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【レビュー】百合がある!デカい妖怪娘もいる!「癖」極まる剣戟シューティング『百合太刀降魔伝』【Switch/PC】

 

百合太刀降魔伝 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:百合太刀降魔伝

 

『百合太刀降魔伝』のレビュー行くぜ!俺がプレイしたのはSwitch版ね。

 

メーカー :わくわくゲームズ/Pico Games

機種:Switch/PC

ジャンル: シューティング

発売日:2024/11/23(PC)2025/8/12(Switch)

価格(税込):1300~1500円

 

ウィッチエクスプローラー』や『ドールエクスプローラー』などを手掛けたPico Gamesの最新作!タワーディフェンスやローグライクなど毎回ジャンルが変わるが、今回は剣で戦う弾幕シューティングだ。

 

百合がある!

えっちな妖怪もいっぱい出て来る!

剣戟シューティングとしてしっかり面白い!

と、満足度高い1本だったぞ!

 


京の山奥に奉納された二振りの神通刀・黒百合と白百合。

この二本が妖怪に睨みを利かせて平和を保っていたが、大きな雷によって刀が奉納された社と鞘が破壊されてしまい、力を失ってしまう。妖怪と戦って力を取り戻し、鬼を倒して新しい鞘を作る必要がある。二振りの刀かつ人間に変化できるので、新しい鞘が手に入るまでは「一方の体を鞘の代わりにして戦う」というスタイルで旅に出ることに。

 

 

そんなわけで体の中に入って「はわわわ~ お姉様の中、あったかい…」「うあ 体の中でしゃべるなぁ…」とかそんなシーンから戦いは幕を開ける!エンジン全開のスタートだぜ!こうではなくていけない!黒百合と白百合のいちゃつきも本作の見所。

 

 

ゲームは全7ステージ+コラボ&外伝5ステージで構成されている。

1ステージずつ攻略していく仕様で、お金でキャラを永続強化できる育成要素もあるぞ。

 

 

横スクロールのシューティングで、刀による攻撃とショットがメインだ。

白い弾幕は刀攻撃で消せる、黒い弾幕は消せないが自機にかすらせることで必殺技ゲージが大きく上昇。ゲージを半分溜めると居合、ゲージMAXだと奥義をブチかませる。

 

刀攻撃は強力だが連続で攻撃し続けると耐久度が減っていき、ゼロになると刀が折れてしまう。攻撃が少しの間できなくなるので、適度に休ませるのが大事。

でも刀が折れると服装が破けるカットインが挟まるので、たまには折ってみるのもいいかもね!

 

 

一部の近接攻撃はパリィで弾くことが可能だ。

「!」マークが表示される攻撃に合わせて刀攻撃を当てればパリィとなる。マークが表示されてから数秒遅れて攻撃してくるし、判定も緩いのでサクサク弾けるぞ。

 

パリィ成功で数秒間無敵になれるし、その間は刀の耐久度を無視して連続攻撃可能となるからメリットがデカい!さらに無敵時間中にゲージがMAXだと、最強奥義「百合太刀降魔伝」を発動可能!タイトル回収はここだった!

 

 

敵を倒した時に出現する霊力を消費し、ステージの合間のショップで「戦技」も購入可能。これは永続強化とは別で、そのステージ限りのパワーアップ。ショットの速度アップに弾数アップ、刀に追加攻撃付与、弾幕を切った時に少し弾き返すなどなど。どれを取るかはプレイヤー次第。

 

 

刀攻撃で弾幕ごと敵を両断していくのが気持ち良いし、パリィと弾消しと弾かすりでゲージが溜まるので、居合と奥義は上手く立ち回れば連発出来る。

 

かといって刀攻撃ばかりのゲームではなく、ショットを強化して敵に接近して撃ち込めば大ダメージとなる。状況に応じて刀とショットを併用する必然性がしっかりあるのだ。

 

 

敵の妖怪が女の子中心でかわいいキャラばかりなんだが、巨大妖怪と戦うボス戦はその辺が極まっている。どのボスも色んな意味でデカい!

 

 

がしゃどくろは体もデカいし、体に付いてる服やお札をショットで剥がしていくパートを挟んでから本番となるぞ。

シューティングのゲームのお約束が巨大戦艦ステージだった時代は終わった!令和のシューティングは巨女ステージだ!

 

ボス戦は個性を活かしたダイナミックな形態変化が多く、しっかりとゲーム的な面白さに繋がっている。次は一体何が来るんだ!?とワクワクしながらのバトルが展開されるぞ。

 


舟幽霊がセーラー服着た人魚とか、とにかくスゴいセンスである。水平用の軍服であるセーラー服の正しい使い方……なのか!?

 

 

メインメニューの温泉では、お金を払うことで永続強化や新しい奥義を購入できる。

ボス妖怪を倒すとここに追加されていき、新しい強化項目が増えていくぞ。

 

 

ボスの入浴シーン付きで、がしゃどくろがセクシー過ぎる!おいおい!スケスケで全部丸見えじゃねーか!エロさよりも先にフェチ的な表現に感心してしまった。

入浴シーンはすべてのボスに用意されてるのでこだわってるぜ。

 

 

コラボステージは会話デモ付きでボス戦のみの構成。

『モン娘ぐらでぃえーた』『ウィッチエクスプローラー』『東方project』『Maiden&Spell』の4作品だ。ちゃんと本作の絵柄で描いたイラストと会話デモがあって嬉しい。『Maiden&Spell』は原作の演出も再現されて気合入ってた。東方project、コラボや二次創作は多いけどシューティングゲームとは珍しいかも。

 

 

霊夢のお祓い棒攻撃をパリィして、その無敵時間で魔理沙のマスパをやり過ごすバトルが熱かったぜ!

 

 

非常に遊びやすいゲームで、難しければ繰り返しプレイして育成すれば良いし、道中で死んだら最初からだけど、ボス戦で死んだら何度でもボス戦の頭からリトライできる。

 

ボス戦の前では食事して回復をする、Pico Games作品ではお約束の要素も。ヴァニアウェア作品みたいに一口食べる毎にメシがぷるぷるして美味そう。

 

やり込み要素である高難易度にすると、ザコ戦をすっとばしていきなりボス戦からスタートする辺りもテンポが良いね。

 

 

しかしラストステージで難易度が急騰!

ラスボスの形態がめっちゃ多い長丁場で攻撃も苛烈。風呂での永続強化をすべて取得しても苦戦は必至だ。とにかく攻撃パターンを覚えて細かい部分でのミスを減らして体力を温存し、パリィを確実に決めて追い詰めるバトルが開幕するぞ。

 

百合とえっちな妖怪を堪能したな?ここからは『SEKIRO』の時間だ!

と、後ろからバッサリやられる!まあ、さすがに『SEKIRO』ほどの難易度ではないし、ラストステージ限定のパワーアップアイテムを買える救済措置はあるけども!

 

 

その他、ギャラリーモードでは本編で使われた立ち絵の他に、設定資料やザコ敵のイラストなども収録されていてかなり贅沢。コラボキャラの立ち絵もしっかり収録。

 

姑獲鳥・カラス天狗のテキストが「若い女が死後、変化した妖怪。男を襲い子を成そうとする習性がある。」という、たった2行でDLsite方面にアクセル踏み込んでた。

 

 

最終ステージの攻略にどのくらい時間が掛かるかで決まるが、とりあえず俺は5時間ほどでクリア。半分くらいラストステージの攻略に使った時間だった。

 

弾幕を切り裂いてゲージを溜めて必殺技を撃つ攻めの弾幕シューティング。刀攻撃とパリィという現代アクション的な要素を上手く取り込んであるし、永続強化を取りながら1ステージずつ攻略していく点も含めて、アーケードではなく、家庭用だからこその剣戟シューティングに仕上がっている。特にラストステージは手強いが攻略してて楽しかった。会話デモは多くないが、その中でもキャラはしっかり魅力的に描けてる。

リトライしやすく、育成要素もあるので難易度は遊びやすい部類だと思う。

 

シューティングとしても、えっちな妖怪がいっぱい出て来るゲームとしても、百合ゲーとしても満足でした!