『人魚Days』のレビュー行くぜ!
メーカー:未来検索ブラジル
機種:iOS/Android
ジャンル:アドベンチャー風コミック
発売日:2020/06/13
価格(税込):基本無料(後編&メイキング&あとがきのアンロックに490円)
メルヘンチックかつ、オンリーワンのゆるい作風で知られる漫画家。
竹本泉によるアドベンチャーゲームだ。
竹本泉は昔からちょいちょいゲームも出しており、
本作も過去に『ゆみみみっくす』『だいな♥あいらん』を手掛けた
ゲームアーツの元スタッフと共に開発されているそうだ。
選択肢による分岐を楽しむ内容だが、
全ルート見ても1時間掛からず、ほとんど一本道なのでそんなに凝った構成でもない。
そして開発の都合でなんとBGMもSEも無し!
さすがに今時でも珍しい仕様だな!
しかし、可愛いキャラとイラスト、ほのぼのしたストーリーは堪能できるので、
490円でフルカラーのコミックを買ったと思えば十分かな。
作品として独立してるし、ノリがノリなので竹本泉知らない人でも問題なしだ。
メインメニューから見れる「まえがき」の段階で竹本泉っぽさ全開だ……!
舞台は一見すると南国に見えるが、遺跡みたいになってたり、
変な像があったりとよく分からない学園。
主人公の「有葉・T・姫(ありは・テイストタワー・ひめ)」こと姫ちゃんが、
愉快な仲間たちと共に、学園で発生した人魚騒動に巻き込まれていくストーリーだ。
「生徒の足が突然尾ヒレになってしまう」という事件を調べる姫ちゃんたち。
姫ちゃんは泳げないので人魚になりたい!方法を探ろう!
と色々やっているうちに事態はどんどんと斜め上に……。

話がどんどん大きくなったりはするけど、ナレーションが会話に割って入ってきたりと、
終始ゆるゆるの展開で進行するのが楽しい。
ワンピース水着の女の子が人魚になったら境目はどうなるの?
というシーンで「境目がなんかぼやけて見える」という
力技すぎる処理で乗り切ってるの好き。
割といじられキャラの徳幕かおるくんもいい味出してるんだけど、
俺は高身長でたまに怖い事を言う小々雨椿さんがお気に入り!
脱力モノの会話とキャラで引っ張り、
短いがフルカラーでゆるく可愛いイラストもいっぱい。
竹本泉のノリをギュッと詰め込んだ1本だ。
冒頭にも書いたが、
フルカラーのマンガを1冊買うくらいの気持ちで手を出すと丁度良い。
前半は無料なのでまずは読んでみてくれ!