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点描風のグラフィックが素敵!不思議な宿泊体験『ホテル・ソウルズ』レビュー!【Switch/PC】

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|ホテル・ソウルズ

 

Steam:Hotel Sowls

 

『ホテル・ソウルズ』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:シーエフケー

機種:PC/Switch

ジャンル:アドベンチャー

発売日:2020/07/30

価格(税込):880円


 

点描風のグラフィックが特徴のアドベンチャーゲームだ。雰囲気に惹かれて購入。

 

 

オープニングでこちらを引き込む力が凄くて、

これはいきなり名作!神が舞い降りし五つ星ホテル爆建!となったが、

クリアまで遊ぶと「雰囲気はかなり良かった!」くらいで落ち着いた。

 

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物語は有名な薬学者を夢見るお金持ちに主人公が、

大枚はたいて不思議な石を手に入れるところから始まる。

研究に使える貴重な石を手に入れて意気揚々と「ホテル・ソウルズ」に宿泊するも、

そこで石を盗まれてしまうというストーリーだ。

 

宿泊期限は5日でエンディングが10個存在。

しかし、ほぼ一本道のメインストーリーにバッドエンドが沢山ある構成で、

日付もメインストーリーが進行することで経過するので、そこまで気にしなくてもいい。

シビアな時間管理が必要なゲームではないってことね。

 

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左スティックで主人公の移動、

右スティックでカーソルを動かして調べたいもの/話したい人を選ぶという操作方法。

PCのキーボードとマウスなら違和感ないんだろうが、

コントローラーだとちょっとクセがあるぜ。

 

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ホテル内のキャラと会話をし、

あちこち調べてアイテムや手掛かりを集めながらゲームを進めていく。

ホテルの従業員は一癖も二癖もある奴ら揃いで、

みんな何を考えているのかよく分からないぜ。

 

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パンを注文するとウキウキで焼いてくれるパン職人や

カクテルを作る時にめちゃくちゃシェイクするバーテンダーなどなど。

みんなセリフや動きが凝っていて交流していて楽しい。

もうパンを持っている時にパンを焼いてもらおうとすると、

静かにキレられるのがまた細かい。ごめんね。

 

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ピクルスになりたいキュウリや、ジュースになりたいトマトなど、

ビタミンと一緒に夢を持ってる野菜もあちこちに出てくるゲームである。

 

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そしてこれまた何に使うのかよく分からないアイテムがザクザク手に入るぜ!

ゲーム進行にまったく関係ないアイテムも沢山あり、

これはこれで雰囲気作りに一役買っていて良し。

 

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とにかくホテルの表現が秀逸で、

ゆるゆるのキャラクター、点描で質感が強調された内装、

淡く落ち着いた色使い、アンビエントなBGMのマッチっぷりが素晴らしい。

現実離れしたホテルの空気感がよく出ているね。

 

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プレイヤーに説教してくるホコリもいるぞ!説得力あるような無いような……。

 

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探索していくと不穏な内容が書かれた大量のメモが集まり、

ホテルと石に秘められた秘密が少しずつ分かってく。

ガッツリとしたホラー!というわけじゃないが、

ただ石を探しているだけだったのに、

少しずつ不気味さが忍び寄ってくる作りがいいね。

 

アイテムを使った謎解きやナンバーロックなどもある。

難易度は高くないが、メモの回収漏れがあるとちょっと手間取るかな。

 

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海外タイトルだが翻訳も問題なく、登場キャラの肩の力が抜けたセリフ回し、

誌的な文章の数々など見事な表現だ。

あちこち調べれば調べるだけ不条理なテキストの数々が飛び出す。

本棚を調べると読める書籍はランダムで変化するので何度も調べておきたいね。

 

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ただ、ストーリーが短く、

キャラの掘り下げがあんまりされないまま終わってしまうので物足りなさがある。

終わり方自体はかなり好みではあるんだが、

もうちょっと個々のキャラとの交流があればなぁ……と思ってしまった。

 

やり込み要素としてエンディングリストがあるものの、

ほとんどはちょっとしたバッドエンドみたいなものだし、

セーブデータが一つしかないので全回収は結構面倒。

オプションでオートセーブをオフにした上で攻略情報入れないとつらい。

 

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真エンディングまではスムーズに行けば3~4時間ほどだろうか。

気になる点はあったものの、雰囲気に関しては文句無しの1本だった。

「1000円未満で泊まれる不思議なホテル」としてオススメしたい!