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インディーズバンドのカオスな物語+簡単操作の陣取りパズル!『インディゴ7』レビュー!【Switch/PC/PS4】

 

 

インディゴ7 | COSEN

 

Steam:Indigo 7

 

『インディゴ7』のレビュー行くぜ!俺が遊んだのはSwitch版ね。

 


パブリッシャー:賈船/Game Troopers

機種:Switch/PS4/PC

ジャンル:パズル

発売日:2021/7/26(PC)2022/6/2(Switch/PS4)

価格:Game Troopers

1520円(日本語無しPC版)

4840円(Switch/PS4通常版)

9680円(Switch特装版)


 

インディーズバンドの成り上がり物語を描いたパズルゲームだ。

コミック風のデモで展開するストーリーがメイン。

オンラインは無いが、様々なモードを搭載しているぞ。

 

日本語は賈船がパブリッシングしているSwitch/PS4版のみ。

それで値段が3倍に跳ね上がっており、更に1万円近い特装版も用意されている。

賈船がよくやる商売だけど何本くらい売れてるんだろうな……。

 

発売前に少し気になっていたゲームだが、

俺は賈船のパッケージソフトに悪い思い出が多い。

今度でいいかと思っているうちに発売から二カ月経過。

Switch版がAmazonで半額になり、

どこ探してもコンシューマ版のレビューが存在しなかったので

買うことにしたぜ!

 

2つのゲームを合成して面白いゲームが……出来ない!『スーパーマッシュ』レビュー!【Switch/PS4】 - 絶対SIMPLE主義

 

これで定価4400円はあまりにつらい!『フォワード・トゥ・ザ・スカイ(Forward To The Sky) 』レビュー!【Switch】 - 絶対SIMPLE主義

 

悪い思い出の詳細は上の2つを参照してもらいたい。

 

実際のゲーム内容はそこそこ面白かったが、

ローカライズは引っかかるところがあったし、

PC版が1520円ってのを踏まえた上で見るとやっぱり高く感じちゃうな。

 

 

メインのモードはストーリー仕立てのアドベンチャー。

その他に5種類のルールでCPU戦などを自由に行えるシングルプレイと、

最大4人のローカル対戦がある。

 

 

ストーリーはバンド名すら決まってないインディーズバンドたちが主役。

彼女に振られた上に自分の音楽まで全否定されて凹んでるネイサンに、

ひたすら軽いナンパ野郎のギジェ、

ギジェのことが好きだけど毎回ひどい扱いされて傷付いてるアメリア、

狂暴で噛みつきたがりのカレンの4人によるドタバタが描かれている。

 

 

説明なく音楽バトルで周りの建物が破壊されたり、

お化け屋敷で本物のモンスターに襲撃されてビーム撃ち合ったり、

死神が主人公の周りをうろちょろして軽口叩いてきたりと、

色々と勢い任せの世界観。

コミック風のストーリーデモは枚数が多く、見ていて楽しい作りだ。

 

 

バカンス先で素敵な女の子を見つけて、失恋からすぐ立ち直ったネイサンが

軽薄だった自分の心と向き合ったりしているうちに、

いつの間にかバンドの話に収束していくシナリオ。

詰め込み過ぎで「そんな話だったかな!?」とは思ったけど、

それっぽく綺麗にまとまってはいる。

 

 

他の3人が色恋の話をウダウダやってる中、

突然生えてきたライバルとの殴り合いやバイトでの死闘をずっとやってる

カレンが好き。

 

 

カレン、パズルで「スカルアタック!」というボイスがあって、

一体なんだろうと思って遊んでいたらかめはめ波だった。

 

 

アイスクリームサーファー』と開発元が同じなので、

いくつか小ネタで登場するのもちょっとテンション上がった。

これでテンション上がってるの俺くらいでは……?

 

 

ローカライズは悪くは無いが全体的に会話や表現が硬い。

最後に主人公たちがバンド名を決めるシーンがあるんだけど、

そこでバンド名を無理に日本語名にしてるのも違和感強かった。

日本語ボイスも付いているがパズル中のちょっとした掛け声セリフのみだ。

 

 

ミスでセリフがおかしくなってるシーンも……。

 

 

パズル部分は単純だが面白い。

自分の陣地を広げて得点を稼いでいく対戦形式で、

5ラウンド制が基本になっている。

操作は自分の陣地の色を選んで切り替えるだけ。

隣接した同じ色のパネルを自分の陣地に出来る。

上の画像のバトルだったら、

オレンジと黄色と緑のどれかを選んでいくわけね。

 

そして

「コンボを稼ぐと得点大幅アップ」

「一手前より陣地を多く取るとコンボ数アップ」

「同じ数ならコンボ継続」

「少なかったらコンボリセット」

というルールになっているので、

陣地を大きく取る事だけを考えると得点が稼げない。

 

最初に取る陣地は1個か2個にして、

次は3~4個くらいかな……とか刻んでいかないと、

得点が伸びないシステムなわけね。

 

 

ただ、パネルを切り替えられる回数は決まっていて、

ゼロになったら行動不能になる。

そして画面内のパネルをすべて陣地にしたプレイヤーが出たら、

その時点でラウンド終了。

盤面と回数をリセットして次のラウンドへと進む。

コンボのために長考してるとあっという間にゲームが終わってしまう仕様だ。

 

しかし総合得点で最終的な勝敗が決まるので、

スピードだけ考えて全5ラウンドを勝ったしても、

コンボで得点が全然稼げていないと最終結果で確実に負ける。

考えられた作り!

 

コンボのために細かく刻みつつ、でもある程度は急がないといけない……!

陣地とパネルの差を素早く判断してコンボを繋げる

瞬発力が物を言うゲームルールになっているぞ。

 

 

最大4人での対戦の他に、1人で遊ぶ詰め将棋的なモードや、

デカいフィールドを複数のプレイヤーで取り合うモードも存在する。

また違った立ち回りが求められるのが良し。

 

 

ただ、陣地は操作キャラの顔マークで表現されるので、

集合体恐怖症の人がきつい絵面になるぞ!

普通にちょっと気持ち悪いんだが!?

 

 

キャラは11人いるが性能差は無し。

パズルとしてなかなか新鮮でデキは悪くないんだが……。

初期配置の運で決まるところが大きい上に、

逆転要素がまったく無いので、ちょっとでも差が付くとひっくり返すのが困難だ。

運要素のブレを加味しての基本5ラウンドなのは分かるけど、

システム的にもう一捻り欲しかったな。

 

このバランスに加えてアドベンチャーのCPUが強いので、

ステージ毎に用意されたお題をクリアして

星3目指す要素だるすぎる!

 

 

アドベンチャーでポーズ画面からリトライ出来ず、

それならとメニューに戻ると次のステージが進んじゃうバグもあった。

 

 

アドベンチャークリアまで4時間くらい。

やや練り込み不足だが新鮮さのあるパズルパートに、

勢いとイラスト枚数の多さで押し切るストーリーは結構楽しかった。

セールで買う分には悪くない1本かな……!