『ひろがるスカイ!プリキュア ひろがる!パズルコレクション』のレビューです!
パブリッシャー:ディースリー・パブリッシャー
機種:Nintendo Switch
ジャンル:ミニゲーム集
発売日:2023/8/10
価格(税込):4400円
現在中の『ひろがるスカイ!プリキュア』をゲーム化したものだ。
10種類のゲームが遊べる子供向けのミニゲーム集となっているぞ。
発売はバンナムではなく、
なんとSIMPLEシリーズや『地球防衛軍』シリーズでお馴染みのD3パブリッシャー!
まあ、D3も昔からバンナムグループではあるんだが、
この手のゲームのイメージ全然無かったからビックリ。
開発はインフィニティー株式会社だ。我が名はインフィニティー……!
キャラゲーめっちゃ手掛けてるところだね。
『ひろがるスカイ!プリキュア』は異世界の幼いプリンセス、エルちゃんと、
それを守るために戦うプリキュア達の物語だ。
主役がピンクや白ではなく青いプリキュアかつ異世界人であるソラ・ハレワタール。
レギュラーキャラとしてはシリーズ初の男プリキュアや
新成人プリキュアも登場するなど、
これまで無かった要素を多数盛り込んだシリーズ最新作。
色々攻めている割に何故か「急に傲慢な上位存在が出てくる」という、
あんまり良くない要素を過去作から引き継いだのが少し気になっているが!
絶賛放送中のシリーズ20作品目である!
Switch「なりキッズパーク HUGっと!プリキュア」レビュー!ボイスとおしごと姿がウリのキュートな1本!たまに大人の心に突き刺さる! - 絶対SIMPLE主義
プリキュアのゲームは初代から毎年発売されていたものの、
2015年の『Go!プリンセスプリキュア』で一旦ストップ。
2018年の『HUGっと!プリキュア』で再びゲーム化されるが、
低予算っぽさが目立つ子供向けのミニゲーム集であり、この1本きりで再びストップ。
そこから数年越しにやっとプリキュアのゲームが出るのだから、
これはもう買うっきゃないぜ!
内容はまあ……低予算っぽさが目立つ子供向けのミニゲーム集でしたね!
ストーリーモードみたいなものは無く、
ひたすら10種類のミニゲームを遊んで100種類以上のイラストを集める構成だ。
集めたイラストでジグソーパズルを遊んだり、
4人のプリキュアと会話するおまけモードもある。
最初に起動するとボイス付きでゲームの案内をする会話デモがあるが、
しっかりボイス付きの会話デモがあるのはここだけ。
後はミニゲーム中のちょっとしたボイスやシステムボイスくらいかな。
見ろ!プリキュアのゲームはオプション画面も可愛いのだ!
ミニゲームは最初から全部遊ぶことは出来ず、少しずつ解禁されていく形式だ。
全部出すのに2時間以上かかった。具体的な条件は分からないが、
色んなミニゲームを遊んだ方が解禁されやすいような気がしたかな?
ミニゲームはすべて1人用で、難易度は「かんたん/ふつう/むずかしい」の3つ。
こちらも最初は選べるのは「かんたん」だけで、
何度か遊ぶと上の難易度が解禁される仕様だ。
ミニゲームは難易度むずかしいでも簡単で単純なので、
小さなお子様でも安心して遊べる。
本編を再現した敵とのバトルなどは無く、
ゲームオリジナルの平和なミニゲームばかりになっているぞ。
こちらは「バブルバブル」。
色模様のついたバブルを発射し、3つ以上揃えてどんどん消していくゲームだ。
おかしいな……急に平和じゃなくなってきた気がする……。
これはカニ歩きしながら脳天でドングリを受け止めるキュアスカイのミニゲームだ。
普通はカゴとか持たせるよな……?
キュアウィングが空を飛んでハートを集めるゲーム。
空中大陸にぶつかると一定時間ピヨってしまう。
どんどんぶつけて遊んでみるのもいいかもしれませんね。
他のプリキュアより先に迷路を歩いて指定された文字を集めるゲーム。
上のはプリキュアがピエロの「エロ」を探してるシーンです。
エロを探せ!ヒーローガール!
キュアバタフライが登場する「コスメショップ」は、
表示されたコスメを覚えて同じものを選択するゲーム。
正解すればもちろんワンダホー!
ゲームとして一番面白かったのは「ことばパズル」かなぁ。
指定された単語を見つけて囲ってどんどん消していくゲームで、
早解きを狙ってみるとなかなか楽しい。
一番ゲームとして複雑なのは「ブロック3」
同じ絵柄のブロックを3つずつ集めて最初にあがった人が勝ち!
特定のブロックの組み合わせで役を作るとボーナスだ!
というゲーム。カバトン氏が唯一登場するのがここだったりする。
簡単に言うとドンジャラね。
というか上がった時に普通にドンジャラって単語が出てくる。
各プリキュアが「リーチ!」「あがり!」って言うボイスが聴けるのはここだけかも。
特定の数字と絵柄を揃えるとがボーナス付くんだが……。
キュアプリズムは祖母と2人暮らしだったので、
2、9、4の数字が描かれたキュアプリズムのブロックを揃えると
「そぼと2(ふ)たり9(ぐ)ら4(し)です」のボーナスで300点になるとか。
キュアウィングの4、2、7のブロックを揃えると
「とべる427(ようにな)りました」のボーナスが付くとか、
こんなのが何十項目がズラッと並んでるからキュア暗号表だよ!
まあ、意識しなくても勝てるから問題無いと言えば無いが……。
ゲームをクリアすると「LOVE」が溜まっていき、
一定以上溜まる度にイラストが1枚ランダムで入手できる。
100種類以上あるイラストのコンプが最終目標だ。
ある程度遊ぶと効率の良いミニゲームと難易度が見えては来るので、
まあ数時間で集め終わるかな。
イラストは基本的に番組のスチルをそのまま使ってるので綺麗ではある。
このイラストはどこで使われたやつだっけ……?ちょっと分からん!
手に入れたイラストでジグソーパズルを遊べるようにもなっているが、
クリアしても「LOVE」は手に入らないから本当におまけだね。
大きなおともだち視点だと、
手に入れたイラストを拡大表示出来ないのがめっちゃ不満です!
ある意味本作のメインコンテンツとも言えるのが「おはなし」モード。
キュアスカイ、キュアプリズム、
キュアウィング、キュアバタフライとお話できるおまけとなっているぞ。
ボイスは無し。
俺としてはおばあちゃんの虹ヶ丘ヨヨさんともおはなししたかったがそれは無し!
エルちゃんとも話せないが、キュアプリズムとの会話でたまに割り込んできたりはする。
簡単な質問にちょっと答えるだけの内容で、
4人とも小さな子どもに語り掛けるように優しく話してくれる。
プリキュアの優しさがしみるぜ……ってなるが、大人が遊ぶと眩し過ぎる会話もしばしば。
「ゲームで あそぶじかんって きまってますか?」
→きまってない
「すきなだけ あそべるなんて うらやましいです!」
「あなたは じぶんで じかんを かんりできる ひとなんですね!」
「そして まわりから しんらいされて いるんですね!」
もういい……もうやめるんだッ!キュアスカイッ!やめろッ!
単にお父さんやお母さんに信頼されてるから
ゲームの時間が決められてないんだね~って話なんだが、
大人が遊ぶと「違うんじゃ……わしはただのダメな大人なんじゃ……」ってなるぜ!
定価4400円で幼稚園~小学生低学年向けのキャラゲーと考えると、
まあこんなものかなって内容ではある。
変に難しいミニゲームも無いから小さい子供でものんびり遊べるぞ。
親御さんはご安心ください!
ただ、ドンジャラも含めて完全1人用のゲームだし飽きるのは早そう。
プリキュアファン視点だとボイスの量が少ないし、
アニメのオープニングやエンディングは収録されておらず、
ゲームオリジナルのオープニングがあるわけでもない。
敵キャラもカバトン氏がブロックでチラッと出るくらいで出てこない。
ちょっとしたシステム効果音がやけに耳障りに感じるなど気になる点は多い。
子供向けだけどボイスや新規の立ち絵は多かった
『なりキッズパーク HUGっと!プリキュア』と比較しても更に低予算を感じる。
キュアスカイを操作してバッタモンダーに
「動くなッ!」をぶつけるミニゲームとかやりたかったなぁ。
本当に『ひろプリ』が好きで好きでたまらない人以外にはオススメ出来ないぜ!