『ヤドカリサバイブ』のレビュー行くぜ!
機種:PC
ジャンル:アクションゲーム
価格(税込):300円
個人開発者である「雨見基ノ介」氏による2Dアクションゲームだ。
現在はBOOTHだけで販売中で、Steam版が5月11日から予定されているぞ。
すごく強いヤドカリを操作してタコ軍団を退治する内容で、
1時間ちょっとで終わるボリュームではあるんだが、
一貫したゲームシステムに小粋な演出など、
この短い時間に魅力が満載で満足度の高い1本だったぜ。
長老的なヤツから指示を受けてタコ退治に乗り出すオープニング。
セリフに合わせて効果音が鳴るのが昔のゲーム感ある。
ステージセレクトは、番号の書かれた殻を背負って先に進むことで行う。
このゲーム仕様と演出がガッチリ噛み合ってるワンシーンだけで、
もう「このゲーム面白いのでは?」ってなった。
ステージ開始時にはステージ名と共に登場する敵の紹介デモが挟まるぜ。
行く手を塞ぐタコ軍団を蹴散らしながらゴールを目指す構成。
難易度設定や収集要素などは無い単純な作りになっている。
操作は移動、ジャンプ、そして「殻を投げる」だ!
背負っている殻を投げて敵にダメージを与えられるが、
ヤドカリなので投げた後はまた背負わないと再度攻撃は出来ないぞ。
この殻を使ったアクションが秀逸で、
敵の動きを先読みして「置く」ような使い方が出来るとグッと面白くなる。
こういう正面からの攻撃を防ぐ敵だったら、
頭の上を飛び越えるように殻を投げることで背面に当てて倒せたりね。
敵の群れの中に放り込んでピンボールのようにバウンドさせて大ダメージを与え得たり
発射した殻の後ろに隠れて、敵の飛び道具を防ぐような使い方も出来る。
『R-TYPE』のフォースを思わせるシステムだが、
2Dアクションで重力の概念があって、
「投げた後に地面に落ちる」から感覚は大分違うかな。
ジャンプして殻投げて、敵の頭に上に落として倒す戦法が楽しい。
また、殻を投げるボタンを長押しすることで、殻にこもって防御も可能。
敵の銃撃などを防ぐことが出来るが、
ずっと長押ししてると逆にダメージを受けてしまうぞ。
ヤドカリとはいえ引きこもり過ぎはダメということだな!
水中なのでジャンプは連続で出来るが、
連打していると少しずつジャンプ力が下がっていくので、
適度に足を付けないとダメね。
ステージに隠されたハートを見つけることで、
そのステージ限定で最大体力がアップしたり、
イソギンチャクと協力することで一定時間弾を連射できる要素もある。
敵の特性を頭に入れ、
殻を使った攻防一体のシステムで切り抜けていくのが実によく出来た1本。
序盤は簡単だが中盤から少しずつ難易度が上がっていき、
ボスはなかなかの手強さ。しかし何度も戦えばちゃんと攻略法もある。
1時間ほどで終わるので「もうちょっと遊びたかった……!」となるものの、
GBA時代のゲームを思わせるカラフルな色使いや、
軽快なBGM含めていいゲームだった!300円でこれは満足度高いぜ。
軽く遊べて満足できる2Dアクションがやりたい人は是非!