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武装を選びヘリで狙い撃つシューティング!意欲作だがムズい!『アヴェンジャー』レビュー!【PCエンジン/Switch】

 

 

レトロゲーム復刻|テレネットリバイバル - 公式サイト

 

Switchソフト『テレネットシューティングコレクション』に収録されている

『アヴェンジャー』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:日本テレネット/レーザーソフト

機種:PCエンジン/Switch

ジャンル:シューティング

発売日:1990/12/7(PCE)2023/6/1(Switch)


 

1990年にPCエンジン CD-ROMで発売された縦シューティング。

ProjectEGGでは配信されたが、CS移植に関してはNintendo Switch版が初めてだ。

同盟軍に奪われた連邦軍の最終兵器「VOLOS」を奪還するために、

最新戦闘ヘリ「AVENGER」が極秘作戦へと出撃する!

 

オープニングでは銀河万丈の重みのあるナレーションで

「VOLOS」による世界への無差別攻撃と舞台設定、

主人公の出撃シーンまでの流れが語られるので、テンション上がってくる!

最初と最後だけだがイベントデモは気合入ってるぜ。

 

俺は今回のNintendo Switch版が初プレイ。

出撃前に武装やミッションを選択するシステムや、

ヘリらしく機首の稼働&固定できる操作形態など意欲作であったが……。

敵配置が厳し過ぎて色々しんどかった!

 

 

出撃前に武装を選ぶ。

メインウェポンがバルカン、ロケット、レーザーの3種類。

サブウェポンがホーミングとD.ウェーブの2種類。

ボム的なスペシャルウエポンがE.C.Mとバリアーと戦術核の3種類。

最初は全然選べないがゲームが進むと新しい武装が増えていくぞ。

 

 

全8ステージ構成の縦シューティングで、最後のボスを倒せばステージクリアだ。

自機を左に動かすと機首が左に、右だと右に向き、ボタンを押すと固定も可能。

任意で射撃を斜めにして撃つことが可能というわけだ。

自機がヘリということを活かした特徴的な要素だし、

ライフ制となっていて4発喰らったらアウトなのも、当時では結構珍しい点かも。

やられたらステージ最初からやり直しだが、

リトライが無限なので武装を変えながら何度でも挑戦できるぞ。

 

 

説明書にも

「いままでにない機首転回システムを採用しているんだ」

「早く操作に慣れて使いこなそう」などと書かれてるぞ。

挿絵の丸っこいアベンジャーがかわいい。

 

 

舞台設定は硬派なノリだが、

西暦2061年が舞台なのでモビルアーマーみたいなボスがそこそこ多いぜ!

というか、この時期のシューティングゲームは

大体ジオン軍みたいな敵が出てきた気がする……。

 

 

このゲームを製作したレーザーソフトのロゴが入った敵も出てくる。

反乱軍に手を貸すレーザーソフトを撃墜せよ!

 

 

イベントデモは最初と最後だけだが、

ステージ間には上官によるミッション説明が毎回あり、

全体的にコテコテなセリフ回しでテンション高いのが雰囲気出てる。

 

 

登場人物は主人公を除くと上司だけなんだけど、

「無事帰還した宇宙軍の連中が、どうしても君に一杯おごりたい、と騒いでいたぞ」

なんてコテコテなセリフもあったりで舞台に奥行きが感じられるね。

最終ミッションの目的と最終ステージのBGM、

そしてラスボス撃破後に主人公が素顔を見せて、

なんかまとまった感出すところなど、

ここぞという場面での演出はかなり分かってる作りだ。

 

 

ステージクリア時の一枚絵もカッコいい。

 

 

ただ、シューティングとしてのバランスはかなりキツい。

画面下や画面横から突然ザコが出てきて高速弾を浴びせてくる配置が、

序盤からバンバン出てくる。進むほどに難易度が激化。

 

自機は無敵時間が短いから連続で被弾しやすいし、当たり判定も大きい。

壁のあるステージでは激突するとライフがいくらあっても一撃死!

武装が選択できるといってもそこまで数が多くない上に貧弱な武装ばかり。

サブウェポンのD.ウェーブがやたら強いため、これをいかに使いこなすかって作りだ。

機首の方向転換もスムーズではないため、

結局正面に固定して普通のシューティングとして遊んだ方が良かったり……。

 

1ステージがそこまで長くないし、

コンティニュー制限がなくてステージ最初から何度でもやり直せるから、

覚えゲーとして挑めないことは無いがやっぱりキツいぜ!

 

 

意欲作ではあるが……意欲作の域は出なかったって作りだ!

シューティングとしての手触りはそこまで悪いわけじゃないし、

見所はあるんだけどマニア向けの1本だった。

 

ちなみにタイトル画面でセレクトボタンを押すと、

『コズミックファンタジー2』のリムが登場し、

当時の近畿ツーリストの宣伝をするというおまけがあったが、

残念ながらNintendo Switch版には未収録!

実機かProjectEGGかYouTubeで確認しよう!