Nintendo Switch|ダウンロード購入|パンティパーティー
『パンティパーティー』のレビュー行くぜ!
メーカー:賈船
機種:Switch/Steam
ジャンル:ハイスピード対戦アクションゲーム
発売日:2019/04/18
価格(税込):1580円
パンツ同士が激しいバトルを繰り広げる対戦アクションゲームだ!
Steamで配信されて話題になった作品が、賈船によりまさかのSwitch版登場。
パンツをはいた女の子ではなく、パンツそのものが戦うゲームなので健全です!
頭のおかしいストーリーも含めてド直球のバカゲーノリは良い感じなんだが、
ゲームとしてはまあ……ってトコだったかな。
モードは邪悪な野望を秘めたパンツと死闘を繰り広げるストーリーモードに、
ルートを選んで様々な敵と戦っていくアーケードモード。
最大4人のオフライン対戦が可能で、チーム戦も搭載した対戦モードの3つ。
ストーリーモードをやり込むことで使えるキャラが増えていく構成だ。
メニュー画面では甘束まおによるテーマ曲。
「パンティパーティー(Panty Party)」が常に流れているのでなかなか脳に来るぞ!
なお、オンライン対戦は無し。
ストーリーモードは「愛の戦士」に選ばれた女子高生の夢理花が、
悪のパンツである「パンジ」との戦いに巻き込まれていくという内容だ。
「愛の戦士」とはパンツへの熱い愛を持つことで選ばれる存在で、
自らパンツに変身して戦うことが出来るようになる。
「パンジ」は人間を洗脳してパンツしか愛せないようにしようと企んでいる。
愛というものは押し付けるものではない!
この野望を打ち砕こうと、夢理花は次々に出会う仲間たちと協力して
人類の自由と平和のために、戦いの中へ身を投じていくのだ!
さっぱり意味が分からん……!
主人公の夢理花はパンツにあんまり興味がなく、それを他のキャラから
「すべてのパンツを平等に愛していて凄い!」と解釈されているのだが、
他の「愛の戦士」たちはストレートにパンツへのこだわりが強い連中ばかり。
仲間のパンツも、女子高生を期限切れ扱いするロリコンのクマちゃんパンツがいたり、
どういうノリなんだ一体……。
人間に仇名すパンツたちに向かって
「来い、愛を知らないぼろきれども!」って啖呵を切るシーンがやたらカッコいい。
ストーリーモードの会話デモはフルボイスとなっているぞ。
戦闘は3Dの対戦アクションで、相手の体力をゼロにすれば勝利だ。
ストーリーモードでは敵のリーダーを倒せばクリアとなる。
パンツそのものが戦場に降り立ち、殴り合い撃ち合いの大乱戦だ!
バトル中はパンツ毎に異なるボイスも飛び交うので賑やか。
セリフはパロっぽいものから意味不明なものまで多数。
3種類の攻撃とジャンプ、左右への緊急回避を駆使しての戦いだ。
バトルで溜まるゲージを消費して情熱を燃やすと、
一定時間ステータスがアップして武器の性能も変化する。
プレイアブルパンツは総勢17枚。それぞれ攻撃や情熱時の性能が異なる。
格闘戦が得意なパンツや刀攻撃での居合切りが使えるパンツ、
単発のビーム攻撃が強いパンツに、マシンガンでの連続攻撃が強いパンツ。
情熱中はスーパーアーマーが付くパンツに、
モーニングスターによる広範囲攻撃が得意なパンツなどなど……。
パンツがただの布などとは絶対に言わせないツワモノ揃い。
ストーリーモードの各ステージに「ノーミスで勝利」「特定のパンツを使って勝利」
などの条件があり、これを満たすことで新しいパンツが解禁されていく。
敵の射撃を左右回避で避けながらカウンターで銃撃を叩き込み、
ジャンプやダッシュで敵に接近。
ここぞという場面で情熱を発動してラッシュを叩き込む!
対戦アクションとしてはなかなかスピーディで手堅い作りになっている。
パンツがパンツをボコボコにしたり、パンツがパンツを銃撃で蜂の巣にしたり……。
あまり他では見れない光景になっていますね!
ステージは住宅街から学校、果ては宇宙まで様々。
パンツたちの戦いは場所を選ばないのだ。
しかしストーリーモードもアーケードモード、
1人で複数の敵を同時に相手にする場面が多く、
常に四方から銃撃が飛んでくるのでちょっと理不尽感。
ロックオンがオートロックのみでこれがまた暴発しやすく、
リーダーを狙いたいのに周りのザコに照準が合ってしまうことが非常に多い。
ストーリーモードは普通に遊ぶとかなりストレスが溜まるので、
オプションで難易度イージーにすることを推奨だ。
使うキャラは序盤から中盤は連射とロックオンレーザー攻撃が強力な縞パン、
後半は攻撃力の高いモーニングスターで敵をまとめて倒せるメテオパンツがオススメ。
ストーリーモードでのオートロックOFFや、
Y軸の反転、照準の感度調整が一切出来ないのもツラいところ……。
ストーリーモードをクリアしてキャラ全部出すまで遊んで2時間掛からないくらいか。
IQを投げ捨てたノリも含めて面白くないわけじゃないんだが、
1人用モードがあんまり楽しくなかったり、
ストレス溜まる部分があったりと、もう一歩足りない作り。
やはりパンツは人間がはいてこその存在であり、
パンツそのものが戦うだけのゲームでは
どこか物足りない作りになってしまうものなのか……!
まあ、一発ネタのパーティゲームと割り切ってパンティるべきかもね。