『怪異番号~20✕✕(ニーマルバツバツ)~』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:EBA GAME
機種:PC
ジャンル:ホラーテキストアドベンチャー
発売日:2026/3/31
価格:400円
『ごめんなサバイバー』などを手掛けたえば氏の最新作だ。
舞台はガラケーが当たり前だった2005年。トイレに書かれた見知らぬ電話番号から繋がる恐怖体験を描く。作者さんの地元がモデルになっており、写真素材を豊富に使った背景が臨場感を高めてるぞ。一部ChatGPTも使ってるみたいだが、しっかり取材してる。
展開がぶっ飛び過ぎてて好みは分かれそうだが、都市伝説要素のある平成ホラーとして面白かった!

中学生である主人公は、好きな相手との相性を占う都市伝説「恋愛番号」の噂を耳にする。意中の女の子・カミタニとの相性を知るために、噂の番号が書かれた公衆トイレを探すことに。しかし見つかるのはヤバい番号ばかりで大変なことに……!というストーリーだ。

電話番号を探すために4つの公園を巡っていく構成。ゲームと関係ない右上のライフが存在感ありすぎるな!選択肢によるストーリー分岐は無く、4つのエピソードを読む順番だけ任意で選べる。

いかにも治安の悪そうな公衆トイレから、落書きが無さそうな綺麗な公衆トイレまで。公園を含めてそれぞれ個性があって回るのがワクワクする。
「三角公園」って呼び名の公園、全国各地にあるけど何が発祥なんだろう。

見つかる番号は個人名が書かれた謎の電話番号に、いかにもな高額バイトの番号まで様々。恋愛相談の番号はどうしたぁーッ!
俺もこの世代なのであちこちに変な電話番号書かれていたのめっちゃ分かるし、ガラケー手に入れたテンションでかけちゃうのも分かる!公衆電話とかも多かったよね。

トイレに書かれた番号が失踪者の張り紙に繋がったりと、4つのエピソードはそれぞれ違った不気味さがあり、手当たり次第に電話をかける主人公は様々な心霊現象に巻き込まれる。どこに繋がるか分からない電話番号をきっかけに、日常は非日常に塗り替えられていく。
カミタニにダイレクトで告白した方がよほど楽に思えるが、それが出来ないのが男子中学生……!青春は回り道なんだよ!いやこのゲームは回り道がダイナミック過ぎるけどね!?
怪しい高額バイトの電話に繋がって「新しいプレステが買える!」ってテンション上がったり、遊んでいて懐かしい気持ちになれる箇所が多かった。

ジャンプスケア無しのじわじわ追い詰めるホラー……ではあるんだけど、赤ん坊の泣き声でこっちを追い詰めて来るシーンがあり、個人的にはジャンプスケアよりこっちの方が苦手だったな!

サブキャラも濃ゆいキャラが揃っており、主人公に見張りの仕事を頼む謎のお姉さんが特に強烈で良かった。

クリアまで2~3時間ほど。
背景写真の豊富さがしっかり話の奥行きに繋がっているし、短編連作のホラーノベルとして作り込まれていて満足度高い。ただ、中盤以降は話のノリがガラッと変わるのが好み分かれるところだ。
個人的には爽快感が半分、付いていけない気持ちが半分かな……!
「平成ホラー」「都市伝説」などが好きな人なら楽しめると思うので、気になる人は400円払って電話をかけてみよう!