『8番出口』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:KOTAKE CREATE
機種:PC
ジャンル:短編ウォーキングシミュレーター
発売日:2023/11/29
価格(税込):470円
KOTAKE CREATEが手掛けた短編のホラーゲーム。無限に続く地下通路から脱出を目指す内容だ。
ゲームが始まると説明も無く地下通路にポンと放り出される。謎のオッサンが通過したりはするが、会話できる相手やボタンを押して調べられるものは無い。
異変を見逃さないこと
異変を見つけたら、すぐに引き返すこと
異変が見つからなかったら、引き返さないこと
8番出口から外にでること
ガイドに書かれたこのルールがすべてのゲームで、「通路に異変があったら戻る」「通路に異変が無かったら進む」を繰り返して出口を目指す。正解していくと少しずつ出口に近づいていくが、間違えるとループして最初からやり直しだ。
つまりホラーな雰囲気で行う動く間違い探し。
何度も何度もループする通路を行き来し、注意深く観察しながら異変を探す。
ちょっと『P.T.』っぽいノリも感じるな。
異変は電気が点滅したり「何か」が出現する分かりやすいものから、さりげなく配置が変わっている、動きに変化があるものまで様々。かなり難しいものもあるぞ。
ビックリ系はほとんどなく、気づいた瞬間にゾクッとさせられる演出中心で構成してるのが非常に好み。
ルールが単純だからこそ、明確な正解が分からないからこそ、疑心暗鬼にさせられるのが上手い。舞台は狭い通路だけだが、異変を探して隈なく探すと狭いようで広い。
最低限の説明だけで進む構成に、リアルに表現された地下通路のグラフィックと、環境音中心に進む雰囲気も絶品だ。じっくり観察して異変に気づけた時のアハ体験的な気持ち良さがたまらない。
短編なのでクリアまでは15~60分と公式は言っているが、ランダムの「異変」に気づけるかどうかなので、人によってかなりブレる。俺は2時間くらい掛かったぜ……!やってる間は難しすぎるだろと思ったが、クリアした後だとちょうど良いと思えた。
ありそうで無かった動くホラー間違い探し。複数人やゲーム実況などでワイワイ遊ぶのにもピッタリの1本になってる。お値段分以上の価値はあるぞ!
ちなみに初期設定だとカメラ揺れがかなり激しいので、オプションで調整推奨だ!