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【レビュー】キャラゲーとしては〇!『ひみつのアイプリ あつめて!シークレットメモリーズ』【Switch】

 

Nintendo Switch 『ひみつのアイプリ あつめて!シークレットメモリーズ』

 

『ひみつのアイプリ あつめて!シークレットメモリーズ』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:日本コロムビア

機種:Switch

ジャンル:リズム&バラエティ

発売日:2024/12/5

価格:6380


 

現在アニメ放送中のプリティーシリーズ最新作『ひみつのアイプリ』をゲーム化したものだ。最大4人プレイ可能なリズムゲーム&ミニゲーム集になっているぞ。

開発はグループボックスジャパンが担当している。

 

『ひみつのアイプリ』とは……仮想空間アイプリバースでひみつのアイドル活動を行う「アイプリ」たちの友情と努力を描いたアニメである!序盤は良くも悪くも過去作の要素をなぞったような展開が目立ったが、キャラの掘り下げが進んでギャグの切れ味が出てからグッと面白くなってきた。未見の人は真実夜チィのために今から追いかけても損しないと思う。

 

プリティーシリーズの家庭用ゲームは2018年の『プリパラ オールアイドル パーフェクトステージ!』以来なので出たことがまず嬉しい!

これまでは稼働中のアーケード版をベースにした内容になっていたが、今回はあくまでも「テレビアニメを追体験できるゲーム」という構成だ。メーカーもお馴染みタカラトミー&シンソフィアではなく日本コロムビア&グループボックスジャパン。

 

アーケード版をベースにしたリズムゲームはあるものの、ミニゲームや最大4人で遊べる点などが中心。オリジナルキャラの作成は出来ないし、着せ替え要素もおまけ程度。

過去作とは方向性が違うので比較すると物足りない部分もあるが、アニメのキャラゲーとしては盛り沢山で楽しい1本になっていたぞ!

 

 

アーケード版ベースのリズムゲームは全9曲!

 

 

最初はリズムゲームの一部しか遊べないが、繰り返し遊ぶと新しい楽曲やミニゲームが少しずつ解禁されていく。遊んで溜まるポイントでアニメの名シーンを開放したり、ガシャを回してカードやシールを収集する要素もある。

 

リズムゲームはアーケード版をベースにした作りで全9曲。

 

『P.O.P.P.Y』

『シークレット・ドリーム』

『Stand Get Up』

『ムテキDUOエナジー』

『ヒカリノコトバ』

『We're The World』

『ネバギバラバー』

『GIRA GIRA STAR』

『ぜんりょくじょしかくめい!』

 

アニメの作中で流れた曲は『Perfect☆STARs』『きらめきのうた』を除いて全収録!アニメ1期のOPも収録!

リズムゲームとして見ると9曲は少ないが、開発期間考えると頑張ってると思う。チィちゃんの『GIRA GIRA STAR』なんて、ゲームが発表された段階でまだアニメで流れてなかったからね。

 

 

リズムゲームは流れてくるノーツに合わせてタイミング良くボタンを押すシンプルなもの。3段階の難易度を上げるとボタンの種類が増えるものの、レーンが1種類で判定もゆるいので難しくない。

 

 

曲の盛り上がり所ではボタン連打でバズリウムチェンジが発動!

 

 

服がデコトラみたいにド派手にビカビカ輝き、背景ではレーザービームが乱舞!エフェクト増し増し!小さいお友達も大きなお友達もテンション最高潮だ!

 

ちなみにアニメ放送前に実際に専用デコトラ走らせて宣伝してました。

 

Xユーザーのアニメ「ひみつのアイプリ」公式さん: 「/ #ひみつのアイプリ アニメ放送開始記念🎉 #バズリウムトラック 展示中💡💖

 

これが……バズか!

 

 

リズムゲームとしては単純だし、キャラは楽曲ごとに固定。やり込むと服の着せ替えも出来るが曲ごとに数着しかないようだ。物足りなさはあるが、楽曲とキャラのダンスの可愛さは言うまでもなく最高!本編譲りの魅力を堪能できるぜ。

 

ボタン操作なしで純粋にライブを見るだけのシアターモードもあり、歌詞のON/OFFも切り替えできるのが気が利いてる。

 

 

やっぱり『シークレット・ドリーム』の時計をイメージした振り付けは最高だな……!

 

 

ビジネスでコンビ組んでただけなので、人気がパッとしなくなってきたら解散だな!

いや、やっぱり解散したくない!これからも一緒にアイプリする!

という友情エピソードで初お披露目されたと思ったら、聞いてるだけでIQがぶっ飛んで賢くなれる、本作屈指のアホアホソングだった『ネバギバラバー』やっぱり最高だな!

 

 

ひたすら私が世界で一番!という自信に溢れた歌詞が本編踏まえると泣けてくる「GIRA GIRA STAR」やっぱり最高だな!

しかしこれだけバズリウムチェンジが無いのはどういうことだ!?原作再現ってか!?

 

Nintendo Switchのスペックだと限界なのかキャラの画質がかなり粗いのも気になるところで、3人で歌う曲だと処理もかなり重くなる。

今回未収録だった4人曲の『Perfect☆STARs』、実装されてたらどうなっていたかな……。

最大4人で遊べるミニゲームはバカゲーとしても必見!大人が苦戦する難易度も?

 

ミニゲームの方は全8種類で、こちらもそれぞれ3段階の難易度がある。

どれも本編のワンシーンをモチーフにしたもので、キャラをひまり、みつき、つむぎ、サクラ、タマキ、アイリ、リンリン、チィから自由に選んでの4人対戦となる。

 

 

本編をかなり拡大解釈したな……!

と思わせるミニゲームが多いのが面白く、ヴィクトリア学園長にひまりが見つかったシーンをゲーム化した「ヴィクトリア!!チェ~ック!」は最大4人で押し合い圧し合いしながらライトを避けるステルスアクションに。生徒会チームがヴィクトリアされてしまったら終わりだよ!

 

 

ヴィトリア学園長に見つかって怒られることを「ヴィクトリアされる」と表現したひまりの迷言も拾われてる。

ひまりちゃんがたまに見せるこういう謎語彙や変なポーズ好き。

 

 

プレイヤー同士の妨害要素がほぼ無い平和的なミニゲームが中心だが、分かりやすい操作に楽しい演出にと、小さな子供でも遊べるミニゲームとしては良く出来てる。

カオスな状況が多い上にミニゲーム用のボイスをしっかり新録してるから、本編を踏まえたバカゲーとしても笑えるぜ。

 

 

たこ焼きを食べるミニゲームは生徒会4人で遊んでるとカットインがいい。これが無敵最強クイーンダムですか。

 

 

難易度を上げると普通に大人でも手強いミニゲームもある。

「〇〇大すき せんしゅけん!」は単純な間違い探しだが、イラストをさかさにしてるから意外と分かり辛い。

 

 

イラストや文字やシルエットを見てキャラを当てる「これはだれだムゥ?」の難易度「むずかしい」は本作屈指の手強さ。

 

 

普通にテキストで「誰のアイムゥか」を聞いてくるし、シルエットもめっちゃ小さく表示して数秒経つとズームするとかやってくる。その上でCPUも超反応してくるから1位取るのガチで難しいぞ!

あんまり可愛くないとか存在感が薄いとか言われてたアイムゥの反乱か……!?

ひみつミッション達成でアニメの名シーンをアンロック!ボイスは新録!

 

リズムゲームやミニゲームなどで達成できる「ひみつミッション」でピースを集めることで、アニメの名シーンを解禁することが可能。

「ひみつミッション」の項目は300以上!ハイスコア系が中心だが、作業系もそこそこあるのでコンプは果てしない。

 

 

名シーンはアニメの静止画+ボイスという構成だが、枚数が多いから割とアニメーションみたいになってる箇所もあるし、ボイスが新録なので放送時との演技の違いも楽しめるぞ。

 

昔PS2で『仮面ライダーブレイド』のゲームが出た時に、新録で聞き取りやすくなった「本当に裏切ったんですか!?」が聞けて面白かったんだが、それに近い味わい。特にひまりちゃんの演技がかなり違う。

 

 

ハチャメチャに不機嫌になってるのが伝わるみつきちゃんの怖いシーンもありました!

子ども目線のシステムメッセージやコアなファンが嬉しい要素も注目

 

その他、細かいところを見ていくと登場キャラやライブステージを色んな角度から見れるモードがあって、これはコアなファンも嬉しい要素だ。

 

 

ズームはここが限界なのでもうちょっと寄りたいところだが……。

 

 

システムメッセージが子ども目線で丁寧なのもポイント高い。

「みなさんが決めた後に1Pさんが決めるよ」とか『COM(いっしょに遊んでくれるAI えーあい!)』とかね。

 

 

「オートセーブもされるけど、心配になった時は手動でセーブしてみてね♪」

なんて表示もあったり。それ色んなゲームで日常的にやってます!

 

総評:放送中に出るキャラゲーとしては〇!

 

 

とりあえずミニゲームとリズムゲームの全楽曲を出すまで遊んで3~4時間程度。

「ひみつミッション」コンプを目指すと……何時間掛かるか分からん!

 

画質やロード時間が長めな点などは気になるが、番組放送中に出すキャラゲーとしては〇。小さな子供でもしっかり楽しめるし、大きなお友達の目線でも見所ある1本だ。アニメのオープニングをそのまま収録してるのも結構嬉しい。

『ひみつのアイプリ』は既に2期が決定しているので、来年以降もゲーム化の流れは続けて欲しいぜ!