ツクールシリーズ CHAM THE CAT ADVENTURE ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
完全クリアしたので
『ツクールシリーズ CHAM THE CAT ADVENTURE』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:Gotcha Gotcha Games
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日:2021/12/16
価格(税込):1200円
アクションゲームツクールMVで制作されたツクールシリーズの1本。
そしてゲーム開発サークルRETSUZANが展開する
ゲームボーイ風新作シリーズ『GAME BUDDY』の1本でもあるぞ。
入れ子構造になってる!
内容は2Dのアクションゲームで、
見た瞬間に誰もが「スーパーマリオランドじゃねーか!」と叫びたくなる雰囲気だ。
しかしパロディとして拘った作りになっていてしっかり面白い。
初めてプレイしたゲームが『スーパーマリオランド』な俺の心にしみわたる1本だったぜ。
まずこの突っ込んだら負けなグラフィックでもう面白い。
1エリア3ステージの全12ステージ構成で、
途中でいきなりシューティングになったりもするぞ。
突っ込んだら負けだ……!
魚のザコ敵が3匹並んで登場したり、
コインで主人公の名前作ったりするのやめろや!
こうなったら指がちぎれるまでシューティングだーッ!
BGMの出落ち感が危険すぎる #NintendoSwitch pic.twitter.com/W7mgSw73ES
— ゲームブロガー双葉ラー油 (@daikai6) December 18, 2021
BGMの芸術点も非常に高い。
一応違う曲なんだけどイントロがあまりにそれっぽい。
こちらの心を秒で揺さぶってくる。成歩堂龍一並のゆさぶり力である。
1ページだけだが、ちゃんと説明書とフィルター機能があるのも凝ってる。
ケモキャラ良し!
システムはマリオ風のジャンプアクションで、
踏み付けとは別に攻撃があるのが独自仕様。
ハートを取るごとに攻撃がパンチ→ムチ→ムチから衝撃波とパワーアップする。
ムチは壁を貫通してアイテムを取れるので、活用できると便利。
ダメージを受けると攻撃が弱体化してき、パンチの時にやられるとアウトだ。
また、ステージ毎に隠されたカギを取ることでボーナスステージへの扉を開けられる。
全ステージでカギをコンプすれば隠しステージに行けるぞ。
上がボーナスステージの扉、
下が通常ゴールの扉って構成も凄く見覚え有るな……!
そんな色々とギリギリ過ぎる内容だが、
ジャンプアクションとしてちゃんと面白い内容になっている。
1ステージの短さとムチ攻撃でテンポ良く進むし、
タイミングを見極めてリフトを乗り継いでいく緊張感はジャンプアクションしてる。
コインが多いので1UPしやすく、ライフ制なので死にづらいバランスも優しい。
まあ、ちょっとハートアイテム多すぎるようにも感じたが、
落下死による難所も多いからバランスは取れてるかな。
セーブ&コンティニューがあるのもありがたいところ。
3面の敵がモアイじゃなくてハニワってズラし方もかなり好き。
カギの場所がフェアなのも好きなところ。
カギの入っているブロックは色が違うから一目で分かる。
隠しブロックや土管の中には存在せず、絶対に通る場所にしか設置されていない。
「これどうやったら取れるの?」って場所にはちゃんと通れる場所がある。
これは集めようって気になるね。
ツクールシリーズと言えば挙動や当たり判定の不安定でお馴染みだが、
本作はゲームボーイ風ということもあって、そこまで気にならない。
ただ、それでも難易度が上がる後半は苦しい箇所が増えてくる。
ジャンプ中に攻撃した後に敵を踏もうとすると、すり抜けてダメージを喰らったりね。
ここは惜しいところだ。
ツクールシリーズは他の制作者のゲームでも
高確率で挙動や判定に引っかかるところがあるから、
ツール自体の仕様なんだろうな……。
隠しステージの難しさは隠しステージに相応しくて好きではあるんだけど、
配置が理不尽気味でゴリ押しになってしまい、
結局どうやって突破するのが正解だったのか分からない箇所あったなぁ。
ゲームボーイ風のジャンプアクションとして満喫できた1本。
「パロディにしてもさすがにそのまんま過ぎないか!?」
と突っ込みたくなるところもあるが、本気で作っているのも伝わってくる。
ゲームボーイ風の新作ゲームもここ数年増えてきたが、
とりあえず画面を緑っぽくしたドットのインディーゲームも少なくない中、
グラフィック、BGM、遊んでいる感覚にと、ここまで拘ってるのは賞賛に値するぜ。
『スーパーマリオランド』大好きな俺としては笑って楽しめたし、
ゲームボーイ好きな人にオススメしたいぜ!