犬神ディフェンダーズ ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
Steam:犬神ディフェンダーズ / Soul Dog TD
『犬神ディフェンダーズ』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。
パブリッシャー:Libragames/わくわくゲームズ
機種:Switch/PC
ジャンル:タワーディフェンス
発売日:2024/3/28(Switch)2023/11/30(PC)
価格:1480~1500円
個人開発でタワーディフェンスを作り続けてきたLibragamesの最新作だ。
1画面でサクッと遊べる単純なタワーディフェンスだが、捻りのあるシステムとランダム要素で楽しませてくれる。バランスが絶妙で面白かった!
ストーリーやテキストなどは無くいきなりゲームスタート。
左からやってくる敵を6体のユニットで食い止めていくWAVE形式のゲームで、すべての敵に耐えきったらクリアだ。敵を止められないとダメージで、右上の体力がゼロになったらゲームオーバーとなる。時折登場するボスを防ぎきれないと一発でゲームオーバー。
6体のユニットに「攻撃」と「修行」の指示をするのが基本のゲームで、攻撃指示をされたユニットは敵を自動で攻撃、修行指示をされたユニットは敵をスルーするが経験値が少しずつ溜まってレベルアップしていく。
最初は素手でぶん殴るだけのユニットたちだが、ある程度レベルアップすると様々な能力を持ったクラスに転職可能。広範囲攻撃や敵の弱体化、空中にいる敵への特効、単純に火力がバカ高いなどなど。転職後は更なる上位クラスに分岐していくので、先を見据えた編成が必須になっていく。
敵を倒した時に出現する「ソウル」を一定数集める度にパワーアップも入手可能。ローグライク系ゲームでよくあるランダム3択で、ユニットの強化から回復、ステータスの底上げまで様々だ。
「WAVEが終わる度にダメージを受けるが全ユニットが強化」と「WAVEが進む毎に回復」を組み合わせるなど、相性を考えたパワーアップを積み重ねていくと強力。
敵を倒した後に出現するソウルを集めるには、プレイヤーキャラの隣で待機してる犬神に指示を出す。犬神が画面左までバッと走っていき、画面内のソウルをすべて回収してくれる。かしこい!かわいい!
しかし犬神が走っている間は攻撃も修行も出来ないため、敵の切れ目を狙うのが基本となるぞ。犬神様が走る邪魔をしてはいけないのだ。ソウルは一定時間経つと画面外に消えてしまうため、ダメージ覚悟で取りたい瞬間もあったり。
2種類の指示だけで攻撃と修行を行い、隙を見て犬に走ってもらう。
これだけのゲームなんだけど「どのユニットから育てるか?」「どのクラスにするか?」の駆け引きと、ランダムパワーアップを悩まされながら臨機応変に対応する面白さが格別だ。
ステージによってザコ敵の種類が色々とあり、ダメージが1しか通らないメタルモンスター、一部のクラスでしかダメージが通らない空を飛ぶモンスター、画面右に行くほど体が溶けて防御力が下がる氷モンスターなどなど多数。
最初は苦戦するが、対策用のパワーアップやクラスが存在するので、立ち回りがハマると一掃出来て気持ち良い。「空飛んでるモンスターを地上に落とす」能力持ったユニットで「飛んでんじゃねぇ!」って叩き落してボコボコにしたりね。
「倒すと爆発して、トドメを刺したユニットの攻撃速度が30秒間大幅に低下する」
ってザコモンスターにめっちゃ苦戦させられて、ちょっと嫌らしすぎるかな……?とは思ったが、ユニットへの指示タイミングを強く意識させられる仕様自体は面白いし、あえてスルーしてライフで受ける戦法も取れる。まあ悪いバランスではないかな。
ガチガチにシビアなゲームではなく、パワーアップを重ねたユニットで敵を薙ぎ払う爽快さや、パワーアップ取得時にそこそこの確率で「ワンモア」が発生してもう一個取れる運要素なども絶妙で脳汁出るぜ。
ザコ敵のドットとかもゆるくて良い。牛型UFOが人間をさらう逆キャトルミューティレーションだと……!?
やられたら成長がリセットされて最初からだが、繰り返しプレイしてコインを溜めてスキルを開放する要素もある。何度も遊べば少しずつ楽になっていくのだ。
スキルは単純な数字の底上げだけでなく、ユニットのステータスに補正が掛かる陣形要素や、ボタン一つで全ユニットの修行/攻撃を切り替えられるもの、スタート時の能力補正が異なる新プレイヤーキャラの追加など、ゲームシステムに深く関わってくるものも多数。遊ぶほどにやり込み要素が深まり戦略が広がる作り。
コインは普通にプレイしても溜まりやすいし、稼ぎ用に一度クリアしたステージを早送りできる機能や、稼ぎ用のプレイヤーキャラなども存在。ガッツリ稼いでから難所に挑むやり方も可能になってるぞ。
難易度ノーマルで全ステージクリアまで10時間ほど。ほとんどぶっ通しでクリアまで遊んでしまった。更なる高難易度や無限に敵が攻めて来るステージ、エンディング後に解禁される新パワーアップなどもあるため、やり込むと果てしないボリューム。
単純ながら捻りが効いた作りで、一般的なタワーディフェンスやローグライクと一味違うプレイ感覚が新鮮で面白かった。ストーリーがまったく無いのが寂しいのと、中盤以降は1プレイ30分超えてくるのがやや長く感じたくらいで良ゲー。
「『もう1回!を100回思う』タワーディフェンスゲーム」
というキャッチコピーは伊達じゃなかった。オススメです!