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3つの物語を辿り、彼女の「嘘」に辿り着く。『嘘からはじまる』レビュー!【Switch/PC】

 

嘘からはじまる ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:嘘からはじまる

 

『嘘からはじまる』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはSwitch版ね。

 


パブリッシャー:マメクジラ

機種:Switch/PC

ジャンル:ノベルゲーム

発売日:2023/9/7

価格(税込):1200円


 

電車の中で会話するカナタとノゾミという2人が主役のノベルゲーム。

ノゾミの過去に関連した3つの話をすべて聞く事で、

彼女に隠されたある「嘘」が明らかになる……という、短編連作的な構成だ。

ティラノゲームフェスで数々の賞を受賞したニケ氏がシナリオを担当しており、

ジャンルとしては恋愛モノになるかな。

分岐は選択ミスによる一発バッドエンドがあるくらい。

 

 

ノゾミが語る話は彼女の同級生に関してであり、中学、高校、大学時代の3つ。

 

 

中学時代の話はアヤトというクラスで浮いてる根暗男子が、

ある日ハルキという明るい女の子に告白される内容だ。

ハルキが可愛いのにアヤトがあまりに塩対応なので、

お前そんなラノベ主人公気取りの態度だからクラスで浮いてんだぞ!となるが、

不慣れなりにデートに誘ったり親交を深めていく様子は青春してる。

 

 

高校編は海外留学した恋人と手紙のやり取りをしてるシオリの物語。

実は既にその恋人は亡くなっており、手紙は友人であるトウヤが代筆をしている。

代筆をしている理由にトウヤの心情など。

「嘘からはじまる」感が一番強いシナリオで一番気に入ってる。

 

 

大学生編は彼氏が好きすぎて、大学を休学して家に引きこもってるナギサの話。

ストレートにめっちゃイチャイチャするじゃん!って内容だが、

一筋縄ではいかない方向に話が進んでいく。

 

 

フラグなどで難しいところはなくボリュームは1時間半くらい。

演出のチープさや立ち絵の少なさなども目立つ作りで、

1200円出して買うほどか……と聞かれるとやや難しい。

グラフィック周りはスチル強化クラファンが成功していれば違ったかな……。

本当は全編こういう演出にしたかったのかな?って動きを急に挟む場面もあったりする。

 

ただ、「嘘」をテーマにした短編連作だからこその構成で、

そこに関しては綺麗にまとまっているシナリオだ。

突き抜けたところはないものの、ちょっと切ない恋愛モノが好きなら気に入るかな。