ドンキーコング バナンザ | Nintendo Switch 2 | 任天堂
『ドンキーコング バナンザ』のレビュー行くウホ!
メーカー :任天堂
機種:Nintendo Switch2
ジャンル: 3Dアクションゲーム
発売日:2025/07/17
価格(税込):7980円【ダウンロード版】8980円【パッケージ版】
Nintendo Switch2専用で送る『ドンキーコング』シリーズ最新作にして、1999年の『ドンキーコング64』以来となる3Dアクション!ドンキーコングの圧倒的なパワーで地形を破壊しながら、地底世界を探索するゲームになっているぞ。相棒は『スーパーマリオ オデッセイ』でリブートされたポリーンだ!
俺はシリーズをあまり遊んでおらず、『スーパードンキーコング』の1と2は遊んだけどどちらも未クリア。ファミコンの初代とJrはかなり遊んだ。3はドンキーのケツに殺虫剤を浴びせるなんか違うゲームであんま遊んでない。ゲームボーイの『ドンキーコング』はお気に入り。
そのくらいの俺でも最初から最後まで最高に楽しかった……!
Switchロンチの『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』が、元々人気だった老舗ブランドを更にワンランク引き上げたように、本作が『ドンキーコング』というブランドを次のステージに連れていくのは間違いなし!Nintendo Switch2の性能を早速ぶん回した新世代アクションだ!
- 舞台は地底世界!「バナモンド」の輝きが彩る願いの物語が幕を開ける
- 圧倒的パワーで大抵の物はぶっ壊せる!作りは王道だがこれで爆発的に面白い
- 圧倒的パワーのバナンザで破壊活動は次のステージへ!「溜め」も上手いバランス調整
- 個性豊かな地底の民!プレイヤーに罪悪感を与えない配慮が手厚い
- ポリーンの見事なリアクションでドンキーの旅は最高潮に!
- 終盤ボスの難易度、バナンザ格差などはやや気になるところ
- 評価:Switch2の性能を早速活かした傑作!やはりゲーム機にスペックは必要
舞台は地底世界!「バナモンド」の輝きが彩る願いの物語が幕を開ける

物語は黄金のバナナ「バナモンド」が発掘されて湧くインゴス島から始まる。
サルたちが大賑わいで発掘作業を進めるその中に、我らがドンキーコングもいた。
発掘作業中に突如発生した大嵐で地下世界へと吹き飛ばされたドンキーコングは、不思議な力を秘めた女の子ポリーンと出会い、なんでも願いが叶うという地下世界の中心を目指すことになる。行く手を遮るのは謎の敵ヴォイドカンパニー。ドンキーはバナナ、ポリーンは家に帰るという願いを叶えることが出来るのか!
というストーリーだ。
「バナモンド」は描写をどう解釈しても「見た目がバナナなだけの高エネルギー結晶」なんだけど、ドンキーが拳で砕いてモリモリ食ってるから味も極上バナナなのか……?

発掘現場には量産型のディディーコングみたいなモブのサルがいっぱい。
『ウルトラ銀河伝説』でモブのウルトラマンを見た時に近い感情を抱いた。

最初の相棒は喋る謎の岩。「公式で見たから知ってるよ!この岩からポリーンが出て来るんだろ!」という気持ちで遊ぶと、岩の時間が割と長くてビビることになるぜ。
ポリーンは元を辿ると1981年にリリースされた初代『ドンキーコング』でマリオに助けられた初代ヒロインのレディ。『マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!』などでちょこちょこリブートされつつ、2017年の『スーパーマリオオデッセイ』から本格的に露出が増えて『マリオカート8 デラックス』にも参戦!
しかし本作はマリオシリーズと明確に繋がる描写は無く、最初から最後まで「ドンキーコングのゲーム」を貫いているぞ。その辺は線引きしてる。
そこを踏まえても「シリーズとしての時系列や繋がりどうなってんの!?」って箇所はあったが、細かいことは気にせず楽しむべきか。

地底世界は地底なのに空があって太陽もある開放的な場所だ。階層ごとに環境が変わるので『メイドインアビス』みたいな構造してる。
ボス倒して空いた大穴に飛び込んで次のエリアへ!
逃げるボスを追いかけて大穴に飛び込んで次のエリアへ!
などを繰り返して最深部を目指す構成が気持ち良い。
圧倒的パワーで大抵の物はぶっ壊せる!作りは王道だがこれで爆発的に面白い

ゲームとしては王道の探索型3Dアクションで、本筋と寄り道の収集物集めで構成されている。
マーカーにしたがってメインストーリーを進めても良し。バナモンドを集めれば集めるほどドンキーコングのスキルを強化できるので、探索でバナモンドを探しても良しだ。コスチュームの購入に使える化石もあちこちに眠っている。専用のチャレンジステージでバトルやタイムアタック、2Dステージに挑戦してバナモンド入手に挑む要素もある。

このドンキーかなりバカみたいな顔してるな……。

本作最大の特徴はドンキーコングの圧倒的パワーによる破壊要素。
Aボタンでジャンプ!
Xボタンで上にパンチ!
Yボタンで正面にパンチ!
Bボタンで下にパンチ!
という、破壊に振り切った操作形態が圧巻だ。
Switch2のコントローラーを握った瞬間に、君の脳は破壊装置と接続される!

金属でできた土台など壊せない地形はあるものの、山も丘も街もパンチ連発で爽快にぶっ壊せる!
道が無い?パンチで作れ!
道がある?パンチで吹っ飛ばして新しい道を作れ!
創造は破壊からしか生まれないのだ!

ちょっと地形を壊すだけでお金がジャラジャラ出て来るし、高確率で宝箱も飛び出すのが気持ち良い。暴力を振るうとノータイムでお金が儲かるゲーム。
宝箱からはバナモンドや化石の位置が1つだけ分かる地図が飛び出すことが多い。場所が分かったから行ってみよう!ついでにあちこち壊そう!また宝箱から地図が出てきた!どこに行けばいいんだ……とりあえず壊してから考えるか!また地図出てきた!
この繰り返しで時間が溶ける!常に目の前にニンジンがぶら下がってるような誘導が上手すぎる。いや、ニンジンではなくバナナか……。
あらゆるものを掴んでぶん投げて冒険に活用!壁に張り付いての機動力もスゴい

ドンキーは破壊力だけでなく機動力も高く、制約無しに壁を登って自由なパンチが可能。垂直の壁を登りながら天井や壁に穴を開ける芸当も楽々だ。このおかげで地形を破壊しまくっても詰むことが無いのだ。
マリオやリンクを凌駕する機動力と破壊力がヤバいぜ!今度マリオがドンキーコングと戦う時はヤバいかもしれん。まあ、マリオがそういう場合は相応のパワーアップを引っ提げて来るだろうから、ドンキーコングに一方的にやられるようなことは無いんだが?あまりスーパーマリオを舐めないでもらいたいな!

地面や壁、果ては敵の装甲をはぎ取ってぶん投げたり、素手だと痛い敵を殴るのに使ったり、スケボーにして滑ったりとやりたい放題!
ツルツル滑る壁に泥を投げて取っ掛かりにしたり、飛んでる敵に岩をぶん投げて倒したりする工夫も重要だし、力技で仕掛けをすっ飛ばせちゃう箇所も多数だ。暴力の使いどころをしっかり考える楽しさがあるゲーム。
チャレンジステージではこういう要素を活用した一味違うものが多いし、『スーパードンキーコング』まんまなファンサービスも飛び出す。

ステージはオマージュしてるが、ドンキーの性能が違うから地形をぶっ壊せるぜ!時代が違うんだよ!
圧倒的パワーのバナンザで破壊活動は次のステージへ!「溜め」も上手いバランス調整

破壊行為を新たなステージに進めるのがパワーアップフォームとなるバナンザ!
最初に解禁されるコングバナンザがまず強力で、基本性能が高い上に溜めパンチで複数の岩盤を連続でぶち抜く!初手でもうコイツだけ良いんじゃないか……となるが、進むと更にヤバいバナンザが解禁されていくぞ。

バナンザ状態はアドレナリンゲージが必要。アドレナリンの回復方法は金(ゴールド)だ!という、身も蓋も無い方法でドンキーコングは突き進む!
バナンザ状態のままでもゲージが溜まるので、一回走り出したらノンストップでバナンザが続くのがかなり無法!複数のバナンザを持っている場合、制約なしに切り替えも可能だ。坂本浩一が監督やってる時の仮面ライダー映画くらいの勢いを感じる。攻撃と移動の姿を切り替えてガンガン進めるぞ!

そんな調子で身も心もゴリラになったプレイヤーを人間に引き戻すのが各種トラップと強敵たち。ある程度進むと移動を阻害する毒沼や溶岩、トゲ、トゲをまとった敵などが登場し、力押しでは進むのが厳しくなってくる。なぜだ、なぜ俺に人の心を思い出させた!ゴリラは自由では無かったのか!
しかしそのエリアで新しいバナンザを手に入れれば、鬱陶しい地形も楽々で回避!力押しで進めなくなったらどうすればいい?新しい力で進むんだよ!一度苦労させてから、それをすっ飛ばせる力を出してゲームの幅を広げる。簡単すぎず面倒にならず、調整の巧みさを感じる。
とはいえ、ちょっと好みが分かれそうな調整ではあるし、トゲのダメージも痛すぎる気はするかな……!
個性豊かな地底の民!プレイヤーに罪悪感を与えない配慮が手厚い

エリアごとにガラッと雰囲気が変わる地底世界も進むのが楽しみになるし、モブキャラとして登場する地下の住人ワレルヤの民がスゴい。
殴ってバラバラにされても瞬時に復活するし、体をちぎって何かにぶつけたり、スケボーに使ってもへっちゃら!それを活用して進むエリアも出て来る!体の形を矢印やお店のカンバンに変えてプレイヤーの誘導もしてくれる。
やや倫理観を試されてる節もあるが……。
このゲームを成立させるために作られた、まさに「ゲームのキャラクター」って存在で好きだなあ。鉱物に目が付いたような見た目が強烈だけど、愛嬌あって遊んでると好きになってくるね。

ワレルヤの民以外も前向きな連中が多い。
船に乗って「バナナ釣りたいぜ」と言っているサルの船をパンチで破壊して水没させても……。

「バナナあきらめないぜ…!」と闘志を燃やしたり。
圧倒的パワーで何もかもぶっ壊すゲームなので、プレイヤーに破壊する罪悪感を与えないという配慮が手厚い。気兼ねなく暴れ回れるし、絶望に抗う命の輝きをどんどん見たくなる構成だ。俺の破壊によって人間的に成長してくれ!お前なら出来る!俺は信じているぞ!(住居や店や船を破壊しながら)
ポリーンの見事なリアクションでドンキーの旅は最高潮に!

ストーリー自体は単純だが、悪役として立ちはだかるヴォイドカンパニーの3人はキャラが立っていて良いボスキャラしてる。社長のしつこい紹介演出好き。
紅一点であるポッピーコングの存在感がちょっとスゴいんだが、『星のカービィ ディスカバリー』に続いて任天堂に悪の女幹部ブーム来てる?

そしてなんといっても新たな相棒として活躍するポリーンが最高!
ゲーム中のアクションに合わせて驚いたり慌てたり応援してくれたりノリノリになったり。ずっと喋りっぱなしでこの大破壊ゲームを盛り上げてくれる。
表情豊かに暴れるけど選択肢以外で喋らないドンキーコングとの相性が良く、一緒に口笛拭いたり歌で応援したりとにかく可愛いのだ。

各エリアで手に入る別荘で休憩すると、現在地に関連した会話を交わしてくれる。
こういうの描写の積み重ねでどんどん思い入れが深まっていくキャラ。思った以上に良い相棒してたぜ……!

各エリアで集めた化石でドンキーとポリーンの衣装などを購入可能。『スーパーマリオオデッセイ』にもあった着せ替え要素だ。衣装には特定の攻撃への耐性や、特定の地形でのスピードアップなど様々な補正が掛かる。状況に合わせて使い分けても良いし、根性で見た目重視にしても良し。
ドンキーコングは服を着せないネイキッドの方が馴染みあるんだが、そうするとステータス補正ゼロになるのでゲームとしては不利になる。でもネイキッドにしたいよなあと悩む。実質『ステラーブレイド』である。

『スプラトゥーン2』コラボかと思うようなツートンカラーもあるぜ!
着せ替えのバリエーションは豊富で可愛い衣装も多いため、買うための化石をどんどん集めたくなるね。

これは実際に着てみたら頭に能天気すぎるカチューシャが付いていて「話が違う!」となったカジュアルコーデ。頭ハンバーガーがよ……!
終盤ボスの難易度、バナンザ格差などはやや気になるところ

大満足!なゲームなんだが気になった点としては終盤のボス戦。
それまでのボス戦はドンキーの性能が無法過ぎて簡単すぎるくらいなんだが、ここで難易度が急上昇。難易度の上げ方もやや引っかかるボス戦もあり、その割にスッと再戦できない構造なのは面倒だった。全体的に快適なゲームなだけにここのもたつきは気になった。

バナンザは強力だが、そこまで数が多くない割に性能格差が激しい。ここは続編で拡張したらいい感じになりそうな点でもある。
バナモンドで強化したスキルは長老のところで振り直しが可能なので、「こいつのスキル伸ばしても得るもの無くね!?」と思ったらやり直せるのは助かるね。

細かいが、カメラリセットがオプションで設定しないと有効にならないのは少し気になったかな。
評価:Switch2の性能を早速活かした傑作!やはりゲーム機にスペックは必要

クリアするだけなら20時間くらい。クリア後のやり込みをこなすと倍以上。
圧倒的パワーで暴れまわるのが単純に楽しいし、自然と収集物とメインルートに誘導されてるステージ構成に、暴力をどう使うか?が試させる各地のギミック、それをバナンザの無法な力でガン無視するところまで想定されてる調整に舌を巻く。単純にステージをぶっ壊しまくれるゲームなら色々あるが、ここまでの完成度に仕上げてるのはさすがの一言。
Nintendo Switch2のスペックを早速活用したからこその面白さで、やっぱりゲーム機には性能が必要なんですよ!性能が無くても面白いゲームは作れるが、性能があると出来ることは当然増える。このゲームが良い証拠だ!
任天堂はこれ以上に面白い3DアクションをNintendo Switch2で出せるんだよなぁ!?
と、今後のハードルをかなり上げてきたが、きっとやってくれると信じてるぞ。