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【レビュー】装甲を穿つ牙となれ!テクモの王道シューティング『アーケードアーカイブス 雷牙』【PS4/Switch】

 

アーケードアーカイブス 雷牙 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

アーケードアーカイブス 雷牙-PS4

 

『アーケードアーカイブス 雷牙』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはPS4版ね。

 


パブリッシャー:ハムスター

機種:PS4/Switch

ジャンル:シューティング

発売日:2023/7/13

価格:838円


 

1991年にテクモからアーケードでリリースされたシューティングゲーム。戦闘機で敵の戦艦やロボットを倒していく王道の横シューティングだ。

BGMは斎藤幹雄。後にコナミでメタルユーキを名乗る人物である。

 

AD2135年、未知なる敵から攻撃を受けた地球軍はコードネーム「雷牙」を発動。2機の戦闘機MB-OGに未来を託し、敵コロニーへ送り込んだ。

 

古いアーケードゲーム遊ぶと「未来っぽいゲームなのに設定が19XX年!過去の話だ!」ってなることが多いけど、このゲームはしばらく大丈夫そうだ。

 

カッコいいタイトルだと思ったら、当時人気のあった『雷電』と『空牙』にあやかって付けたものだとか。そんな『ラストファイターツイン(ファイナルファイト+ダブルドラゴン)』みたいなノリなのかよ!

 

俺は今回が初プレイ。

移植に恵まれないタイトルで、初代XBOXのド末期に出た『テクモクラシックアーケード』でしか遊べない辛い時期が長かった。現在はアーケードアーカイブスで手軽に遊べるから良い時代になったぜ。

 

特徴があんまりないので地味なゲームではあるが、ドットやBGMなど見所は多いし、難易度もこの時期のゲームとしてはそこまで高くない。手堅く遊びやすい1本になっているぞ。

 

 

アーケードアーカイブスは当時のインストカードも収録してるのがありがたい。

緊急回避のボム無しで戦うシューティングで、自機を旋回させるターンボタンの存在が独特。敵やボスが後ろから来た時はこれで対抗だ。

 

アイテムを拾うと付けられる武装はメイン武器、サブ武器、オプションによるガード武器の3種類に分かれている。四方から敵が襲ってくる場面では3方向のバーティカルを付けたり、ボス戦は火力の高いイオンランチャーを付けておくなど、状況を先読みして武装を切り替えるのが攻略のコツ。

地味にオプションのビームライフルがめっちゃ強かったりする。

 


カッコいいBGMを聴きながらバリバリ敵を撃つ!という分かりやすく気持ち良いシューティングだ。ステージは生物的なものに巨大戦艦にと『R-TYPE』の影響が強めかな。

 

 

いかにもなスペースコロニーも出てくる。90年代のSFシューティングはみんなガンダム好きだよな!

 

 

一番のお気に入りはステージ2。『R-TYPE』から見かけるようになった巨大戦艦丸ごとを相手にするステージだが、戦艦の砲台や装甲をバリバリ剥がしてエンジン壊して、中かから出てきたコアの装甲を壊して、出てきた中身を更に破壊してと、どんだけ壊すんだよ!(笑顔)という気持ち良さがある。BGMもノリノリで一番カッコいい。

 

 

配置に合わせた武器の切り替えをしっかり意識させられる作りで、道を埋めてる壁や取り囲んでくる敵を倒すには拡散タイプの武器が良いけど、一点集中の武装で固めればボスもすぐに倒せるんだよなぁ~って悩みながら進んでボス瞬殺するのが最高。

 

ただ、その場復活なのに一度やられると装備が全没収になるのがかなり厳しい点だ。

パワーもスピードも最低に戻るので、敵の攻撃に全然反応できなくてそのまま潰される。道中ならなんとかなる場面もあるが、ボスだと悲惨。残機がどんだけあっても全滅!最強状態を維持できれば1周クリアもそこまで難しくない難易度なだけに、ここだけ厳しいのは惜しかった。

大体のシューティングは死ぬとパワーアップアイテムが少しばら撒かれたりするけど、このゲームはそういうの無いから……。

 

 

アーケードアーカイブスとしての機能面に触れておくと、お約束の自機数/難易度/エクステンド設定など変更可能で、連射は15/20/30連射で設定可能だ。こだわり設定ではゲームスピードの調整に、使用機体を1P側か2P側かを選べる。

 

 

アーケードアーカイブスは5分間でスコアアタックをするキャラバンモードが標準搭載されているが、本作は1周目ステージ1からと、2周目ステージ6からの2モードを搭載している。

 

なんでこんな仕様かというと、本作は2周目のステージ6だけステージ構成が大きく異なっているからだ。2周目限定ステージを、スコアアタックで手軽に楽しめるようにしてるってわけね。気が利いてる~!

 

 

本作ならではの特徴に乏しいので地味ではあるんだが、ドットもBGMもカッコ良くて爽快感もある。リカバーの厳しさを除けば、遊びやすくまとまっているシューティングだったぜ。