壁を乗り越えて ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『壁を乗り越えて』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:PLiCy
機種:Switch
ジャンル:明快パズルゲームアドベンチャー
発売日:2022/8/4
価格(税込):660円
フリーゲームからの移植となるパズルアドベンチャーだ。
登場人物たちが人生の壁にぶつかる度にパズルがスタート。
クリアする度に壁を乗り越えて物語が進んでいく構成だ。
フリー版はこちら。
1時間くらいでサクッと終わるボリュームだが、
パズル部分は程良く悩ませる作りだし、3人の主人公が織り成すシナリオも、
それぞれ個性付けや起承転結がしっかりしている。
なかなか楽しい1本だった。
3人の主人公のストーリーを順番に遊んでいく構成。
3人には「流れ星に願いを託したことで、願いを叶える使者がやってきた」
という共通点がある。
使者の力を借りながら、自分の悩みや不安に立ち向かっていくのだ。
最初の主人公は学生のノボルくん。
画面にズラリと並ぶ「お金の不安」「勉強の不安」「人間関係の不安」!
遊んでいるこっちもつらくなってくる!
俺もずっとこれと戦っているが先が見えない!
使者の男の子から「食べるとうまくチョコレート」を貰いながら、
進んでいくが、壁を乗り越えてもうまく行くとは限らない。
壁を乗り越えてバイトの面接を受けても落とされたり。
それでも人生は続いていくのだ。
軽い会話イベントをやってパズル、を繰り返してゲームは進んでいく。
パズル部分は前から数字のついた壁が迫ってくるもので、
数字をすべて0に出来ればクリアだ。
こちらが出来るのは色のついた床を左右に動かすだけ。
で、壁の数字と床の文字。同じ色で軸を合わせると数字が減っていくので、
壁の数字がすべて0になる組み合わせに出来ればクリアだ。
例えばこの画像だったら床を横にスライドさせて、
赤い「R」の文字を真ん中に二つ持ってくると、
壁に書かれた赤い「2」の数字がゼロになってクリア。
ゲームが進むとどんどん複雑になっていくし、
一回動かすたびに右上のSPが一つ減っていくので、
限られた手順でクリアを目指す必要があるぞ。
クリアしたら迫ってきた壁を乗り越えて次の壁へ!
短いパズルを次々にクリアしていく作りだ。
主人公が変わるとグラフィックやルールも変化する。
2人目の主人公であるイルカさんだと床の文字が漢字に変わり、SPも無限になるぞ。
イルカさんは文武両道を強制させられてるお嬢様。
合気道でライバルに勝つため、日々努力を続けるのだ。
シナリオはイルカさんが一番好き。
3人目は作曲者志望の女性。
開幕から他の2人と違う出だしで続きを気にさせる作り。
パズル部分も「床の状態が次のパズルに引き継がれる」という仕様で手強いぞ。
クリアまで1時間ほどで、分量はパズル8、ストーリー2くらい。
この短い尺で主人公3人出して、
パズルでもストーリーでもそれぞれの持ち味を出してるのが上手い作り。
一枚絵やBGMも独特の雰囲気あってエンディングも綺麗。
パズルに「一手戻る」とポーズメニューからの「リトライ」があれば
もっと良かったが、1ゲーム短くて読み込みも早いから基本的にはサクサク。
まあ、内容に差は無いようなので、
やるならフリーゲーム版で良いんじゃないかという問題があるが、
Switch版も660円の短編パズルとしては手軽に楽しめる内容なのでお好きな方で!