Nintendo Switch|ダウンロード購入|Raging Justice
『Raging Justice』のレビュー行くぜ!
メーカー:Team17
機種:Switch/Steam
ジャンル:アクションゲーム
発売日:2019/01/24
価格(税込):1400円
あまりにも濃ゆいビジュアルが俺のハートを鷲掴みにした
ベルトスクロールアクションゲームだ。
Steamでも配信されているがそちらは日本語無し。
拉致された市長を救出するために、
暴力と犯罪が蔓延る都市を舞台に人相の悪い刑事が大暴れする内容だ。
純粋にゲームとして見るとキツいところも多いが、
この大味さを楽しむつもりで遊べばなかなか味わい深い1本である。
リック、ニッキー、アシュリーの3人から1人を選んで全9ステージに挑む。
最大3人でのプレイに対応しているし、フレンドリーファイアの設定も可能だ。
パンチ、キック、掴み、ジャンプを活用して敵をなぎ倒しながら画面右に進み、
最後に待ち受けるボスを倒せばステージクリアだ。
移動キーを2回入力することで軸ずらしとダッシュ攻撃も繰り出せるし、
落ちているゴミ箱や木箱、
敵の持っているナイフや刀、ハンマーなどを奪って攻撃も出来る。
王道ベルトスクロールアクションゲーム。
このむせ返るような洋ゲー臭!
敵は一目で悪党と分かる見た目をしているが、
主人公たちもそれはそれで悪党みたいな見た目をしているので、
スクショだとどれが操作キャラなのか分からなくなるな!
芝刈り機にライドオンして敵をなぎ倒すことも可能だ。
こいつで悪の芽を刈り取ってやれ!
特徴的なのが相手を逮捕するシステムで、
掴みからの打撃技を叩き込むと敵の体力バーの下にあるゲージが増えていく。
ゲージが満タンになるとフラフラ状態になるので、ここで再度掴めばたいほします!
逮捕が決まると体力が残っている敵でも一撃で倒せるし、
回復アイテムが出やすくなるというオマケ付き。
乱戦の中でいかに逮捕チャンスを掴むかが重要なゲームバランスだ。
また、ステージ内に出てくる指名手配犯を捕まえるとボーナスという要素も。
逮捕なら「グッドコップ」、殺害だと「バッドコップ」の評価がされる。
ただ、指名手配犯は見た目が他のザコ敵と変わらないし、
同じ顔のザコ敵はワラワラ出てくるし、
「指名手配犯」の表示が出たり消えたりで分かりにくいのが大変。
「みんな同じ顔だし適当に牢にぶち込めばいいんじゃないかな」って気持ちになる。
ステージ毎に「チャレンジ」という目標があり、これを埋めていくのがやり込み要素。
ステージセレクトからやり直すことも出来るのが親切だ。
とにかく画面全体から暴力の香りがプンプンに漂っているゲームで、
見るからにヤバそうな敵が次々にでてくるのも楽しい。
こちらは会話内容から二重人格の大男かと思いきや、
背中から頭脳担当の小さいオッサンが生えてるだけだったボスキャラです。
クマのはく製や噴水など、破壊できるオブジェも色々と出てくるし、
クマのはく製はダメージを与えた時のグラフィックパターンが
やたら細かい謎のこだわりである。
バットで敵を撲殺すると「HOME RUN」。
ハンマーで敵を撲殺すると「HAMMER TIME」って文字が表示されるノリも大好物。
またハンマーの攻撃力の高さが気持ち良いんだわ。
しかしベルトスクロールアクションとしてはかなり大味。
ヤケクソみたいな勢いでザコ敵が出てくるのに、
攻撃や掴み、起き上がりの無敵時間がほとんどないため、
何か行動する度に割り込まれて殴られまくるのがストレス溜まるぜ。
敵を逮捕しようと掴んだら他の敵からボコボコに殴られたり、
逮捕しようと思った敵が、違う敵のタックルに巻き込まれて死んだりと地獄。
まあ、逮捕が難しいからこそ、回復アイテムが出やすいというリターンが光るわけだし
とりあえずのキックやダッシュ攻撃の連発、
武器攻撃のゴリ押しでなんとかなる場面も多く、
なんだかんだでバランスは取れているような取れていないような……。
ザコ敵の種類が少なすぎるのも難点で、最初から最後までタックルしてくるデブと
いきなりダイナマイトを投げてくるコート男に悩まされることになる。
ステージギミックもほとんどないためかなり単調。
最初は楽しいんだけど飽きるまで早いぜ。
チャレンジを埋める気にはなれなかったなあ。
あまりにも絵に描いたような「大味な洋ゲーアクション」という内容で、
「ペラペーラ」って喋る外人を見たような感動を覚えた。
単調で大味だが、理不尽な攻撃がめちゃくちゃ多いとか、
そういうアクションゲームとして度を越えた破綻はしていないし、
あまりにも頭の悪いノリが絶品。
逮捕システムなどゲームとして光るところもあるため、
オススメは出来ないが嫌いにもなれないかな。
ラスボスの「これはラスボスだわ……」という圧倒的な容姿と、
そこから追い詰めた時のあまりに大雑把なノリは必見。
是非君たちの眼で確かめてもらいたい!