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Switch/Steam『Venture Kid』レビュー!青いヒーロー大活躍のレトロ風アクション!既視感すごいけどそこそこ楽しい!

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|Venture Kid

 

Steam:Venture Kid

 

『Venture Kid』のレビュー行くぜ!俺が遊んだのはSwitch版ね。

 


メーカー:FDG Entertainment

機種:Switch/Steam

ジャンル:アクション

発売日:2019/05/09

価格(税込):980円(Switch)1000円(Steam)


 

スマホでも配信されているレトロ風の2Dアクションゲームだ。

そっちは120円か……!

テクロス博士の野望を打ち砕くために

ヒーロー・アンディが8+αのステージを攻略していくという、

物凄くどっかで見たような感じの内容である。

 

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OPで主人公をビルじゃなくて崖に立たせる辺りに微妙な思い切りの悪さが見える。

他所のインディーゲームだと普通にビルに立ってるゲーム多いぞ『20XX』とか!

 

内容は無難に遊べるがそれ以上のものではない……って感じだったかな。

 

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横スクロールの2Dアクションで、手から発射する弾で敵を倒していく。

ステージ最後に待ち受けるボスを倒せばクリアだ。

 

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おい!ジャンプする時に両手上げてんじゃねーぞ!

システムも含めてこれはもう、

ちゃんと「ロックマンじゃねーか!」って突っ込まない方が失礼というものだな……。

 

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悪魔城ドラキュラじゃねーか!

 

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全体的に敵のデザインが垢抜けないというか、

面接で落ちてロックマンに出演できなかった一般人みたいなヤツが

次々にでてくる……。

 

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こちらは普通の作業員に見えるがまさかのボスキャラ。

よほど役者が足りなかったのか。

 

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ボスをクリアする度に新しい装備を入手することが出来る。

攻撃だけでなくアイテムを取ることにも使えるブーメランや、

敵を凍らせられる冷凍弾、斜め上に飛ぶロケット、

火柱で敵を焼き尽くすグレネードなどなど。

 

他にも通常は一撃死であるトゲを踏んでも大丈夫な安全靴や、

2段ジャンプといった武器以外の装備もステージクリアで手に入る。

装備は個別に設定されたエネルギーを消費するがどれも有用だ。

 

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また、ステージ内に集めたオーブを使ってアイテムを購入する要素もある。

メニュー画面を開けばボス戦以外ならばいつでも購入可能で、

回復アイテムや1UP、最大体力の上限アップ、

体力がゼロになった時に1度だけ最大まで回復できる救命キットなど。

オーブはステージをクリアしても引き継がれるので、

ここぞという難所でアイテムを爆買いして有利に進めることも出来るぞ。

 

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ちなみに1UPは生首ではなく……えーと……なんだこれ……ぬいぐるみかな?!

 

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全8ステージをすべてクリアするとお約束の最終ステージが出現する構成。

8ステージを決められた順番で攻略していく「クラシック」と、

自由な順番で攻略できる「アドベンチャー」の2つのモードが存在しているぞ。

 

とはいえ、ボスに対する弱点武器の概念がないこともあり、

どの順番で攻略してもあんまり問題ないバランスではあるかな。

最終ステージは特殊武器の使いどころを

しっかり考えないといけない調整にはなってるが。

 

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射撃で破壊できる氷が道を塞いでいたり、

リフトを乗り継いで進んでいく箇所があったりと、

ステージは特色をしっかり出しているし、

簡単なギミックから始まって徐々に応用で難易度を上げていくなど

バランスも考えられているのが分かる。操作性も良好だ。

 

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ステージ内に1個だけ隠しアイテムが存在しているという軽い探索要素も。

これを全部集めないと真のエンディングは見れないぜッ!

 

ステージの天井裏に入り込むと隠しアイテムがあるエリアに行けるとか、

隠し方はどちらかというとマリオっぽいかも。

天井や壁の切れめに注目していけば、見つけるのはそこまで難しくはない。

 

 

また『Retro City Rampage』の作曲を担当した

マット・クリーマーが手掛けたというBGMも良い感じで、

タイトル画面の曲は特にお気に入りだぜ。

 

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シーンによって顔がコロコロ変わるが、

ラスボス戦になると急に顔つきが本家っぽくなる主人公。

 

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そして主人公とドットのタッチが違い過ぎるテクロフ博士。

「そっちを元ネタに使うか~!」と言いたくなる体を張った攻撃は必見だぜ。

 

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そんなわけでロックマン風のアクションゲームとしては

悪くない出来ではあるのだが、このゲームならではの独自性がほぼ無いし、

道中もボス戦も簡単なのに、

終盤になるといきなり一撃死のトゲだらけで難易度を跳ね上げてきたり、

ボスの攻撃パターンが少ないのですぐに見切れて単調など、

難易度にはかなりムラがあるぜ。

 

まあ、それでも本家ロックマンに比べれば格段に優しくはあるんだが。

8ボスとの再戦も無いし。

 

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主人公のビジュアルがいくらなんでもというくらい貧相だったり、

敵がリアルだったりデフォルメされてたりと、

タッチが統一されてなかったり、ステージの雰囲気がバラバラだったりと、

全体的に安っぽく魅力に乏しい。

 

一本筋の通った個性やこだわりが感じられれば

このごった煮感もまったく問題なかったんだが、

これだと悪い意味でツギハギに感じられてしまうな……。 

 

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隠しアイテム全部集めて真エンドを見るまで遊んで2時間ちょっと。

もっと遊びたければハードモードや、

どこまで進めるか競うサバイバルモード、

クリア後に出現するボスラッシュをどうぞって作り。

 

そこそこ楽しいが、オススメするほどではない……という、何とも言えない1本だな!

ファミコン時代のゲームを遊んでいた人が、

突っ込みを入れつつサクッと遊ぶ分にはちょうどいいゲームではあるかも。