SIMPLE1500 vol.48 THEパズル2 D3公式
PSストア-SIMPLE1500シリーズ Vol.48 THE パズル2
2000年の12月7日に発売されたSIMPLE1500 THE パズル2のレビュー行くぜ!
定価は1500円だが現在はゲームアーカイブスで309円で購入可能!
開発はAxes Art Amuseだ!
あんまり聞いたこと無いメーカーだなと公式を見てみたら
iモードのSIMPLE100シリーズも多く手がけてて、今はスマホアプリをちょいちょい出してるようだ。
ゲームアーカイブス化されていないSIMPLE 1500 THEパズル1の方は「ぱすてるみゅーず」という
他社からフルプライスで発売されたタイトルを調整した廉価版だったが、
このTHEパズル2はSIMPLEシリーズ完全オリジナルタイトルになっているぜ。
このどっかで見たようなデザインの主人公の名前は「ナラベ・カエゾウ」といいます。
影響を受けたキャラクターが分かりやす過ぎるだろこれ!
ナラベ・カエゾウという名前はパッケージの裏にしか掲載されておらず、
説明書とジャケットしか収録されていないゲームアーカイブスでは確認できない。
実物とゲームアーカイブスの両方を買ってあるとこういう検証も出来るのだ。
みんなもこういう状況に備えてSIMPLEシリーズはゲームアーカイブスと実物の両方でそろえよう!
しかし「湧きゲー」って呼び名はどうなんだ……。ワキ毛ー!ワキ毛ーじゃないか!
自覚があってやったのかなかったのか。もう14年前のことなので真相はワキの中である。
内容はアクションパズルゲーム。
モードは全8面に挑むめんくりアタック、時間内に何点取れるかを競うスコアアタック、
時間制限なしでどこまでいけるかを競うとことんアタック、2P対戦の4種類だ。
基本的なモードは一通り揃っていると言っていいな。
こちらが実際のゲーム画面。
下からどんどんブロックと水が湧き上がってくる。
水の中にいると減少していく体力がゼロになるか、天井のトゲに触ると死亡。
操作は方向キーで移動、○×□△ボタンで押した方向にパンチ。と、これだけだ。
キャラを移動することでブロックの位置を入れ替えることが出来るので、
これでブロックを揃えてパンチ!
4個以上のブロックの塊にパンチをすれば消えて得点ゲット。
沢山のブロックをまとめて消せば高得点だし、1回のパンチで複数の色のブロックを消せば連鎖も発生。
ブロックをどんどん消せば水位も下がっていく。
ストーリーとかは特に無いため、
ナラベくんが天井にトゲがついて下から水とブロックが湧いて来るという
かなりエグい処刑部屋に閉じ込められている理由は不明です。
「趣味:パネルを並べ替えたり消したりすること」って書いてあるから、
もしかして趣味でこんな死亡遊戯にトライしてるのか……?!
っていうかパネルじゃなくてブロックだろ!ミスか?!
一度にブロックを大量に消すと上からおじゃまブロックと小玉ブロックが降ってくる。
小玉ブロックはそのままでは消せないが、連鎖に巻き込むことで通常ブロックに変化するブロック。
おじゃまブロックは特定のタイミングで画面下から大量に湧いてくることもあって、
数回殴ると壊れて中からランダムでアイテムが出現。
このアイテムに含まれる「取ると得点になるアイテム」と、
「次の連鎖の得点が倍になるアイテム」がこのゲームの最重要ポイント。
この2つはどちらも連続で取ると効果がアップし続ける。
得点アイテムは最初は1000点しか入らないが、続けて取ると2000点、3000点とどんどんアップするので、
頑張れば10000点以上も夢じゃないぞ。
連鎖アイテムも最大で8倍まで倍率が上がるので、これを意識するかしないかでスコアがまったく変わってくる。
多量にブロックを消すとたまに降ってくる爆弾は一定時間で爆発。
通常ブロックを小玉ブロックに。小玉ブロックをおじゃまブロックにする。
爆発に巻き込まれると体力が一気に減少。
爆発する前に小玉ブロックを爆弾の周りに集めておじゃまブロックを大量生成だ!
下から湧いてくる水とブロックをギリギリまで引き付けて、
ブロックを入れ替えてまとめて殴って大連鎖を狙いつつ、
得点&倍率アイテム狙いでのおじゃまブロック殴りに追われるというパズルゲーム。
パッと見はミスタードリラーやパネポンに似てなくもないが、ゲーム性はまるで違う。
大量のブロックを一気に消してガンガン連鎖できるのでなかなかに爽快な内容だ。
8倍率の時に必死でブロックを並べ替えて一気に連鎖するのはかなり脳汁出る。
天井にトゲのある密室に閉じ込められて水責めにされるも
己の拳ひとつで命をつなぎ続けるとか
パズルゲームのキャラとしてはかなりの肉体派だよなナラベくん。
全部趣味でやっていてすごいマゾ野郎という可能性もあるんだが。
メインとなる全8面に挑むめんくりアタックモードはかなり過酷。
制限時間以内に一定スコアを取ればクリアという単純なものだが、
コンティニューが存在しないのでゲームオーバーになったらそれまで!
7ステージ目でゲームオーバーになったらまた最初からだぜ!
序盤は広いステージになっているが……。
終盤はこの狭さ!ナラベくんを殺す気だ……!
ゲームオーバーになるとアドバイスが表示されるんだが、
7ステージ目で死ぬと「おしい!あともうすこし!」というアドバイスでもなんでもないメッセージが出る。
お前は彩京のシューティングか!
何度このメッセージを見せられたか……。
根性で全ステージクリアした俺の目に突き刺さる背景の「おめでとう」である。
1~7ステージ目はパズルゲームっぽいBGMなのに、
ラストステージだけ妙に緊張感あるBGMになる構成は結構好きです。
欠点は大味な点。
はじめるとなかなか熱中してしまう内容ではあるんだけど、
ひたすらブロックをまとめてパンチ!の繰り返しで、
パズルゲームとして底が浅いので飽きるのも早い。
ステージが広すぎるか狭すぎるかのどちらかで、システムと上手くかみ合ってないように感じた。
よくも悪くもおじゃまブロックからランダムで出るアイテムがすべてなので
やりこんで行くと運の要素もどんどん強くなっていく。
たまに同じアイテムが連続で出現することもあったので
完全にランダムではないのかもしれないが、プレイしていて確証は持てなかった。
オプションで難易度を上げるとブロックが上がる速度が増すんだけど、
高得点を狙うにはブロックをどんどん消した方がいいわけだから
むしろ難易度を上げた方が難易度が下がるという。
ボタンを押すとブロックが一段上がるとか、
そういう任意でゲームスピードを早くできる操作があればまた違ったんだが……。
ルールなど全体的に練りこみ不足な感はあるが悪いデキではないし、
基本的なモードは押さえている。ブロックを一気に消しておじゃまブロックを連続パンチ!
低価格のオリジナルパズルゲームとしては今遊んでもそれなりに楽しめる1本だぜ。