絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

PS1「SIMPLE1500 THE 卓球」レビュー!今も語り継がれる迷作!何がピンポーンだ!ぶん殴るぞ!

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SIMPLE1500シリーズ Vol.33 THE 卓球 D3公式

PSストア SIMPLE1500シリーズ Vol.33 THE卓球

2000年の8月3日に1500円で発売されたSIMPLE1500シリーズ THE卓球のレビュー行くぜ!

現在はゲームアーカイブスで309円というボッタクリ価格で販売中!みんなも買おう!買うな!

開発はアメディオ。

その名の通り卓球をゲーム化したもの。

当時のSIMPLEシリーズファンの間では

THE競馬とTHEすごろく、そしてこのTHE卓球が核地雷ゲー3本柱として恐れられていたのである。

俺はTHEゼロヨンをTHE競馬と入れ替えるべきだと常々思ってるんですけども。

古のSIMPLEシリーズファン達を震え上がらせた1本。実際どんな内容なのか。

発売から14年経ち、お手軽価格でダウンロード購入出来るようになった今、改めて検証していこう。

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起動すると「メモリーカードを捜しています」というちょっと引っかかる表示の後に

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あまりにもシンプル過ぎるメニュー画面がプレイヤーを出迎えてくれる。

シンプルというか…ペイントというか……。

モードは2人の主人公でライバル達を倒していくストーリーモード。

ストーリーモードで倒した相手も使用可能なCPU対戦のフリーモード。

ストーリーモードで倒した相手も使用可能な2P対戦の2Pモード。

この3つというか実質2つだ。

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こちらが主人公のポン太とピン子です。やっぱり苗字は泉なんですかね。

ストーリーモードは選んだ主人公によって対戦相手が変化するので、

全キャラ出すには両方でクリアする必要があるぞ。

2周すれば全10キャラが使用可能になる。

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操作は簡単。

サーブの時は方向キー左右でポジションを決めて○△□ボタンを押せば自動でサーブ。

打ち返す時は球に合わせて○ボタンで右側、△ボタンで正面、□ボタンで左側に打ち返す。

L1かR1ボタンを押しながら打てば角度をキツくつけられる。

打ち返す時のキャラクターの移動は自動でやってくれるのでプレイヤーが操作する必要は無し。

時間経過で溜まるスマッシュメーターが満タンの時に方向キーの上か下を押しながら打ち返せばスマッシュだ。

つまり、タイミング良くボタンを押してボールを打ち返し続ける単純なシステムで、

打ち分けも大雑把な右、正面、左のみ、というゲームだ。

「単調なのでは?」と思うかもしれないが、すげぇ単調です!

ひたすら球に合わせてタイミング良くボタンを押し続けるだけで、

決め手になるような動きがほとんど何も出来ない。

まあ、球を右側に打ちつづけて相手を寄せた後に左側に打つ、くらいは出来るけども……。

相手がミスするまでひたすらラリーをし続ける試合展開だ。我慢大会である。

卓球台が小さいせいで実にチマチマしてるし、

操作が簡易すぎる割に当たり判定が分かりにくいのでミスした時にどうも納得が行かない。

それでいて、得点が入った時も相手がわざとミスしたような感じがして嬉しくない。

「なんで今ラケットを振らなかったの?わざと?」みたいなのホント多い。

視点は変更出来るがどの視点でも見づらい。球が跳ねる音で判断はつくが。

「遊んでいて苦痛」なタイプのゲームではなく、

「面白い要素がまったく無い」というタイプのゲームですね!

ストーリーモード2周しただけで眠くなったわ!

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ストーリーモードは学校に卓球部を作るために卓球同好会から頑張っているピン子とポン太が

卓球をしているところからスタート。

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そこに大仰なナレーションと共に突然出現する、

夢や願いを叶えてくれると噂の夢前案内人ドリームくん!

卓球部成立のお願いをする2人に対し、

ドリームくんは本当に卓球が好きかどうか試させてもらうと言う。

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「まさか、卓球で勝負しろ!なんて言わないだろうな?」

「そうね、よくあるお決まりの展開で勝負に勝ったら願いをかなえると…」

そしてこのメタ会話である。

なんでアレなゲームほどメタ会話を入れたがるんだろうか……。

それに対するドリームくんの回答がこちら。

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「卓球だけにピンポーンってね」

これはブッダでも腹パンするわ。

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絶対に信用しねぇぞドリームくん!

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ドリームくんを対戦で打ち破るもそれだけではダメで、

別の卓球の世界に赴いて対戦相手をすべて倒すという展開に!

9つの世界を旅して9人の卓球チャンピオンと戦うのか……!いや実際は4つでいいんだけども。

通りすがりの卓球同好会だ!覚えておけ!

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そして様々な世界の卓球チャンピオンの彫像が存在する卓球の館に到着。

移動して彫像に話しかけることで対戦が出来る。

この画面は自由に歩き回って彫像に話しかけられるんだけど、

一番弱いヤツから話かけないと対戦できないし、ほぼ1画面分しか広さがない。

結局一番右から順番に話しかけて対戦していくだけなので、

なんで移動画面があるのか分からない……。

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対戦相手は宇宙人やエジプトのミイラ、魔法使い、くまのぬいぐるみなどカオス過ぎるメンツ!

「銀河系一の卓球星人 宇宙人と書いてある」っておかしくね?!

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Q星人とは宇宙っぽいステージでバトルだ!

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「ボクの魔法にキミは手も足も出ないで負けるのさ!」とか言うものの、

試合になるとごく普通の卓球をしてくる魔導師ポー。

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一覧を見ると本当にまともなキャラがいない……!

っていうかこのゲーム、必殺技みたいな要素があるわけでもないし、

基本システムが単純すぎるしで、

相手が宇宙人だろうがミイラだろうが伯爵だろうが対戦してて差を全然感じないんだよな……。

銭湯で卓球するじいさんまで混じってるし謎の面子。

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そして待ち受けるラスボスは

どちらの主人公を選んでいても天才卓球少女のア…じゃなかったラブちゃんである!

銀河系一の宇宙人や魔法使いよりも、プロが普通に強いというハチワンダイバーみたいなバランス。

でも他のキャラと性能差を感じ辛いのは同じなので面白くないぜ!

俺がハチワンダイバーで好きなキャラは鈴木八段と獣人右角です。

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別の世界の卓球チャンピオンと戦う時は、ステージがすべて個別なのは評価出来る点かな。

メルヘンステージや銭湯ステージは結構好き。

別に特別な仕掛けがあるわけでもなんでもないんだけども……。

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ヒーホー!

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クリアすると選んだ主人公のドヤ顔と、

なんか上から目線で良い事を言おうとし始めるドリームくんの姿が。

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そしてこの謎のナレーションである。

主人公は2人いるが、どっちを選んでも卓球部を結成する話はウヤムヤになるので安心して欲しい。

おいこのシナリオ書いたヤツふざけてんのか!

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卓球で負けて泣いてはいけないが、

クソみたいな卓球のゲームを買ってしまった時は泣いてもいいというラブさんからの優しいメッセージ。

変なキャラは沢山出てくるけどそれだけの1本。

簡単操作で誰でも遊べるシンプルなゲームを作ろうとして、

単に底が浅いだけのゲームになってしまったパターンだな……。

作業要素が無く、変なキャラに突っ込みを入れられる要素もあるのでTHEゼロヨンよりはマシかもしれないが、

ゲーム部分の底の浅さに遊んでる最中の空しさや眠さは十二分の酷さ!

発売当時の酷評から14年経った今でも火力十分の1本だぜ!

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みんなはSIMPLEシリーズで卓球がやりたかったら

SIMPLE2000アルティメットのラブ☆ピンポンを買おう!

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ラブ☆ピンポンの

「体育館が壊せるって知ってた?壊し方はナイショだけど、壊すと良い事あるみたい」

という文章はこれだけで卓球宇宙人以上の狂気を感じる……。