絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

映画「SHORT PEACE」を見た!

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先日買った「SHORT PEACE 月極蘭子のいちばん長い日」の映画とゲーム両方を終えたので感想を書いていくぜ!

映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト

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まず2013年の7月に、豪華クリエイターが集まって作った4本の短編オムニバス映画「SHORT PEACE」が上映。

そして今年の1月にソフト化する際に須田51とトーキョージャングルのクリスピーズが開発したゲームであり

SHORT PEACE5番目の作品と銘打たれた

「月極蘭子のいちばん長い日」をおまけにつけたverを発売したというわけね。

月極蘭子がついてるverはついてないverより900円ちょっと高いのだ。

これがギルド03か……。

PS3「月極蘭子のいちばん長い日」レビュー!紛うことなき低予算須田ゲー!

ゲームの感想はこちら。こっちでは映画の感想を軽く書いていくぜ。

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「オープニング」

女の子が目まぐるしく景色が変わる不思議な空間に迷い込んでいく映像が流れる。

本編の4作に関係あるのかと思ったら特に関係なかった。

まあイメージ映像みたいなものか。

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最後に女の子の服装が高速で変化していくシーンをよく見たら

セイラさんとかララァとかハマーンのコスが混じってた。

豪華クリエイターが競演するオムニバス映画のOPにパロネタ入れてどうする!

って思ったけどこの映画はサンライズ製作だったな。

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犬夜叉のかごめもいたので探せば他にも元ネタが見つかりそうである。

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「九十九」

タイトル通り、古くなった道具などから生まれる妖怪である「付喪神」のお話。

探偵モノではないぞ。

付喪神に化かされた旅の男が、出てくるものをノリノリで修理して乗り切っていく。

バッと開いていく傘や流れる着物の美しさに、

旅の男が持ってるからくり仕掛けの修理BOXが凝った仕掛けでなかなかワクワクさせられた。

オチも含めて「豪華な予算と映像で作った昔話」ってとこか。

4作品の中では無難な1本だがまずまずの面白さ。

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「火要鎮」

江戸を火事にしたひどい女の話。

絵巻物のようなオープニングから始まり、

浮世絵っぽいタッチでキャラがグリグリと動きながら進むのが面白い。

話そのものより、燃える江戸と被害を抑えるために走りまわる火消しの描写がメインか。

あまり長いシーンではないんだけど、家を崩すシーンが凄く気に入った。

「家が一軒潰れるのは大変なことである」という当たり前のことを再認識させられる迫力。

瓦を崩して柱を切って、縄で引っ張って……ズシーン!

大量の土煙が火の中に入って一瞬だけパッと燃え上がる。いいなあ。

話自体はえ?ここで終わり?ってところで終わっちゃうので尻切れな印象。

江戸の燃えっぷりと家の崩れっぷりを見るアニメ。

「このスタッフで磯部磯兵衛物語をアニメ化しようぜ!」

って言いたいけどぶっ飛ばされると思うのでやめておきます。

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「GAMBO」

大鬼の襲撃で女を次々にさらわれている村が舞台。

村に残った最後の女の子が、通りすがりの白い熊に助けを求める話。

最初に侍が出てきたのでコイツが主人公で怪物退治する話かと思ったら、

白い巨大熊と大鬼の格闘バトルがメインだった。

すごいぞ!

大熊と大鬼が取っ組み合って転がり回りながらの泥臭い格闘戦とか完全に怪獣プロレスだこれ!

何故か執拗に熊の首を絞めて落とそうとする鬼の奮戦っぷりやトドメのシーンは必見。

体刺されまくってるのに暴れまくる鬼のまさに怪物な迫力が実に良かった。

血が飛びまくるし鬼の外見も醜いし、ややグロ強めの話だが1本くらいはこういうのあってもいいね。

さらわれた女の描写のえぐさはちとやり過ぎ感あったけど、鬼の正体のB級っぷりも好きですよ。

「怪物同士の取っ組み合い」がメインのバトル作。

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「武器よさらば」

和風モノが3本続いたところだったので、

まず最初の英語ボーカルの歌をバックに装甲車が出てくるオープニングで心鷲掴み。

パワードスーツに身を包んだ5人組が、無人兵器とバトルしながら廃墟を探索する話だ。

廃墟ビルを飛び回りながら無人兵器と戦うチームプレイ描写が実に見応えあり。

動けなくなった仲間を助けるために1人が救助に向う!

他のメンバーは空からの攻撃を加えたり、レーザー攻撃を拡散させるためのスモークを炊いてバックアップとか。

とにかくメカ!バトル!爆発!パワードスーツ!バトル!バトル!メカ!バトル!爆発!シニカルなオチ!

という素晴らしい娯楽作。これが一番気に入ったぜ。

世界が注目するトップクリエイター達が奇跡の競演!

アニメを失った大人たちへ!日本の姿を圧巻のビジュアルに凝縮!

という公式の無駄な煽りっぷりで無駄にハードル上げてしまった作品だけど、

4作品とも趣味全開で描きたいことがはっきりしてたんで俺は全部面白かったわ。

3Dアニメなんだけど手書きっぽく見える表現も上手かったし、

オープニング含めても68分とちょっと短いが気軽に見れる点はいいかも

趣味全開の短編集として見ればよく出来てたぜ。