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この重量感!バランス!泥臭く燃える2Dロボアクション登場ッ!『ギガンティック・アーミー』レビュー!【Switch/PC】

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|ギガンティック・アーミー

 

難易度ハードクリアしたので『ギガンティック・アーミー』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:フライハイワークス

機種:Switch

ジャンル:横スクロールメカシューティングアクションゲーム

発売日:2019/11/14

価格(税込):900円


 

フライハイワークスから登場した16bit風の2Dロボットアクションゲームだ。

元々は同人ゲームサークルである「ASTRO PORT」が2010年に発表した作品となる。

900円というお手頃価格だが、泥臭さ満点でこだわりの演出が満載のノリに、

絶妙なゲームバランスと遊び応え満点。

商品ページを見て「これは絶対買わねば!」と買った作品だが大当たりだった。

 

 

PV見て「重装機兵ヴァルケンじゃねーか!」

ってなった人は買って大丈夫だと思います!

 

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宇宙戦争を舞台としたストーリーになっており、

プレイヤーは地球人とラムロン人の領土争いから発生したラムロン戦争に、

地球側の陸軍兵士として参戦する流れだ。

ステージ間にはパイロットではなく、

整備兵の視点で綴られた日記が表示され物語が語られていく。

 

プレイヤーはあくまでも一兵士なので、

巨大ボスを撃破しても作戦自体は失敗して撤退していたりと、

大きな戦場の一部で戦っている感がたまらない。

 

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全6ステージ構成となるステージクリア型のアクションゲーム。

ロボを駆り、重火器で敵メカを蹴散らしながら一本道のステージを進み、

最後に待ち受けるボスを倒せばクリアだ。

 

難易度はEASY/NORMAL/HARD/INSANEの4段階で、最初に選べるのはNORMALまで。

クリアしていくと新しい難易度が解禁されていく仕様になっている。

 

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最初に弾薬制限無しで撃ちまくれるメインウェポン3種類と、

弾薬制限があるが強力なスペシャルウェポン3種類から、

それぞれ1つずつ選択して出撃していく。

最後までその2つの武器を使い続けることになり、途中での変更は不可能となるぞ。

スペシャルウェポンはここぞというタイミングでぶっ放せ!

 

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ミサイルの軌道たまんねぇな……!

 

メインウェポンは直線射撃で使いやすいが非力なライフル、

拡散して攻撃力もまずまずのライオットガン、

単発だがその分強力で爆風による攻撃範囲も広いグレネード。

 

スペシャルウェポンは小型の爆弾をばら撒くクラスター爆弾、

敵を追尾するミサイルを大量に発射するミサイルポッド、

すべてを貫通する強力なビームキャノンがあり、それぞれ装弾数が異なる。

 

メインウェポンが弱いほどスペシャルウェポンを沢山持っていける仕様で、

例えばライフルを選ぶとクラスターは18発持っていけるが、

グレネードの場合は6発しか撃てない。

元々装弾の少ないビームキャノンだと、

ライフルは3発、グレネードだと1発しか撃てないのだ。

 

まあ、その辺を考慮してもグレネードが圧倒的に強いゲームなんだけどね。

最高パワーアップ状態を維持できれば、

ライオットガンが一番強いとは思うんだがそれが難しい。

 

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照準は右スティックで狙いをつけるタイプではなく、

左スティックで移動をしながら狙いをつけ、

射撃ボタン押しっぱなしで射角を固定できる昔ながらのタイプだ。

射角を固定して、ロボの立ち回りの方を敵に合わせていく感覚ね。

 

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敵に接近した状態で射撃ボタンを押すと、

攻撃が自動でパイルバンカーでのロマン溢れる接近攻撃に変化する。

ロマンだけでなくゲーム中で最強クラスの破壊力があるのでザコなら一撃。

ボスの体力もゴリゴリ削れるので、ロマンに殺意を乗せて殴りつけてやろう。

 

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シールドで敵の攻撃を防ぐことも出来るが、耐久度があるので無駄遣いは厳禁。

ボスがよく極太の主砲レーザーをぶっ放してくるので、

「シールド ……持ってくれぇぇぇぇーーーーッ!」

って受け止めるの超楽しいんだけど、耐久度的にはあまりよろしくない。

でもやりたくなるのでついやっちゃう。

こういうのがやりたくてこういうゲームを買ってるんだからな!!!!!!!!!

 

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これぞ2Dのロボアクションだ!と言いたくなる魅力が溢れた内容だ。

機体の動きが重いのでジャンプからの着地時にスキがあるし、

ジャンプ中にブースト移動できるけど一瞬でブースト切れになる。

この重い機体を自在に操れるようになっていくのがめっちゃ楽しい。

 

敵の攻撃が途切れるタイミングとブーストが切れるタイミングを合わせて回避したり、

ボスの砲撃をブーストで掻い潜りながら接近して連続パイルバンカーをぶち込んだり。

機体の動きの重さをカバーするために、段差を上手く使って敵の照準をそらしたり。

繰り返し遊んでいくうちに、

自分が上達しているのがしっかり実感できる手触りになっている。

 

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いかにもなデザインの巨大メカが次々に出て来るし、ザコのバリエーションも豊富。

見事な変形を見せる高機動タイプの敵機や

ライバル機の登場など遊んでいて飽きさせないし、

パイルバンカーの「ガイィィンン!」という効果音を筆頭に音周りも良好。

 

演出も凝っていて、巨大な多脚メカの体力をゼロにするとまず頭部が爆発し、

その後にコントロールを失った4つの脚がへし折れてから爆発するのは

「分かってるな~~~~!」としか言いようがない!

味方の機体があちこちで戦っていたり、

「味方が敵施設にビーム攻撃を敢行する」というステージだと、

背景でしっかりその様子が描写されているなど。

ツボを抑えた丁寧な演出も散りばめてあるぜ。

 

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本作の特徴として制限の厳しさがある。

ステージをクリアしても減った体力が完全には回復しないし、

ステージには時間制限もある。

コンティニューすればやられてもそのステージの最初からやり直せるものの、

3回という制限があって増やすことが出来ない。

3回使い切ったらステージ1からやり直しとなる。

 

ステージデモで補給がなかなか出来ないという背景が語られるので、

その辺の設定を活かした仕様だな。

 

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ここは好き嫌い分かれそうなところだが、

俺はこの仕様だからこそ、このゲームは面白くなっていると思う。

 

出来るだけダメージを受けないことを意識して重い自機を操作し、

パワーアップアイテム、回復アイテム、時間回復アイテムを漏らさず取得。

スペシャルウェポンに関してはステージクリアで回復するので、

道中は温存してボス戦でまとめて使いたいところだが、

被弾を減らすためにこの中ボスで1回くらい使っておくべきか……?

などと、ペース配分を考えながらステージに繰り返し挑むのが熱い。

 

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これで1周がめっちゃ長かったり、

ボスがめっちゃ堅かったりしたらしんどかったが、

全6ステージかつ1ステージが短く、ザコは基本的にスルー出来る。

パイルバンカーとスペシャルウェポンの使いどころが分かってくると、

ボス戦も「やるかやられるか」というスピード感溢れる展開になってくるので、

ゲームオーバーになっても「ちくしょう!もう一度だ!」と、

つい何度でもやり直してしまう手触りもなっているから、

バランス調整の上手さを感じさせるぜ。

 

難易度イージーでもそこそこ苦戦するし、

難易度ハードはさすがにマジでハードだったが、

それでもオマージュ元である『重装機兵ヴァルケン』や

『重装機兵レイノス』に比べれば、かなり遊びやすい難易度かな。

 

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気になったところは、

ダッシュ中にジャンプしても通常ジャンプと飛距離が変わらない点。

自機の重さは2Dロボゲーとして大事なところなので長所だと思うんだが、

ここだけは動かしててちょっと引っかかるところだった。

 

オプションでキーコンフィグが無いのはかなり残念。

射撃、ジャンプ&ブースト、ダッシュ、シールド、スペシャルウェポンにと、

使うボタンが多いだけにここはもうちょっと融通利かせて欲しかった。

個人的にはシールドはRボタンで出せるようにしたかったね。

 

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こういうのがやりたかった!全6ステージで水増し無し!

濃厚でギットギトに油臭く泥臭いアクションゲームで、

やるほどに調整の上手さが伝わってくる良作だったぜ。

前時代的な仕様の数々は好き嫌い分かれそうなところだが、そこが魅力でもある!

ゲーム内容に惹かれるものがあったら迷わず挑んでもらいたいぜ。