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【レビュー】引きこもりの少女がモノクロの世界で妹を探す。センス光る短編アクション『ツクールシリーズ クロトピア』【Switch】

 

ツクールシリーズ クロトピア | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

『ツクールシリーズ クロトピア』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:Gotcha Gotcha Games

機種:Switch

ジャンル:アクションアドベンチャー

発売日:2024/10/24

価格:660円


 

『アクションゲームツクールMV』で制作されたアクションアドベンチャーだ。

開発はゲーム制作サークルPASCAPE

 

1時間ちょっとで終わる短編だが、演出とシナリオがしっかりまとまってて満足度高かった。過去作である『ツクールシリーズ ANGEL'S BLOOD』も悪くなかったが、ビジュアル面含めてより洗練されている印象を受けたぞ。

 

 

舞台はすべてがモノクロの世界。

主人公である引きこもりの少女「クロ」は妹を探すため、冒険の旅へと出発する。旅の途中で出会うのはメイドや軍人、ドラゴンの子供に魔法使いなどなど。彼らと交流して妹を探すうちに、「クロ」はこの世界に潜む大きな謎に直面することになる。

 

インディーや同人のゲームだと妹を探すADVって結構多いような気がするな……!

 

 

ゲームは完全な一本道。街でキャラを会話する、それを踏まえて街の外で冒険するを繰り返す構成だ。

 

 

モノクロの世界で一人だけ赤い髪の少女「レイン」に導かれ、様々なステージを攻略することになる。

 

 

ステージに入るとバトルモードに着替えて2Dアクションがスタート!

剣での攻撃、ジャンプ、ジャンプボタン長押しでの滑空を駆使して進む。敵を攻撃してスペシャルゲージをMAXまで溜めると、必殺技か回復を発動できるぞ。

 

 

敵の攻撃や仕掛けを活用して道を切り開く場面など、ちょっとしたパズル要素もあるが、そこまで悩むところはないし、スペシャルゲージもサクサク溜まる。ステージの尺も短いので難易度は低めだ。

 

後半のボスは普通に結構手強いが、「ボスの体にぶつかってもダメージを受けない」ってのを頭に入れると戦いやすくなるかな。

 

 

トゲじゃなくて「世にも珍しい、逆さまに生えているにんじん」だったり。世界観やテキストはゆるめ。こういうくだりがちょこちょこ挟まるので、アクションパートも飽きずに進められる。

 

 

最初のボスはアルティメットうさぎチャリオットだ!発射してくるウサギを剣で叩き落しながら攻撃せよ!

 

 

ボス前演出だと「うさぎ戦車」って省略されてる悲しみ。アルティメットうさぎチャリオットだろぉーッ!

 

 

街で出会うキャラもみんな可愛くて、セーターを着てるセーターさんとか、カフェで働いてるメイド服のメイドとか。そのまんまのネーミングが味わい深い。

 

 

粋がるちびっ子のコテコテな可愛さが詰まったテイルくんも良い味出してる。

 

 

クリアまでは1時間ちょっと。

引きこもりの女の子が個性的なキャラと交流しながら少しずつ成長していき、やがて世界の謎に迫る。各ボス戦でのやり取り含めてシナリオとして起承転結がきっちりしているし、どこか物悲しいモノクロ表現を活かした一枚絵や演出も決まってた。

 

660円の短編として十分満足。良ツクールシリーズでした!