遅くなりましたが、初代妖怪ウォッチのレビュー行きますよケータくん!
メーカー:レベルファイブ
機種:3DSパッケージソフト
ジャンル:RPG
発売日:2013年7月11日
価格:4937円
次々に登場する妖怪を仲間にしながら
舞台となるさくらニュータウンのあちこちで発生するイベントをクリアしていく育成収集型RPGだ!
言わずと知れた大ヒットソフトの1作目。
一度やっておきたいと思い、先日ゲオのセールで価格で購入。
ちょっとだけやってみたら面白すぎてそのままクリアしてしまった……!
おのれ日野社長!メガトン級ムサシ楽しみです!
夏休みの課題のために昆虫を探しに行った主人公のケータくん。
珍しい虫を探しに山に入ってみると謎のガチャガチャマシンを発見。
不思議な声に導かれるままそのガチャガチャを回すと中から妖怪が!
執事妖怪ウィスパーと名乗る彼から妖怪ウォッチを受け取ったケータくんは
人間の目には見えない妖怪を見ることが出来るようになる!
そこから始まる人間と妖怪によるひと夏の大冒険!
というストーリーです。
主人公の性別と名前は選択可能なので俺はラ~ユくんにした。
アニメ版だとウィスパーは妖怪の知識が全然無くて、
聞かれた時はいつもwikiを見てカンニングしてるダメ執事設定だったが、
このゲームは開発時期の関係か普通に頼れる有能な執事をやっている。
CVである関智一の演技からしてアニメと全然違うから違和感凄いぜ!
まあゲームとテレビ作品を同時展開する作品ではよくあることである。
ヒーローバンクもゲームとアニメでかなり違ったし、
放送中に発売された仮面ライダーのゲームとかでも性格違うのはよくあったな!
僕は人間として戦う!……それは放送後のゲームだった。
裏山、ニュータウン、古い住宅地、商業区、
高級住宅地などのエリアに分かれた街を走り回りながらイベントを進行していく。
メインイベントを追いかけてもいいし、街に山ほど散りばめられたサブイベントを追いかけてもいい。
広大な街のあちこちで妖怪との出会いが待っている。
ある程度プレイすると夜に出歩くことも可能になる。
まず遊んでビックリしたのが街の作り込み。
施設一つ一つのデザインや道の流れなどが物凄くよく出来ていて、
そこら辺を歩き回っているだけでも楽しいし中に入れる建物も沢山ある。
いろんなお店がある商店街に店内のごちゃごちゃっぷりがステキな駄菓子屋。
かと思うと薄汚いコインランドリーやらコンビニの裏路地やらにも入れたりする。
線路に隣接した階段を下りるとガード越しに駅のホームが見渡せる場所に行けて、
そこに「ここから電車を見るのが好きなんだ」みたいなおじさんがいたりする。
とにかく細かく見て行けば見て行くほどマップが面白くて、
そこにモブキャラやサブイベントが大量に散りばめてある。
裏路地や下水道とかの危なそうな場所はダンジョンになってて敵キャラが出てくるのもイイ。
「街」なんだよね。「街」を探索しているって思わされる。「街」がしっかり描けてる。
立体視にもしっかり対応していて雰囲気もバッチリだ。特にアーケード街が良かった。
妖怪を探すために車の下を覗き込んだ時の視点も思わず唸ったぜ。
写真じゃ伝わらないこの奥行き!
サブイベントは
おかしな行動をしている人がいる!これは妖怪に取りつかれているぞ!とか、
不思議な事件が発生している!これは妖怪の仕業!とかが基本。
様々な妖怪たちが引き起こす事件に挑んでいく。
アニメ版ほどフリーダム過ぎるノリではないが、
やっぱ出てくる妖怪が個性的で、それにツッコミを入れまくるケータくんが笑えるので
メインイベントもサブイベントも面白い。
っていうかアニメ版並にフリーダムだったら困るわ!
そこら辺の木を調べて昆虫を集めたり、釣りポイントで釣りをしたりする要素も。
もちろんレアな魚や虫がいるし、レアアイテムと交換できる施設もある。
街を探索し、妖怪と戦い、通行人と話し、虫や魚を探す!
これでどんどん時間が過ぎていくぞ!
戦闘は6体の妖怪を編成してのバトル。
前衛3人と後衛3人がいて、戦うのは前衛3人。
状況に応じて下画面のサークルをタッチペンで回転させることで
戦う妖怪をローテーション形式で交代出来る。
妖怪は各々の性格を元にオートで攻撃をする。
プレイヤーが出来るのは必殺技指示、ターゲット指示、
状態異常を回復させるおはらい、アイテムの使用など。
必殺技指示とおはらいを行うと下画面を使った軽いミニゲームが発生。
画面を舞うボールをタッチしまくれ!とか、表示された記号を上手くなぞれ!とかそんな作りだ。
クリアすれば指示が通る。
妖怪はオートで戦ってくれるから楽々……ではない!
これが実際やってみると実に忙しくて楽しい!
次々に状態異常にされる味方をおはらいしまくったり、
必殺技準備が出来た味方を動かすためにミニゲームに汗を流したり
その間も味方と敵がバンバン攻撃しまくったりと基本的にノンストップで進行。
ボス戦だと弱点を狙わせないと全然ダメージが通らなかったりするので更に大変だ。
もちろん、登場する妖怪は攻撃タイプや防御タイプ、回復タイプなど
それぞれ必殺技も含めた役割が違うし、戦況に応じて前衛と後衛を入れ替えるから、
どの妖怪をどの妖怪の隣に置くか?も悩ましいところ。
例えば敵の攻撃を引きつける壁役の隣に、回復能力を持った妖怪を置いたりね。
アイテムは一度使うと一定時間経たないと再度使えないので、回復アイテムのゴリ押しは出来ない。
なかなか戦略性がある作りになっているぜ。
戦闘中のちょっとした一言セリフや、生き生きとした必殺技演出など、妖怪の動きもしっかりしてる。
勝利時のジバニャンのモーションとか実にかわいい。
戦闘中に妖怪のボイスが無いのはちょっと寂しいが、次回作以降ではあるみたいね。
仲間にした妖怪はちゃんと解説文があってどれも楽しいテキスト。
アニメ版だと異常なほど出番多かった人面犬も普通の妖怪扱いだし、
ジバニャンも出番多いけど別にケータくんの家に居なかったりするのはアニメと違うところね。
ロリババァの老いらんとかふぶき姫とか美少女妖怪も取り揃えております。
レベルファイブ作品の女キャラってレベル高い気がする。ガンダムAGEのアリーサいいよね。
気になった点としては妖怪を仲間にするのが難しいこと。
イベントで仲間になる妖怪も多いが、基本的には戦闘で倒すと一定確率で仲間になるシステム。
アイテムを使うことで仲間になる確率を上げることが出来るんだが、
高価なアイテムを使っても仲間になる確率が非常に低い。
仲間になる確率を上げるアイテムは1回の戦闘で1回しか使えないので、
アイテムの物量に物を言わせる……ってのも出来ない。
玩具の妖怪メダルのQRコードを読み込ませるとゲームで仲間に出来る連動があるので、
まさかそのために低確率にしてるんだろうか……?
ここはなんとかして欲しかった。
見た目が個性的な妖怪が多いだけに、
ただの色違いで別の妖怪なのが割といるのも気になったなあ。
育成収集RPGだとキャラを大量に用意する必要があるからしょうがない点ではあるんだが、
生物じゃなくて妖怪なのでなんとなく違和感ある。
総評としては「これはヒットするわ」の一言に尽きる。
キャラは笑えるし、子供心をくすぐるワクワクが広大な街に山ほど散りばめられているし、
戦闘も面白い。まさに「ひと夏の大冒険」というジュブナイルなノリも良い。
立体視も手を抜いてないしBGMもナイス。
2013年のニンテンドー3DSでこんな凄いゲームが出ていたのか!ってなったぜ。
今だと2や2の完全版、そして3まで出ているのでそっちを遊んだ方がいいんだろうが、
それはそれとしてかなり楽しませてもらったぜ初代。
2の完全版も買ってあるのでこれもそのうちプレイしよう。