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ゾンビ×おとぎ話の殲滅ガンアクション!ノリは良いが手触りが……。『ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX』レビュー!【Switch/3DS】

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ゾンビ パニック イン ワンダーランド DX

 

『ゾンビパニックインワンダーランドDX』のレビュー行くぜ!

今回俺が遊んだのはSwitch版ね。

 


メーカー:アークシステムワークス

機種:Switch/3DS

ジャンル:爽快おとぎアクションシューティング

発売日:2019/11/25(Switch) 2015/3/25(3DS)

価格(税込):1000円(Switch)612円(3DS)


 

パッと見は日本のゲームに見えるが、

スペインのゲームスタジオが開発したアクションシューティングだ。

 

マーベラスが2010年にWiiで発売した

『ゾンビパニックインワンダーランド』が元タイトル。

それに敵の種類増加や追加ステージといったバランス調整を加え、

大幅なパワーアップを施したのがこのDXとなるぞ。

2010年のWiiから始まり、2015年に3DSでDX版が出て、2019年はSwitchでもDX版。

更にスマホ版もあるので何気に息の長いタイトルである。

 

おとぎ話の主人公たちがゾンビを銃で撃ちまくるノリは今見てもキャッチーだが……。

凝ったグラフィックに対してゲームの作りがかなり甘く、

久々にプレイしてもイマイチだったぜ!

 

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キャラはモモタロウ、白雪姫、ドロシー、アリスの4人で、全12ステージ。

モモタロウが主役でデモのあるストーリーモードと、

4人いるキャラから自由に選んでスタート出来るアーケードモードがある。

難易度選択は無しという硬派仕様だ。このおとぎ話、優しくはない。

 

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ストーリーは気ままなフリーター生活を楽しんでいた桃太郎が、

久々に故郷に帰ってみると村はゾンビだらけに!

かつて共に旅をしたイヌ、サル、キジも変わり果てた姿になっていた!

事件の真相を究明するための旅の中で、

アリス、ドロシー、白雪姫たちも加わっていく。

旅の終わりで彼らを待ち受けるものは!?という内容になっているぜ。

 

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まあ、この一見ダークなストーリーは割とふざけててオマケみたいなものなんだが、

デモの一枚絵が豊富なのは良いところだ。

露出度高めで銃をぶっ放しまくる白雪姫イカしてる。

 

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ゲームは3Dのアクションシューティング。

その場で照準を動かして敵を撃ち、左右移動や緊急回避を駆使して敵の攻撃を避ける。

ステージを自由に動き回れるわけではなく、ガンシューティングに近いシステムだ。

 

基本武器はサブマシンガンで、

敵は頭部などの弱点を狙い撃つと大ダメージを与えられるし、

アイテムを取る事で使用可能なガトリングガン、火炎放射器、グレネードならば、

細かい事抜きで一気に蹴散らせる。

日本刀も悪くはないが、やはりゾンビ相手なら武器はコレだぜ!

 

オプションで左スティックで移動と照準を同時に行う形式と、

左スティックで移動、右スティックで照準を行う形式をオプションで選べるし、

タッチ操作で狙い撃つことも出来るぞ。ここはやっぱりタッチ操作の方が楽だな~。

 

画面内に次々に登場する敵を倒していくと画面下のパーセンテージが上昇していき、

これが100になった状態で画面内の敵をすべて倒せばステージクリアとなる。

 

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単純なシステムだがステージの作りは非常に凝っており、

銃撃でゾンビだけでなく背景の建物や看板、木々などをバンバン破壊可能。

ただの背景に見えるデカい建物なんかも普通に破壊できるのが楽しいところだ。

破壊すればアイテムなども出現するぞ。

 

最初はお祭りなど和風のノリから始まり、『オズの魔法使い』

『不思議の国のアリス』『白雪姫』を思わせるステージへと変化していく。

全12ステージの背景はすべて個性的で手抜き無しだ。

カボチャを被ったゾンビが出てきたり、

乗り物を使うゾンビもいたりとザコの種類も豊富。

 

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メインキャラ含めてキャラのモデリングはチープに感じるところもあるが……。

まあ、元が2010年のDLゲームと考えれば十分かな。

 

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ボスがまた良い動きをするし、体力が減ると攻撃パターンが変化していくし、

地形を活用した攻撃をしてくるヤツもいる。見応え十分だ。

 

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しかし、ゲーム展開が淡々としていてどうにも盛り上がらないのが辛いところ。

ゾンビらしくザコ敵は大量にワラワラでてくるんだが、

ヘッドショットしても一撃で死ななかったりと、

敵の耐久度が高いからチマチマしているし、壊せる建物などがまた固い。

壊せるものがやたら多いわりに、

どれもこれもしばらく撃ち続けないと破壊出来ないから爽快さが無いんだ……。

 

ガトリングガンなどの特殊武器はすぐ弾切れになるし、

グレネードは見た目の割に攻撃範囲が狭くて使い辛かったりする。

 

敵の攻撃も予備動作が分かりにくい体当たりや地面からの不意打ち、

一度画面外を経由してからこちらに飛んでくるブーメランとか。

絶妙にイラッとする攻撃が多い。

 

放置すると避け辛い攻撃をしてくるから素早く倒さないといけない敵がいるとか、

爆弾を撃って複数の敵を吹っ飛ばす場面とか、ボス戦の作り込みとか。

ちゃんと考えて作ってあるのは分かるんだけど面白くないという!色々と辛いな!

 

ちなみに3DS版はコンティニューに制限があり、

1upアイテムを取らないと増えないから大変だが、

Switch版は無限コンティニューになっているのでかなり楽。

 

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ビジュアルやコンセプトは良かったんだけど活かしきれなかった1本。

弾数が少なすぎる特殊武器を温存してどこで使うか考えたり、

ボスの動作を見切って攻略パターンを構築していく楽しさは一応あるので、

完全にダメなゲームというわけではないんだがオススメはし辛いぜ。

 

ゲームの盛り上がりとしては歌謡曲風に素敵アレンジされた

童謡の「桃太郎」が流れる最初のステージがピークかもしれない……!

このために買おう!