻撃のヨーヨーが使い辛い上に

オナラで連続ジャンプできるけど、

そもそものジャンプ力が低すぎて高度が足りないタイチョーが最弱かな……!

もっと気張って屁をこいてくれよ!

 

 

王道の2Dアクションゲームとしてしっかり面白いし、

レッドアリーマーっぽい敵が見た目ではなく

「ウザい動き」でレッドアリーマーだと分かるようになってたり、

パロディとしての落とし込みも上手い。

 

 

ボスは初見だと苦戦するが、

攻撃出来るタイミングを見切って全力で攻撃すると結構あっさり倒せるバランス。

性能の異なる操作キャラで攻略パターンを組みたてるのが楽しい作りだ。

特定のタイミングで溜め攻撃をぶつけると隙が出来るボスもいたりするので、

色々な攻撃を試す甲斐があるね。

 

 

ボスのドットも凝ってて妙にエロいボスもいるのがインパクトある。

『シャンティ』シリーズのボスみたいなノリだ!

 

 

ザコで突然デカパイサキュバスが襲い掛かってきたりもする。

 

 

全体的に女性キャラが妙に凝ってて得した気分になるゲーム。

ストーリーはファン向けではあるが、

「中2の頃に考えたキャラが助けに来てくれた!」とか、

「(ラスボスの巨体を見て)見るからにあの顔面の辺りはダメージが入りそうですねぇ…」とか、

ゲームの世界ならではの軽いメタネタ混じりの会話は割と楽しいね。

 

 

アクションゲーム苦手なのに溶岩ステージに挑まされるマッツァンのくだり好き。

 

 

ツナギ着てデカいレンチ担いだネコミミのノッチ子めっちゃ可愛いじゃん!

 

 

と思ったらメンバーの女体化キャラだった。

俺、許せねぇよ……。

 

 

5ステージクリアするとメンバー全員集合して最終決戦……と思いきや、

「これまでの道中は大魔王の作り出したまぼろしだった!」

という村展開によって最初からやり直しに。

難易度が上がった2周目に挑むことになるが、

ここからは5人のメンバーを自由に交代できるようになるし、

溜め攻撃が1段階パワーアップするのでプレイ感覚がガラッと変わるのが面白い。

 

キャラの性能差が激しいので強いキャラだけ使うことになりそうだが、

体力ゲージが「共通」ではなく「個別」なのがミソ。

敵の攻撃が激しくてダメージを受けやすい箇所はあえて使い辛いキャラで凌ぎ、

チャンスが来たら攻撃力の高いキャラに切り替えて攻める!

という戦い方が可能になってる。

 

 

ただ、体力ゲージがゼロになったら残ってるメンバーに交代……ではなく、

その時点でミスとなるから、体力ギリギリで交代するタイミングが大事。

よく出来てるなぁ。

交代しながら進む感覚は、ファミコン末期のレアゲーで俺が好きだった

『聖鈴伝説リックル』っぽいが、

2011年に「いい大人たち」メンバーが実況してたので実際にモチーフ元かな?

 

 

3~4時間ほどでクリア。

定価1800円はややファン向け価格ではあるし、

横方向への動きが悪いキャラが多かったりと操作にややクセはあるが、

レトロ風のアクションゲームとしては結構びっくりするくらいしっかりした作り。

スピードラン機能や高難易度モードもあるのでやり込めるし、

ただの「〇〇風」で終わらずに、

性能の異なる5キャラとそれに合わせたステージ構成、

中盤からの交代システムで独自性を出しているところが良い。

 

難易度は簡単過ぎず難し過ぎずで、

コンティニューがあるのでなんとかなるがラスボスは結構手強いバランスだ。

全体的なノリも含めて

「ゲーム実況で遊ぶのにちょうど良いアクション」としてまとまっているぞ。

タイトルに偽りなしの「おもしろアクション」でした!