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『Metaloid: Origin』のレビュー行くぜ!
メーカー:eastasiasoft
機種:Switch/PC
ジャンル:アクションシューティング
発売日:2020/08/06
価格(税込):700円
鋼鉄のギャルを操作して、銃を撃ちまくりながら突き進む。
16bit風……というかロックマン風のアクションゲームだ!
敵も味方もギャルだらけ!リスペクトにも限度があるロックマン風アクション!『METAGAL』レビュー!【Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
タイトルは変わっているが以前発売された『METAGAL』の続編である。
『METAGAL』は値段分は遊べるものの、
さすがにロックマンまんま過ぎるだろ!という内容だったが、
今回はロックマンX方向に進化させつつ、独自システムを色々と取り入れているぞ。
で、独自性を出した結果、
製作スタッフのセンスの無さと調整不足がモロに出て完成度がガタ落ちするという、
だいぶ悲しいやつだった……。
ロボット兵を派遣して何かを企んでいる宇宙規模の大企業ルシアンコーポレーションに、
機械生命体メタロイドの戦士たちが立ち向かう!というストーリー。
特殊能力の違う3人のキャラから1人を選んでステージを攻略していく作りだ。
ステージには様々なパワーアップが隠されている。
今回は単純なステージクリア型で、
ロックマンのように攻略するステージを自由に選んだりは出来ない。
一度クリアしたステージに戻っての再探索や稼ぎプレイは可能だ。
基本は銃とジャンプで突き進む作りで、
時間経過で溜まるバッテリーゲージを消費して攻撃や回復が可能なアビリティや、
ショットガンやプラズマ弾といった武装も存在。
ボスを倒してレベルを上げたり、ステージのどこかにある強化パーツを見つければ
どんどん武装やアビリティが増えて性能がアップしていく。
二段ジャンプや、ダッシュに攻撃判定が付くようになるなど、
後半はかなりぶっ飛んだ性能になっていくぞ。
ただ、アビリティはレベルを上げた上で獲得にお金が必要なのが難点……。
後述するがこれがかなりの問題点にもなっている。
パッと見ると良い感じの『ロックマンX』フォロワーに見えるんだが……。
予兆なく高速で攻撃してくるザコや、こっちの攻撃を防ぐザコ、
やたら判定の長い爆風で攻撃してくるザコが多いという、
被弾しやすくテンポが悪い構成が大分ストレス溜まる。
ブロック運ぶ謎解きが多い上に潰されると即死なのイライラする!! #NintendoSwitch pic.twitter.com/LhDfQU92Ev
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) August 6, 2020
ブロックを運んでスイッチを押してシャッターを開けて……。
みたいな謎解きがちょいちょい挟まる上に、
ブロックに潰されると一撃死なのが更にイラッと来るぜ。
ロックマンから脱却しようとして闇に落ちてしまったような構成。
PVだと面白そうに見えた乗り物を使ったステージも、
スピード上げるとすぐ被弾するのでゆっくり進まないといけない。
死ぬとお金を払ってのコンティニューでチェックポイントから再開するか、
ギブアップするかを選ぶ。
チェックポイントはかなり細かいし、実はお金がゼロになっても出来たりする。
しかし、初見殺しや事故での死亡がめっちゃ多いゲームなので、
凄い勢いで死にまくることになるし、救済措置のつもりなのかもしれないが、
お金を払って体力を全回復するスキルがバンバン使える雑なバランスなので、
パワーアップ用の金が全然たまらない。
一撃死や初見殺しで死にまくる→金が減る→パワーアップが遠のく→死ぬ
の悪循環になっているのが非常に良くない。
ステージ構造の悪さとシステムの噛み合って無さのダブルパンチだ。
中型の敵を倒すとお金を大量にばら撒くけど、
何故か爆速で四散して穴やトゲに高速で突っ込んでいくので
全然回収できないのもイラッとする。
探索&稼ぎプレイでパワーアップをしっかりすれば
機動性はかなり凄いことになるんだけど、そこに辿り着くまでが面倒過ぎる。
基本的な部分が出来てないゲームで、一見して足場が分かり辛いとか……。
ロックバスターの音うるせえ!!!! #NintendoSwitch pic.twitter.com/PgLk4LWIUl
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) August 6, 2020
通常ショットの音がやたらうるさいとか、
とにかく「手触りが悪い」という表現をしたくなる。
敵も味方もギャルだらけ!だった前作から一転し、
普通にロボのボスになっちゃったのも悲しい。
なんで前作で一番良かったところ変えちゃったんですか!
「ロックマン風アクションなのにタイトルはメタロイドなの?」
と疑問に思った皆さん安心してください!いますよ!!!!!!!!!!
ボス戦はやや理不尽なところはあるものの、
パターンを見極めて攻撃を当てていく楽しさはそれなりにある。
が、ラスボス戦が演出はかなり良いものの、
回復スキルでのゴリ押し前提としか思えない無茶な堅さだったり……。
16bit風ドットの作り込みはかなり評価出来るんだが、
完全にスタッフの底が見えちゃってゲームとしては残念な完成度。
ロックマンそのまんまだった前作の方がまだ遊べる内容だった。
独自性を出すのって難しいねぇ……。