スチームワールドディグ(Nintendo Switch) | フライハイワークス
最近Switch版をクリアしたので『スチームワールドディグ』のレビュー行くぜ!
メーカー:フライハイワークス(Switch) オーイズミ・アミュージオ(それ以外)
機種:Switch/3DS/WiiU/PS4/Vitaダウンロード専用ソフト
ジャンル:地中掘削探索アドベンチャー
発売日:2018/7/5(Switch) 2014/12/17(WiiU)
2014/12/3(PS4/Vita)2013/11/20(3DS)
価格(税込):1000円(Switch) 800円(3DS/WiiU/PS4/Vita)
2013年に登場して世界中で大ヒットを記録したインディーゲーム。
穴を掘って道を作りながらダンジョンの最深部を目指す内容だ。
すべてが超絶パワーアップした激熱な続編『スチームワールドディグ2』や、
スピンオフ『スチームワールドハイスト』も発売されているぞ。
1作目ということで既に結構古い作品になっているが、
今遊んでもまだまだ面白かったぜ。
スウェーデン発の大ヒットゲーム
『スチームワールド ディグ』を作ったのは、夢破れて日本にいたYOUだった
開発はスウェーデンのメーカーであるImage & Form。
3DS版発売当時にファミ通.comに掲載されたインタビューは必見
ジャンルは2Dアクションゲーム。
叔父に呼び出されて鉱山の街タンブルトンにやってきた主人公のラスティが、
鉱山の奥深くに隠された謎を探るために穴を掘る!ついでに街も復興させる!
という内容。
主人公はテンガロンハットを被っているし、
拠点となる街は荒野の真ん中にあって寂れており、サボテンも沢山立ってる。
西部劇っぽい空気が強くなっているが、登場キャラはみんな蒸気で動くロボばかりだ。
2で主役を張るドロシーもヒロインとして登場しているぞ。
なかなか独特なカラーリングだぜ……!
鉱山は土で埋まっているので、とにかく下に掘って道を作らないといけない。
ボタン押しっぱなしでマトックを使ってコツコツと掘り進んでひたすら道を作る!
自分の歩く道は自分で作るのだ!
バグと呼ばれるモンスターも埋まってるので発見したらマトックで殴って退治。
たまに鉱物や宝石が埋まっているので、それを回収して街に持ち帰るとお金をゲット。
そのお金でパワーアップアイテムを買って主人公を強化して
また鉱山に潜って…を繰り返して最深部を目指すのが基本の流れ。
製作者がお気に入りゲームとしてディグダグやメトロイドを挙げてたけど
まさにそんな感じでディグダグっぽく穴を掘って探索するメトロイドみたいなノリ。
アイテムを持ち帰って換金した額が一定量に達する度に街がレベルアップして
新しいアイテムが売り出されたり、
そんなに数は多くないが新しいお店がオープンしたりもする。
鉱山は完全に土で埋まっているわけではなく、
新アクションが使用可能になる特殊な小部屋も存在。
新アクションは2段ジャンプに、ブーストジャンプ。
これまで壊せなかった壁を壊せるようになるダイナマイトやドリルなどなど。
新アクションが可能になる小部屋に関しては
メインシナリオ上で場所の指示が出るので基本的に迷うことは無い。
小部屋はパズルっぽい構成になってて、
使えるアクションと地形を考えないと苦戦したりする。
自由に掘れる通常の鉱山と、パズル要素がある小部屋のメリハリがイイね。
パワーアップで主人公の性能をアップさせられて、
どんどん探索範囲が広がっていく探索アクションは珍しくないけど、
とにかく「掘った部分が道になる」「穴を掘ってアイテムを探す」要素が楽しい。
換金アイテムが埋まってる土は見た目が違うので、
近づくために上から回り込むように掘り進めたり、
遠距離攻撃をしてくる敵に土越しに近づいて足元から攻撃をしたり、
面倒な場所を一気にダイナマイトで吹き飛ばしたり。
途中から下部分を掘ると落下してきて押しつぶされたら即死の岩や、
つるはしで叩くと一定時間後に爆発する火薬なども出てくるので慎重さも必要だ。
もちろん、これらを利用して敵を倒すことも可能。岩で潰すのはディグダグ風味ね。
基本的に「一度掘った部分は鉱山から出てもそのまま」ってのが面白い!
強引に進んだ道もすべてそのままなのでしっかり考えて掘らないといけないし、
何度も同じ道を進むことになるから、
自分なりにショートカットの道を作っておくのもいい。
安価で売られているアイテムのハシゴを買って設置すれば
掘り過ぎた場所もフォロー可能なのでそこまでシビアじゃないのもありがたい。
とはいえ、店で一部の強化アイテムを買う時にお金と一緒に使うオーブは有限な上に、
地上へのショートカットを作るワープ装置もこのオーブで買う必要があるため、
使いどころは結構悩むことになるな。
ダンジョンには数は少ないがたどり着けば使えるようになるワープ装置もあるので、
節約しながら進んでもなんとかなるけどね。
終盤の主人公は機動性がハンパじゃないことになるので
ある程度変な掘り方しても問題ないし、
掘り過ぎてどうしても動けなくなったら自爆してリスタートできる機能もある。
死んだら修理費を取られ、
換金アイテムを死んだ場所に残したまま街に強制送還されるんだけど、
パズル要素のある小部屋だけは、
何度自爆しても修理費なしで小部屋の入り口からやり直せるという親切設計。
最初は穴をちょっと掘るだけでも時間かかるけど
すぐにつるはしが強化可能でどんどん掘るスピードがアップしていくし
ドリルなどの装備を手に入れて強化すると
硬い岩盤もバターのように突き進めるようになって爽快。
新アクションが解禁されるたびに世界が変わるスピード感がいいんだわ。
主人公は壁蹴りで垂直の道を登れたりと基本性能は高いんだが、
コツコツと穴を掘っていけば主人公は更に強くなっていくぞ。
穴を掘って自分なりの道を作る。
埋まってるアイテムや部屋を探す。
街に戻って主人公を強くする。
この繰り返しなんだけど、
探索とパワーアップのテンポの良さで止め時が見つからなくなる面白さ。
ついつい何回も潜っちゃう内容だぜ。
難点は一部アクションを使う先に必要な水の補給がちょっと面倒なところかな。
拠点で補給出来ないからダンジョン内の水場に行かないといけない、
補給してる時の「ゴボゴボゴボ……」という水を吸い上げる感覚は好きなんだけどね。
最初にインターグロー(現オーイズミ・アミュージオ)から発売された3DS版は
ローカライズが非常に雑でそこも欠点だったんだが、
その後の他機種版ではある程度手直しもされた。
Switch版はそこからフライハイワークスが一新しているので一番質が高いと思われる。
キャラの性格に合わせた口調などもバッチリだ。
敵と戦いながら土でみっしりと詰まった鉱山を掘り進めて
アイテムや部屋を見つけていき、最後には自分だけの道が出来上がる。
まさに掘った穴が冒険になるアクションゲーム。
クリアするだけなら5時間掛からないくらいのコンパクトさで、
ボス戦もほぼ無く、ストーリーもあっさり。
収集要素なども存在しないので結構地味ではあるのだが、
サクッとクリア出来るからこそ、
クリアタイムやクリア評価を目指しやすい作りでもあるね。
この続編である『スチームワールドディグ2』は
多彩なアクション、複数のダンジョン、数々の収集要素、
複数のキャラが入り乱れるストーリーで大パワーアップしていて、
ゲームとしては間違いなくそっちの方が圧倒的に上なんだが、
初代も初代で面白いぜ。 まだやっていない人はもちろん、
先に2をやってしまったという人もスピンオフ感覚で楽しめると思う。
Switch「スチームワールドハイスト」レビュー!蒸気ロボが宇宙を駆けるシミュレーションRPG!敵を狙い撃つのがたまんねぇぜ! - 絶対SIMPLE主義
舞台もゲームジャンルは違うが、
宇宙を舞台にしたシミュレーションRPG『スチームワールドハイスト』も良作だった。
このスタッフの作品は今後も注目だぜ……!