バットボーイ ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『バットボーイ』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:X PLUS
機種:PS4/PS5/Switch/XBOX/PC
ジャンル:アクション
発売日:2023/5/25
価格(税込):1980円
バットで戦うヒーロー「バットボーイ」を操作して戦う2Dアクションだ。『スメルター』のX PLUS Gamesと『Super Sami Roll』のSonzai Gamesによる共同開発となっている。バットを軸にした様々なスポーツアクションを活用して進む構成が楽しいし、ドットやBGMなどのクオリティも高い。
『バットボーイ』はアクションゲームのホームラン王です!
……とまでは行かないが、きっちり打点をあげてる1本だった。
モードは普通に遊ぶ「ノーマル」とタイムアタック用の「スピードラン」の2種類。
主人公のリョウスケは高校生。スポーツの力で戦うヒーローチームの一員として悪と戦い続けている。
しかし異世界から来た魔王によって、仲間たちが全員洗脳されて連れ去られてしまう。難を逃れたバットボーイは魔王の後を追う。洗脳された仲間はバットでぶん殴って正気に戻し、みんなで魔王退治だ!
というストーリーになっているぞ。正直、異世界での魔王退治より、現代で悪と戦うスポーツヒーローの日常の方が見てみたい……!
異世界で出会った喋る鳥、ガロウも仲間として加わる。ボス戦前にツッコミ役としてあーだこーだ喋ったり、ステージ中にヒントを教えてくれたりとなかなか役に立つ相棒である。ベースボールチームのマスコットと言えば鳥だからな!
いやあんまり関係ないかも……。
ステージは10以上。
全体マップを移動しながら1つずつ攻略していく構成だ。助けた仲間と会話できる酒場や、ステージ内で集めたアイテムでパワーアップを買えるショップもある。
オーソドックスな2Dアクションだが、武器がバットなので敵が投げてくる球を打ち返せせるし、ジャンプして敵を殴るとその反動で大ジャンプだ。
攻撃ボタンを溜めるとバットを投げることが可能で、しばらく空中で回転し続ける。敵にブチ当てても良いし、ジャンプ台としても使えちゃう。
チェックポイントがバッティング練習マシーンみたいな見た目で、やり直す度に「STRIKE 1」「STRIKE 2」とカウントが増えていくのも独特。
ちなみにスリーストライクでゲームオーバーではなく「STRIKE 10」「STRIKE 20」とかになっても終わらないぞ!諦めなければ試合は何時間でも続くんですよ安西先生!
ステージ最後では洗脳された仲間がボスとして立ちはだかる。
野球のバットボーイに対して相手は剣道やテニス、バスケにラグビーなど様々なので、異種スポーツ対決が幕を開けるぜ!最強のスポーツがベースボールであることを証明するのだ。
これは洗脳モノにキレてる人みたいになってるブリッツァーさん。
倒すと相手の得意技を教えてもらえるロックマン形式。
単に技を奪うのではなく、正気に戻った仲間からレクチャーされる流れが良いね。敵や岩をまとめて破壊できるタックルや、空中でも使える一閃攻撃、バスケットボール投げ、高所に登れるワイヤー技に壁蹴りなどなど。どんどんバットボーイの機動性が上がって、ステージに隠されたアイテムも探しやすくなる。
ロックマンと違うのは切り替えなしですべての技を使えるところ。ボタンと方向キーを組み合わせた操作で多彩な技を繰り出せるからテンポが良好だ。
まあ、最終的に基本技+追加技8種類になるので操作は複雑になるが……!ここは良し悪し。
見た目はファミコン風だが手触りは現代的。
技を駆使させるアスレチック的な構造が中心で、ジャンプや壁キック、ワイヤーアクションを連続で要求するシビアな地形が続く。
ただ、チェックポイントが多くてすぐやり直せる死にゲー的な構成になってるし、トゲに触れても1ダメージだけだし、穴に落ちてもこれまた1ダメージで手前から復帰。ボスに無敵時間がほぼ無いため、ある程度パターンを掴むとゴリ押しでなんとかなったりする。
配置はシビア、仕様はマイルドってバランスだね。
アイテムを集めるとステージ各所の自販機で携帯回復アイテムも買えるようになるので、活用すると難易度は下がるぞ。
クリアまでは6時間ほど。ステージに隠された4つの隠しアイテムコンプやスピードランなどに挑めば更にたっぷり遊べる。
せっかく沢山いる仲間がそこまで活躍しなかったり、ボス戦がちょっと大味でラスボス戦が物足りないなど気になる点もあったが、動かしていて楽しい作りだった。BGMも良し。Steamでサントラが売られていたのでクリア後に購入したぞ。
しっかりまとまっていて、ちょっと捻りのある2Dアクションがやりたければオススメだ!