ツクールシリーズ Arcanion Magi Side Story | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『ツクールシリーズ Arcanion Magi Side Story』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:Gotcha Gotcha Games
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日:2025/3/27
価格:700円
『アクションゲームツクールMV』で制作されたゲームボーイ風のアクションゲームだ。
開発はMoniusProductionsで、以前発売されたファミコン風アクション『ツクールシリーズ Arcanion: Tale of Magi』の後日談となっているぞ。
そちらも過去にレビュー済み。
□素朴だがアクション魂は感じた!『ツクールシリーズ Arcanion: Tale of Magi』レビュー!【Switch/PC】 - 絶対SIMPLE主義
ファミコンのロックマン風アクションの続編で、ゲームボーイのロックマン風アクションになるという流れである。見たまんまのゲームでそれなりに遊べるが個性は薄く、前作そこそこ好きだった身としても物足りない作りだったぜ!
タイトル画面のBGMから元ネタを隠さないスタイル #ツクールシリーズArcanionMagiSideStory pic.twitter.com/gYmJjzYAal
— ゲームブロガー双葉ラー油 (@daikai6) March 28, 2025
PVだと全然レトロ感の無いBGMが流れているが、実際のゲームだと『ロックマンワールド』っぽいイケてる曲になっております。隠そうともしてない!
ゲームとしては、手からショットを出して敵を倒すオーソドックスなロックマンタイプ。スライディングやチャージショットは無しの単純な作りだ。
ボスを倒しても特殊武器などは手に入らず、ステージ内に配置されたアイテムを取ることでソード攻撃や空中ダッシュ、二段ジャンプなどのスキルが解禁される仕様。ここはやや『ロックマンX』寄りだ。
好きなステージから攻略できる仕様で一番右のステージに空中ダッシュ、右から2番目にそれが無いと取れない2段ジャンプがあるので、右から順番に攻略すると効率が良いぞ。
スキル3つしか見つからなかったんだけど他にないのかな……?
全部クリアすると最終ステージが登場して最終決戦に突入!
なんとも言えない基地デザインしとる!Dr.ワイリーのデザインセンスの良さを痛感する。やはりドクロマークは大事。
やや地味だが、シンプルなアクションゲームとしてはちゃんと遊べるデキ。
動く足場やトロッコなどでステージ毎に変化を付けてあるし、トゲに触れても一撃死じゃないのも親切。ボス戦はスキルの重要性を強調したバランスで、通常は小ジャンプ+ショットで弱点をチマチマ撃たないといけないボスも、ソード攻撃があれば立ったまま連打でゴリゴリ削れるとか、ダッシュがあれば広範囲攻撃をスイスイ避けられるとか考えられてる。
チェックポイントの数が少ないので、一度死ぬとかなり戻されるのはレトロスタイルだ。その代わりに初期残機が5と多いし、スキルを活用しながら攻略する面白さがある。それにこれでも『ロックマンワールド』に比べれば大分易しいぜ!
ただ、自動で動くトロッコを乗り継いで進む箇所は「トロッコの上に乗ると動く」ではなく「トロッコに少しでも触ると動く」なので、ジャンプ中にかすってミスになることが多いのは気になった。『アクションゲームツクールMV』の仕様上の問題かもしれないが、Dr.ワイリーならこんな雑な仕事はしないと思う。
ゲームボーイ風とはいえステージ数が少ないし、後半になると1回出たザコ敵と落とし穴を組み合わせただけの配置が増えてくるのでやや単調だ。
Dr.ワイリーならこんな漫然とした配置にはしないぞ!
前作と違ってデモシーンが少なく、会話イベントも無いからどういうストーリーか分からないし演出も寂しい。ロックマンフォロワーなのに、ステージ選択時にボス紹介演出が無いのは減点だぞ!Dr.ワイリーならそんな演出にはしなかったはず!
この辺はDr.ワイリーじゃなくて稲船敬二やAkira Kitamuraの担当か……。
前作の古着屋帰りのレッドアリーマーみたいなセンスは好きだったんだが、こういう変なセンスも控えめ。特徴の薄いロックマン風ゲームって印象だったね。
クリアまでは2~3時間ほど。クリア後は別の主人公で遊ぶモードと、ボスラッシュが解禁される。
BGMは良好でバランスも悪くないし面白かったものの、ゲームボーイ版含めたロックマンシリーズをほぼ現行ハードで遊ぶことが出来て、フォロワーも溢れかえってる現状だとあえて本作を選ぶ理由が無い。「ゲームボーイ風」ってところに魅力を感じられるかどうかの1本かな。
めっちゃ続編匂わせて終わってるので次も遊んでみるぜ。