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【レビュー】加速する税金に、運とコンボで立ち向かえ!『超増税都市』【PC】

 

Steam:超増税都市

 

『超増税都市』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:KIC Games

機種:PC

ジャンル:街づくり × ローグライトゲーム

発売日:2025/1/30

価格:1100円


 

「街づくり × ローグライトゲーム」と銘打たれたゲーム。

ランダムで抽選される様々な効果の建物パネルを街に設置し、収益を上げて税金を払っていく内容になっているぞ。

 

スバラシティ』の対極にあるような嫌すぎるタイトル名!Steamのセールで「増税フェス」が開催されたら『溶鉄のマルフーシャ』と一緒にラインナップされること間違いなしのゲームである。

 

ちょっと運に左右されやすいところはあるが、プレイ時間の短さとハマった時の爽快感は格別。UI周りも丁寧に作られていたぞ。

 

 

ゲームを始めると「ようこそ、超増税都市へ」という、こんな街は隕石が落ちて吹っ飛んだ方がいいのにと思えるウェルカムメッセージがお出迎え。

「30秒後に支払いよろしく」とか無茶言ってくれるなぁ!加速した時の中で税金を払うゲームである。

 

 

5×5のマップに施設を設置。すると住人が施設で作業をしてお金が入る。時間経過で画面上部のゲージが進み、ヘルメットのマークまで来たら新しい施設入手のチャンス。ゲージが一番右まで行ったら税金の支払いとなる。

 

支払ったらゲージがリセットされて税金が高くなり、新しい限界納税バトルの始まり。税金が1回でも支払えなかったらゲームオーバー!街を追放されるぞ!

 

 

ランダムで選ばれる施設は単独で収益を上げるものから、特定の施設をパワーアップさせるもの、電力や食料といったリソースを生み出すもの、リソースを消費して大きな収益を上げるものなど様々。

 

施設は同じ種類で固めるのが基本となるので、発電所デッキやゲームショップデッキ、畜産デッキ、筋肉デッキ、ギャンブルデッキなどなど。ある程度「今回はこの方針で行こう」と決め、それを中心に街を組み立てていくことになる。

 

 

レア度の高い施設だと周囲の施設やマップ全体にプラス効果を付与するものもあり、この辺を上手く活用できれば収益はバクアゲだ!

 

 

税金を支払った後に利用できるショップでは、様々な条件で溜まるコインを消費してアイテムを購入可能だ。一度買えば永続効果のアイテム……別のゲームに例えると「レリック」の他、便利なもの多数。

 

 

膨大な種類からランダムで手に入る施設同士を臨機応変に組み合わせて、収益をどんどん伸ばしていく。ショップと定期報酬で手に入るトークンを活用すれば、選ばれる施設の引き直しや、配置変更も可能だ。同じ施設を重ねるとレベルアップする要素があるが、実は配置変更の時にも重ねられる。

 

施設を置いたら後は見ているだけの単純なゲームで1プレイも短いが、配置が上手くハマってインフレ炸裂で収益が爆増した時と、ランダム抽選でレア施設を引けた時の気持ち良さは格別!

 

ジャンルは全然違うが、建物同士のシナジー効果をひたすら重ねていく作りと、ドットの住人がチョコチョコ動く雰囲気はややカイロソフトっぽいかも。

3倍速機能もあるし、建物の情報確認などUI周りもしっかりしてるね。

 

 

基本条件の異なるマップや縛りプレイ設定が沢山あるし、エンドレスのチャレンジモードも存在する。果てしなく納税できる大ボリュームとなっているぞ!俺たちの納税はこれからだ!

 

 

とはいえ、施設数が膨大なので、引き直しやショップを考慮しても運の要素がかなり強い。序盤の引きが悪いとどうにもならないことが多く、難易度を上げるほどに顕著になっていく。ゲームオーバーになった時に「あそこでああすれば良かったかな?」ではなく「運が悪かった!」という気持ちが強く残る。最初は熱中したんだけど、基本難易度で全カマップクリアしたらもう満足してしまった。

 

とはいえ、それは遊びやすさにも繋がっており、1プレイが短くテンポも良いから「引きと税金がクソ!やり直してもう1回!」の繰り返しで延々と納税してしまうゲーム。

なんだかんだで2日で9時間くらい遊んでしまったので、値段分以上には楽しめたかな。ライトに楽しめる街作り納税ローグライトとして面白かった!