Nintendo Switch|ダウンロード購入|ゾンビーズマンション
『ゾンビーズマンション』のレビュー行くぜ!
メーカー:ダブルドライブ
機種:Switch
ジャンル:パズルアクション
発売日:2019/03/28
価格(税抜):580円
北海道の新興ゲームメーカー「ダブルドライブ」による、
オリジナルSwitchソフト第2弾だ。
マンションのエレベーターを操作して、ゾンビから住人を逃がすパズルアクション。
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第1弾だった『GEM CRASH』は
控えめに言って俺が今まで遊んだSwitchソフトの中でもトップクラスに酷いゲームで、
これを自分の誕生日に遊ぶハメになった俺はゾンビより体調が悪くなった。
そんわけなので本作を遊ぶのはかなり不安だったんだが……。
やってみたらちゃんと面白くて本当に良かった。
全7ステージ。
ストーリーや会話デモなどは一切なく、淡々とステージをクリアしていく構成だ。
やり込み要素はクリア評価のみ。
プレイヤーに出来るのはエレベーターを上げ下げすることだけ。
生存者にいる階までエレベーターを動かし、乗せたら出口のある階まで運んでいく。
建物内の生存者がゼロになったらステージ終了だ。
1人も犠牲者を出さずにクリアすればSランクとなるぞ。
LかRボタンを押している間は画面が監視カメラに切り替わり、
各階の状況を確認することが出来る。
この情報を元にエレベーターを動かしていくのだ。
エレベーター待ちしてる人の後ろに
ゾンビがゆらゆらと近づいているのを見てると、
「志村ー!後ろ―!」って言いたくなる。
エレベーターに逃げ込めた生存者はノリノリでガッツポーズしたり、
昇竜拳を出して喜んだりするぞ。呑気なもんだぜ!
今にもゾンビに襲われそうな人がいる階にはすぐ向かわないといけないし、
逆にエレベーター待ちしている人はいるけど、
ゾンビはまだ遠くにいる……なんて場合は後回しにした方が良い。
人によって耐久力が異なり、女性はゾンビに襲われるとすぐにやられてしまうが、
マッチョな男性なんかは結構耐えてくれる。なのでレディファーストが大事である。
エレベーターなので当然定員オーバーの概念もある。
適度なタイミングを見計らってちょいちょい出口に寄らないといけないのだ。
エレベーターのドアを開くと、
生存者が爆速ダッシュでゾンビを振り切ってサッと中に入ってくれるのは、
見た目も笑えるし、遊んでいてストレス溜まらないしで良い調整。
助けないといけないキャラが
ダラダラ歩いてイラッと来るゲームは割と多いからな!
ステージが進むと建物が大きくなって移動が大変になるが、出口の数も2つに増える。
下の出口に向かうか、上の出口に向かうか……これはこれで悩ましい!
分割されたリアルタイム映像から得た情報を元に
エレベーターを上げるか下げるか。映っている人間を助けるか、後回しにするか。
一度出口まで向かって生存者を降ろすか、それともこのまま継続するか。
単純なゲームだが、遊んでいてかなり忙しいし、
こうやって試行錯誤しながら被害を最小限に抑えていく作りは、
アクションパズルとしてよく出来ているぜ。
Aランクは何度かやり直せば取れるが、
犠牲者ゼロのSランクを狙うとかなりの覚えゲーになるので歯応えアリ。
ステージによってちゃんと建物のグラフィックも変化するが、
エレベーターと監視カメラの一部でしか確認できないので、
建物全体がどうなっているかは分からない。
ここ、「低予算のゾンビ映画」的な工夫を感じさせていいね。
ちょっとだけ画面に映して、その範囲内で変化を付けるという。
これだけでも遊んでいる方の気分が変わるので良し。
ちなみこのゲーム、ゾンビが大量発生した施設から生存者を逃がすゲームではなく、
最初からゾンビがうろついていて捕まったら死ぬマンションに、
納得して入居した一般人たちの異常な日常を描いた内容らしい。
ただ、ゲーム内ではそれが分かる描写がゼロなので、
ゲーム完成してから思い付きでねじ込んだ設定では?という疑念が晴れない……。
Sランクを狙わないと1時間と掛からずに全ステージクリアできるし、
ノリに反して演出などがショボくて淡々としているので、
もうちょっとバカゲー的な要素やテキストが欲しかったところではあるが、
ゲームバランスはしっかりしてる。
ワンアイデアの低価格ソフトとしては手堅い完成度の1本になっていたぜ。
なんだよ……製品レベルのゲームも作れるんじゃねーか……!