マリモ -VS- 外来種 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『マリモ -VS- 外来種』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはSwitch版ね。
パブリッシャー:JoyPlot
機種:Switch/PC
ジャンル:シューティング
発売日:2022/07/14(Switch)2022/01/31(PC)
価格(税込):1080~1420円
舞台は2222年。
自然環境の破壊と汚染、陸地の変動、
そして地上から全水域に降り注いだ『謎の粒子状物質』によって、
水生生物たちが突然変異を起こした!
変異した外来種によって危機に瀕する阿寒湖のマリモたち!
しかし、マリモにも光合成でレーザーが撃てる変異種が出現!
絶滅寸前のマリモたちによる最後の戦いが始まる……!
というストーリーで、レーザーを発射するマリモを操作して、
迫りくる外来種軍団と戦う横シューティングだ。
阿寒湖が舞台なのにシナリオがすごく王道シューティングしてる!
絶対絶命の人類が、最強の戦闘機に最後の希望を託して反撃する!
よくあるやつですよ!
まあ、このゲームで操作するのはマリモなんだが……。
設定もタイトルも一発ネタ感満載だが、
開発した『JoyPlot』はマリモの情報サイトや
マリモの動画チャンネルを運営しているガチのマリモフリーク!
シューティング部分もタイトー作品を思わせる空気が盛り沢山。
作ってる人はマリモもシューティングも好きなんだなと実感できる力作。
それが『マリモ -VS- 外来種』だ!
伊達や酔狂でマリモにレーザー撃たせてるわけじゃないんですよ!
初回起動時の
「登場する生物の生態・表現は実際のものと異なる場合があります」
でまず笑ってしまう。
全6ステージ構成で難易度は4段階。
オンラインランキングにも対応している。
「やさしい」はステージ5で終了。
それ以上の難易度をノーコンティニューでクリアすると、
隠しステージであるステージ6が始まるようだ。
最高難易度が「たいへん」になってるけど、
個人的には「ふつう」でも十分大変だったぜ!
ステージ1は最後のマリモ群生地である阿寒湖に外来種軍団が押し寄せ
仲間のマリモたちが応戦する中、
主人公が反撃のために出撃するシーンからスタートだ。
もう燃える展開!マリモなのに!
こちらの武器は通常ショットと、貫通性能のある溜め攻撃。
そしてカーソルで敵画面奥の敵を狙い撃てるロックオンレーザー!
ロックオンレーザーは最大6回ロックオン可能。
堅い1体に対して最大ロックオンして攻撃すると、
周囲にダメージを与えるフィールドが発生する。
また、溜め攻撃で敵編隊まとめて撃破するとボーナスが付く要素もあるぞ。
シューティングゲームとしての作りは非常に本格的だ。
溜め攻撃で敵編隊を貫くのが非常に爽快だし、
シチュエーションとシステムが一体となった作りが見事。
ロックオンレーザーで背景の岩を破壊すると、
崩れた岩がザコを巻き込んでボーナスになったり、
仲間のマリモを攻撃してるザコを倒すと良い事があったりと、
奥行きを感じさせるギミックがステージに盛り込まれている。
仲間のマリモや、藻が生えている地形に接触すると少しずつゲージが上昇し、
100%になると体力がダメージ1回分回復するので、配置を覚えるのも重要だ。
中ボスやボスの動きも個性的で、
激しい攻撃を見切って攻略する楽しさがしっかりある。
お互いにレーザーを撃ち合って光が飛び交うビジュアルが見栄え良し。
こちらは周りをズラリとザリガニに囲まれたアリーナという、
完全アウェイで戦うことになるスーパーウチダザリガニ戦!
右手に剣、左手に盾を構えた強敵だ。カッコいい!
発射前に軌道が表示される拡散レーザーとか、
画面奥から飛んでくる斬撃とか、
仲間との共闘演出とか、いちいち見せ方を分かっているんだよなこのゲーム。
ギミックを踏まえたステージ攻略や、
スコアアタックが熱いシューティング!
なんだけど、画面奥に山ほどいるザコが死ぬほど攻撃をしてくるので、
難易度はかなり高め。
画面奥からの攻撃に関しては避けやすいようにマーカーが表示されるけど、
それがあってもきついレベルで弾がバンバン飛んでくる。
難所だと画面内がマーカーで埋まるからな!
画面の視認性が悪く、弾を避け辛い場面が多い。
ボスの体力も高いので長期戦になりがち。
奥にいる敵がめちゃ多いのにロックオンが最大で6回なのもきついし、
「こいつ目の前にいるように見えるけど、
ロックオンレーザーじゃないと倒せないの?」
というザコが結構多いのも気になった。
その場復活で10回までコンティニュー可能なんだけど、
それを使いまくらないと難易度ふつうでも厳しいくらいだったなぁ。
難易度かんたんだと大分マシになるが……。
こだわりは感じるゲームで、
おまけのデータ集では、ゲーム内に登場する外来種と、
実際の生態が併記してある。
「なるほど実際は口からビームとか出さないんだな」と勉強になるぞ。
こういうところも評価したいね。
謎めいたタイトルで油断させつつめっちゃガチな作り込み。
製作側のマリモとシューティング好きっぷりが伝わる力作だ。
ノリが完全にタイトーのシューティングゲームだわ。
敵配置と視認性は厳しいがいいゲームではあるので、
シューティング好きなら試しに遊んでみて貰いたいね。