絶対SIMPLE主義

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PS1「SIMPLE1500 THEボクシング」レビュー!クリーンヒット!体力の限界で引退!こだわり光る一品!

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SIMPLE1500シリーズ Vol.32 THEボクシング D3公式

2000年の8月3日に1500円で発売されたSIMPLE1500シリーズTHEボクシングのレビュー行くぜ!

現在はゲームアーカイブスで309円というノックアウト価格で販売中だ。

開発はねこぐみ。ジョルダンがゲーム開発強化のために設立した会社ね。

翌年には同じメーカーから続編であるSIMPLE1500 THEキックボクシングも発売されている。

THEキックボクシングは「SIMPLEシリーズ史上最高の続編」の1つでもあるが、

今回は1作目であるTHEボクシングの方を紹介しよう。

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内容はもちろん1対1の対戦アクションだ。

世界チャンピオンを目指して戦うランキングモードと、

新しいキャラを手に入れるために戦うスカウトモードの2種類がメインだ。

特定条件を満たす度チュートリアルや攻略が読めるようになるボクシング日記と、

ランキングモードの成績が見れる項目もある。

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キャラクターは13人。

最初は3人しか使えないが、スカウトモードで戦えば増えていく。

パッケージと違ってやや濃い絵柄のマンガっぽいキャラクターだ。

SIMPLEシリーズではよくあること。

この手ので一番ひどかったのはパッケージはリアルな人間が掛かれているのに、

ゲーム内容はサルを操作してフットサルをするTHEフットサル辺りかな。

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太陽王に大富豪、女スパイに相撲取り、50過ぎなのに夢を追い求めてリングに復帰したオッサンまで。

使えるキャラクターはぶっ飛んだ連中揃い!

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人間かどうか怪しいヤツも。

野生児っていうかリザードマンだこれ!

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まさかの「0歳児ボクサー」も登場。

0歳児を使って戦えるボクシングゲームは他に無いだろう!

これがTHE赤ちゃんぴおんか……。

ちなみに試合での身長は50歳のおっさんよりデカいです。

とあるボクサーの遺伝子から作られた試験管ベイビーで、

この見た目で名前がB.「T」.ってかなり分かりやすいな!

でも昔遊んだ時は気付かなかった。

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ヒロイン的なポジションでは、本当はアイドルになりたい女の子のリョーコも。

「ボクシング娘。」って肩書きに時代を感じる。

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ラスボスは裏ボクシング界を牛耳る影の首領、Mr.クラウン!

なんかSIMPLE1500シリーズのスポーツゲーム、悪の組織多くない?

このMr.クラウン、試合で勝つと勝利ポーズで空中に浮きます。

必殺技の性能が高いので圧倒的最強キャラ。

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基本操作は方向キーで移動やステップやスウェーや軸移動。

□ボタンとパンチ、×ボタンでガード。

方向キーとボタンの組み合わせで様々なパンチを繰り出せる。

こう書くと簡単そうだが、ストレート、ジャブ、フック、右アッパー、左アッパー、ボディアッパー、

強ストレート、強フック、強アッパー、強ボディーストレート、強ボディフックなどなどなどなど。

使えるパンチの種類は非常に多く、説明書に載っていないパンチも山ほどある。

後ろ、前、□ボタンのコマンドで各キャラ固有の必殺技を発動。

大振りのアッパーや連続コンビネーション、高速ダッシュパンチにダブルパンチ。

使うキャラによって性能はまったく違う。

強力でいつでも何回でも使えるが、スキが大きいので連発してるとボコボコにされるぞ。

簡単そうに見えて立ち回りの選択肢は多く、

相手のパンチや移動に合わせてカウンターを叩き込めばダメージは1.5~3倍!

更にクリーンヒットが決まるとスタミナが最大の状態からも一撃でダウンを奪えるのだ。

この相手を一撃で沈めた時の「アゴを打ち抜いた感覚」がたまらない。

CPUはかなりしっかりした動きをするし必殺技も織り交ぜてくるので戦っていて楽しい。

ゲームテンポの速さも魅力。

1ラウンドは30秒。カウンターやクリーンヒットを狙えば1ラウンドKOも十分狙える。

これが中毒性高くて黙々と何戦もしてしまうのだ。

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KO時のリプレイ演出や、ちゃんと変化するキャラの表情なんかもいいね。

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ボクシング日記で見れる戦術メモでは試合で勝つコツや、キャラ設定などを確認可能。

ゲーム進行に応じて増えていき、説明書に載っていないパンチもここで確認出来る。

高度な動きはゲームを進めながら少しずつ身につけられる。

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ストーリーモードや会話デモも無いのにキャラ設定が結構入り組んでたり、

名前欄の部分もキャラ毎に筆跡が違ってたり細かい。

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ランキングモードは世界チャンピオンを目指すモード。

会話デモやイベントなどは無くとにかく試合!

試合で勝つたびにポイントが溜まり、その累積でより上のランクに挑戦できるようになる。

初期状態だとランク外のランキングの大会で優勝しても国内ランキングには挑戦出来ないので、

まだポイントが溜まってないから別のキャラで稼ごう、みたいなプレイになるね。

各キャラに1回だけ優勝ボーナスが入るので、

色んなキャラを使って戦うとポイントが溜まりやすいという仕様だ。

また、キャラには軽量級、中量級、重量級という階級の概念があって

これが合わないランキングには参加出来ない。

ポイントを稼ぐとウェイト変更可能になり、重量級のキャラでも中量級のランキングに挑めるようになったりする。

世界チャンピオンでエンディング。

更に1人のキャラで軽量級、中量級、重量級の世界チャンピオンをすべて制覇すると裏ランキングが解禁されるのだ。

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ここで立ちはだかってくるのが選手の寿命。

試合で負けたり、勝ってもボコボコにされながらだったりするとどんどん消耗していく。

このダメージの累積で選手の寿命が変化し、一定まで達するとそこで体力の限界で引退となる。

こうなると引退して成績をリセットしてランク外からやり直すしかない。

最強を目指すなら美しく勝たねばならないのだ!

ランキングモードはランク外から裏ランキング制覇までストレートで進めても20試合行かないので非常に短い。

進行状況もキャラ毎に保存される。

試合のテンポも含めて、色んなキャラを使いながら楽しく遊べるお手軽で作業感は無い。

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ボクシング界へ復讐するために悪のボスになったMr.クラウンさんも世界チャンピオンになってニッコリ笑顔。

続編だと組織のボスの座を追われ、薬物でボロボロになった体を引き摺り、

老人のような顔を晒しながら追っ手と戦い続けるという過酷なストーリーが展開されます。

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スカウトモードは相手を選んで戦って倒して新キャラゲットするだけ。

負けてもそのまま何度でも挑戦できるので非常に気楽。

しかし階級の違う相手とは戦えないルールはそのままなので、

ランキングモードを少し遊んで階級を変えられないようにしておかないといけない。

全キャラ倒すと2周目がスタート。

倒した相手のボクシング日記の2ページ目を見ることが出来る。

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モードは2つだけでストーリーデモも無く黙々と戦っていくだけだが、

「プレイヤー自身が成長し、強くなっていく」という部分を強調したゲーム構成。

試合でのダメージを考えながら戦い抜かないといけないランキングモードも面白い仕様。

とにかく1試合のテンポが良いので面倒くささ、作業っぽさは感じない。

SIMPLEシリーズ初期のオリジナルタイトルとしてはなかなかの完成度だ。

パンチ操作を□ボタンにまとめたせいでコマンドが膨大かつ複雑で、

ウリのラッシュ攻撃もタイミングが難しい上に挑発に化けやすかったりするのが難点かな。

別にパンチのコマンドを全部覚えなくても十分遊べる内容ではあるけどね。

本作の5年後を舞台にした続編のTHEキックボクシングではキックの導入で「一撃必殺の緊張感」が跳ね上がり、

キャラの等身が高くなって動きが分かりやすくなったり、

ガードをボタンではなく方向キー後ろで直感的に行えるようになったり、

ラッシュ攻撃も簡単に使えるようになったり、会話デモが追加されたりと大幅に完成度が高くなっている。

今買うなら迷わずそっちだが、

基本的な仕様は既にTHEボクシングで完成しているしこれはこれで楽しめる1本ではあるぜ。

登場キャラは共通しているので、先にこっちを遊んでおくのもアリだね。