Nintendo Switch|ダウンロード購入|Zero Strain (ゼロ・ストレイン)
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『Zero Strain (ゼロ・ストレイン)』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはPS4版ね。
メーカー:eastasiasoft
機種:PS4/Switch/Xbox One/PC
ジャンル:シューティング
発売日:2020/08/20(PS4/Switch/Xbox One)
価格(税込):1000円(PS4/Switch)1150円(Xbox One)
当たり外れの激しさに定評がある、
あのeastasiasoftがローカライズするシューティングゲームだ。
「eastasiasoftか……でもPVの雰囲気と女の子は好みだなぁ……」
とダメ元で買ってみたところ最初の手触りは良い感じで、
これは光のeastasiasoftかと思ったが、
絶望の光だったと気づくまでにそう時間はかからなかった。
「ジ・エンド」という生命体の襲撃によって、
ステーションに一人取り残された女の子アレイラが、
たまたま出会った主人公と共に戦いに赴くストーリー。
会話シーンがちょいちょい挟まるし、チュートリアルもアレイラが教えてくれる。
安いダウンロードゲームだとメインビジュアルの女の子が、
タイトル画面やステータス画面にしか出ないことがよくあるので、
こういう会話がちゃんとあるのは好印象。
まあ、専門用語が無駄に多くて会話がややこしかったりはするが。
ワイヤーフレームとネオンカラーで3D表現された、
見下ろし視点のシューティングゲーム。
通常ショットと3種類のスペシャルウェポンを駆使して敵を殲滅していく作りだ。
ダメージを受けずに敵を攻撃し続けるとゲージが溜まり、
MAXになるとフル回復&周囲の敵に大ダメージ!
防御性能も優秀で、敵の攻撃を受けると機体のシールドが減っていき、
これがゼロになった状態で初めてダメージを受ける。
シールドは数秒で回復するので、逃げ回っていれば立て直せる。
発動するとちょっとだけ無敵になるダッシュもあるぞ。
機体はゲームを進めていくと最大で6機まで増える。
炸裂弾やレーザーを武器にした分かりやすい火力重視のタイプから、
範囲内の敵を弱体化させる弾とホーミングミサイルが特徴のタイプ。
手裏剣と瞬間移動、一閃で戦うニンジャのようなタイプまで様々だ。
撃ちまくる!無敵のダッシュで回避しまくる!
エネルギー回収してスペシャルウェポンを連発!敵をぶっ飛ばせ!
というゲームで、ステージはザコと戦いながら最深部を目指す通常ステージ、
ボスと一騎打ちをするボスステージ、防衛対象を守る防衛ステージの3種類だ。
通常ステージは敵を全滅させたら次のマップにジャンプ!を繰り返して最深部を目指す。
なかなかスピード感ある演出が特徴。
ボスも攻撃の個性付けがしっかりしていて、単純なデザインながらカッコいいぜ。
激しい撃ち合いと爆発が光の奔流となり、画面を埋め尽くす!
クールなビジュアルで表現されたステージを駆け巡り、勝利を勝ち取るのだ!
……と、システムとビジュアルの方向性は良さげだったのだが、
操作性とステージバランスでかなりしんどいゲームになっている。
まず操作性で、こういう全方位シューティングだと
「スティックを倒した方向に射撃」とか、「ボタンを押してる間は撃つ方向を固定できる」
とかの操作形態になっているんだが、本作はその手の操作が無く、
「通常ショットを当てた敵をロックオンして撃ち続ける」というもの。
このせいで特定の敵だけを狙ったり、
敵の集団にスペシャルウェポンを当てるのがかなり難しい。
加えて、敵の物量と攻撃の激しさがヤバい。
敵を狙い辛く、敵弾も視認しにくいのに大量のザコ敵が出現。
大爆発を起こす弾や、ワープしてからの体当たり攻撃、中距離からの貫通レーザー、
遠距離にいる敵が誘導する衛星レーザーなどが切れ目なく飛んでくる。
特に衛星レーザーがいやらしく、防衛ステージで雨のように降ってくるので、
なんだか分からないうちにシールドを割られまくることになる。
これらの仕様に加えて自機の火力がかなり低くて常に追い込まれる。
一番弱いザコですら、ある程度撃ち続けないと破壊出来ないし、
通常ショットとダッシュにオーバーヒートの概念があるのも辛いところ。
使い続けると一定時間クールダウンさせないといけない。
攻撃力3倍くらいでちょうどいいと思うぞこれ……。
通常ステージもかなりストレス溜まる地形だ。
壁があるように見えるが普通に通過できて、
壁の外に出ちゃうとダメージを受け続ける仕様になっている。
そんな仕様なのに狭い通路だらけで、敵が次々に出現する中での撃ち合い。
回復するシールドとダッシュの無敵を上手く使え、
ってことなのは分かるんだがしんどすぎるわ!
後半になると機体に強化パーツを装着できるようになるものの、
敵の物量推しが激し過ぎてマジで焼け石に水レベルである。
ステージ数はなかなか多いんだが、
ある程度進むと一度クリアしたステージを別の機体でクリアして、
アイテムを集めないと先に進めなくなったりする。
プレイヤーに制約を科すのが好きなゲームだぜ!
通常ステージは敵の攻撃に凄くイライラするけどシールド性能でクリアは可能。
防衛ステージはどうやったらクリア出来るんだ……?と絶望するキツさ。
ボスステージはほとんど楽勝。しかしラスボスは難易度が異常に跳ね上がる。
と、難易度もかなりムラがある。
ステージに合わせた機体を考えて
パターンを覚えて難所を突破出来る気持ち良さが無いとは言わないが、
光と物量の暴力でダメージを受けまくるストレスの方が上だったなぁ。
ちなみにクリアには数時間かかるがトロフィーは30分ほどで全部取れる。
eastasia製品ではお馴染みの仕様である。
アレイラのデザインに、機体とボスの個性付けやエフェクトと音楽、
システムの方向性など見るべきところはあるものの、
爽快感をそぎ落として締め詰めるような調整が最後までキツいゲームだった。
オススメはしないぜ……!