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Switch/Steam『Super Hydorah スーパーハイドラ』レビュー!多彩なボスと手強い地形でガッツリ遊べる!ステキな横シューの登場だ!

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|Super Hydorah – スーパーハイドラ

 

『スーパーハイドラ』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:Abylight

機種:Switch/Steam

ジャンル:シューティング

発売日:2018/11/15

価格(税込):2500円


 

『Hydorah』というタイトルで発表された海外製のフリーゲームを

大幅パワーアップさせた横スクロールのシューティングだ。

エースパイロットとなり、悪の帝王『Hydorah』を倒すための宇宙戦争を繰り広げる。

80年代のコナミ作品を思わせるテイストに溢れた作りになっているぞ。

お値段はやや高めだが、盛り沢山の内容で満足だった!

 

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難易度はダメージに3回まで耐えるシールドを標準装備してるルーキーと、

シールドで攻撃に1回しか耐えないパイロットの2つ。

両方でクリアしたが、機体性能が変わるだけでステージの難易度は変わらないみたい。

 

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ゲームはミッションを選んで進んでいく形式。

メインウェポンとサブウェポン、強力な特殊ウェポンの3つを選択して出撃する。

最初はほとんど何も選べないが、

ミッションをクリアしていくと新しいウェポンがどんどん増えていく。

 

すべてのミッションをクリアしなくてもラスボスまでたどり着けるが、

真のエンディングを見るには結局全ミッション回る必要がある。

1ミッションクリアする度に自動でセーブがされるので、ゆっくり攻略できるぞ。

 

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ゲームはオーソドックスな横シューティング。

敵を倒した時に出現するパワーアップアイテムで武器を強化して進んでいく。

特殊ウェポン、スピードアップ、シールドの3つに変化するアイテムもあるので、

状況に応じてどれを取るか考える必要があるぞ。

 

好きな時に残弾の数だけ使える特殊ウェポンは、

ボムに近い扱いでピンチを脱出できる。

余裕がある時はこれをストックしておきたいところ。

 

 

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ステージ構成が非常にバリエーション豊かで、

稼働するリフトを避けながら進む場面や、シャッターを破壊しながら進む場面、

上昇と下降を繰り返す水面の間を進む場面、

襲い来るドリルと戦いながら上に進む場面など様々。

こちらを狙い撃つ砲台や仕掛けも満載だ。もちろん地形にぶつかれば即死!

 

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ボスは総勢30体以上!

中ボスも含めて非常に個性豊かで、どっかで見たようなヤツも多いが戦ってて楽しい。

正面から撃ち合って勝てるヤツもいれば、

攻撃パターンを見切って特定のタイミングで弱点を狙い撃たないといけないヤツもいる

障害物に隠れてボスのばら撒き弾を避け、

隙をついて攻撃するステージなんかもあるぞ。

 

 

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ボスもステージ構成も実に丁寧な作り。

執拗に攻撃をしてくるザコや敵弾をしっかり処理しながら、

次々に変化する地形に対応した動きを取らないと押しつぶされるバランスだ。

 

ステージが狭いにも関わらず、

撃つとカウンターで大量の弾を吐き出す砲台や、

倒すと爆発して破片をまき散らすザコなども登場するため、

あえて弾を撃たずに敵陣を突っ切ったり、

ギリギリまでザコ敵を引き付けてから撃たないといけない場面も。

 

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武器の種類も豊富だが、ステージに合わせた選択が重要。

レーザーは「やっぱりこれだよな!」と笑顔になる圧倒的火力でボスに強いが、

四方八方からザコが押し寄せるような道中では苦戦することもある。

火力は弱いが、パワーアップすれば

真後ろに攻撃可能なワイドショットも使いどころがあるし、

特殊ウェポンも画面全体を攻撃するものから、一定時間無敵になるものまで色々。

 

ステージに合わせたウェポン選びが非常に重要な作りだぜ。

 

まあ、ホーミングミサイルなど

後半手に入る武装は万能に強い物が多かったりするのでややバランスは悪いが、

救済措置と考えればありかな。

 

しかし自機はビックバイパーじゃなくてロードブリティッシュ風なんだな……。

 

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海外シューテイングはどうも1ステージが長いイメージがあるんだが、

本作はアーケードゲームの感覚で考えても短めでサクサク進む。

それでいて1ステージ毎の密度が濃く、

ザコもボスも仕掛けも遊んでいて飽きさせない。

 

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とにかく敵を撃ちまくるのではなく、

自分の武器の攻撃範囲を考えながらギリギリの戦いを続ける構成となっているが、

決して理不尽な配置ではないし、上手く切り抜けられた時の感覚がたまらない。

 

倒したボスが死に際に破片をまき散らして爆発するなど、

ちょっとした初見殺しはあったりするがな!

 

終盤はステージが長かったりボスが多かったりと、

長丁場なステージもあったりするが、

これは難所としてアクセントになってるので良いと思った。

 

 

基本的には王道のSFシューティングノリなんだけど、

撃破した巨大ボスが白旗を上げて去っていくなど、

たまにクスっとするような描写があるのも昔のゲームっぽくて好きなところ。

 

メカデザインなどはちょっと垢抜けないところはあるが、

BGMはシューティングらしい軽快さでノリノリ。

通常ボス戦も良いし、

ラスボス手前で出てくる中ボス戦BGMも耳に残るメロディで気に入ってる。

 

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このようにブラウン管っぽいフィルターをかけるオプションもあったりするぞ。

 

ゲームの難易度は高め。

1UPやシールドを取りやすいバランスなので、

昔の80年代のアーケードシューティングに比べればそりゃ格段に簡単ではあるが、

それでもしっかりと配置を覚えないと狙い撃ちにされるステージ構成。

難易度ルーキーでプレイしてもそれなりに苦戦する。

 

やられるとその場で復活するのではなく、

チェックポイントからの戻り復活なこともあり、

シューティング初心者だと厳しいかも。

難易度パイロットで全ステージをノーコンティニュークリアしないと

真エンド見れないしな……。

セーブがステージ毎なので、やられたらリセットでやり直すズルは出来るが。

 

気になったのはメインウェポンとサブウェポンを個別に撃つボタンが無い点。

サブウェポンのミサイルだけ発射して、

厄介な砲台を狙い撃つ……みたいなことが出来ない。

『グラディウス』はあったろ!

 

頑張ってスピードアップを取って速度を最大にしてもそこまで早くならず、

ザコ敵を振り切るのに苦労したりするので、

最大の時はもうちょっと早くしてもらいたかったなあ。

 

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翻訳は基本的には違和感ないんだが、ちょいちょいおかしな日本語が混ざる。

「料金請求」という謎のウェポンもあるんだが、

これは「チャージ」の誤訳だろうか……。

 

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もはや昔より昔っぽいゲームが多いのではないかと思うくらいに

「レトロ風」のゲームが氾濫している昨今だが、

ただドットっぽくしただけのゲームとは一線を画す作り込み。

 

「ステージ」を攻略する楽しさに溢れていて、

最近はこういう地形でしっかり遊ばせてくれるシューティングが、

あまりなかったこともあって遊んでいてワクワクした。

シューティングは撃って避けるゲームだが、

撃って避けるだけのゲームでは無いことを改めて思い出させてくれたぜ。

作り手の想いが炸裂した1本。シューティング好きにオススメだ!

 

ちなみに真エンドだが、

オリジナルの『Hydorah』からグラフィックとBGMに修正が入っている。

見比べると色んな意味で「なるほどね!」となるので、

この『Super Hydorah』で真エンドを見た人は是非オリジナル版も見てもらいたいぜ。