Nintendo Switch|ダウンロード購入|ゾンビドライバー:Immortal Edition
『ゾンビドライバー:Immortal Edition』のレビュー行くぜ!
メーカー:Digital Bards
機種:Switch
ジャンル:ハチャメチャカーアクションゲーム
発売日:2019/12/12
価格(税込):1500円
武装タクシーでゾンビを轢きまくりながら、
生存者を救出していくカーアクションゲームだ!
このB級全開なノリに惹かれて購入!
メーカーはテヨンジャパンの兄弟であるDigital Bards。
元々は2009年にPCで発売されたタイトルで、PS3や360などでも配信された。
結構古いタイトルだがゾンビのように何度も復活して移植されている。
今回のSwitch版はサブタイトルが付いてるが違いはよく分からん……。
パッケージや裏面のあらすじは面白そうなんだけど、
実際見るとそんなでもないゾンビ映画……みたいなゲームだったよ!
ストーリーは事故によってゾンビが大量発生した街を舞台に、
軍隊と協力しながら生存者を救助していくという、特に説明がいらないノリ。
こちらの予想から一歩もズレない展開が最後まで続いていく。
様々な車を選んで挑むステージクリア型の構成で、全30面以上。
最初はタクシーだけだが、バスやリムジンなど種類が増えていくし、
武器もマシンガンや火炎放射器、ロケットランチャーにレールガンと様々。
報酬で車や武器の強化も可能だ。
とにかくゲームは単純。
数十、数百という勢いで街を埋め尽くすゾンビを、
車で轢き、銃でぶち抜き突き進み、取り残された生存者を回収し、
拠点に戻ればゲームクリアだ。
街には武器や銃弾、回復アイテムなどが落ちている。
武器無しの状態でスタートするから、毎回ちゃんと拾わないといけないし、
弾数の概念があるから弾切れにも注意。
適度にアイテムを回収しつつ、君だけのデキるゾンビ殲滅スタイルを身に着けよう!
ニトロ全開でゾンビをぶっ飛ばしたり、
スピンしながらの火炎放射器で四方のゾンビを焼死体にジョブチェンジさせたり。
ドリフトをキメながら、マシンガンの弾をゾンビにキメさせたりと、
見た目通りに頭の悪いアクション全開のゲームになっている。
生存者を運ぶタクシー的なステージ以外にも、
戦車を使って主砲でタンクを破壊したり、消防車で火を消したり、
巨大ボス戦と一騎打ちをしたりと変化を付けてある。
ローカライズもゲームの雰囲気にバッチリあっていて、
微妙に緊張感の無い生存者のセリフが良い味出してるし、
ステージすべてに「天国に一番近い島作戦」や、
「鋼の意志作戦」「ノロマなアヒル作戦」「雷馬作戦」など、
イカした作戦名が付いてるのも最高!
また、メインとなる「ストーリーモード」以外にも、
他の車と競争しつつ潰し合いをする「ブラッドレース」や、
とにかくゾンビを殺しまくる「殺戮モード」という別モードがある。
どちらもコースやマップが結構豊富だし、スコアアタック的なやり込み要素もある。
武装タクシーが奏でる暴力は1種類じゃないぞ!
ゾンビだらけの街に君だけの音を響かせよう!
しかしゲームとしてはコンセプトほど弾けた内容というわけではない。
アクションが地味なので敵を倒していくのは割とすぐに飽きちゃうし、
ステージクリア式なので自由度は無く、拠点と決まった目的地を往復するだけ。
進めていくと目的地までの距離が長くなるせいもあり、大分単調だ。
中盤から接触すると爆発するゾンビが出てくるようになり、
気持ち良くカッ飛ばせなくなるのもイラッと来るところ。
車は色々あるけど、そこまで性能差があるわけでもなく、
乗せないといけない生存者が増える後半はバス一択。
巨大ボス戦も最初はテンション上がったけど、
グルグル回って弾を回収しながら引き撃ちをするだけなので地味。
そもそも武器が弾切れしやすいのでチマチマしてる。
大量のゾンビを何も考えずにプチプチしていく楽しさはあるので、
なんかダラダラ遊んじゃうゲームではあるが、
システムが練り込み不足で単調さは否めない。
パッケージと裏の売り文句はアホで面白そうだけど、
実際に見たら普通に微妙なゾンビ映画みたいなゲーム。
ある意味、見た目通りと言えるかもしれず、
「タクシーでゾンビを轢きまくるゲームがまともなわけねーだろ!」
という制作スタッフの熱い叫びが聞こえてきそうだった。
複数のモードなどやり込み要素は多いので、
ノリが好みに合う人ならば、それなりに長く遊べるかなー。
頭カラッポにして楽しむが吉!