絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

【レビュー】ウェブ広告を撃ち落とすシューティング!(イケメン付き)『Ad SHOOt(アドシュー)』【PC】

 

Steam :Ad SHOOt(アドシュー)

 

Ad SHOOt(アドシュー)公式サイト

 

『Ad SHOOt(アドシュー)』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:BOCSTE, Ltd.

機種:PC

ジャンル:シューティング

発売日:2024/11/5

価格:1500


 

架空のウェブ広告を撃ち落としていく2Dの弾幕シューティング。

シューティングの敵と言えば宇宙人が多いが、それよりも身近な脅威であるウェブ広告が敵だ!絶対に許さねぇ……!二度と太陽を拝めないようにしてやる!

という話ではなく、広告の担当者として、顔の良い愛嬌のある男たちが次々に出てくる展開になってる。

 

全体的にこじんまりとまとまり過ぎてる感はあったが、題材とそれを活かしたステージ構成などは特徴的で良かったぞ。公式的には女性向けを謳っているが、普通に楽しめた。

 

 

オープニングは主人公のアウディが動画サイトでライブ動画を見ようするシーンから始まる。そこで2本立てのスキップ出来ない広告にぶち当たり、イライラしてるところに響く謎の声。

 

 

謎の声は電脳世界でのシューティングゲームで全6ステージをクリアすれば、当分広告を表示しないと誘い、それに乗ったアウディの戦いが始まる!というストーリーだ。

「当分」がちょっとケチ臭いぜ……!

 

日本語フルボイスになっており、このオープニングやボス戦前の会話もしっかり声が入っているぞ。声の出演は以下の通り。

 

声の出演(敬称略)
夏目響平 / 朝田陽貴 / 雨澤祐貴 / 平川大輔 / 山中真尋

 

 

シューティングとしてはオーソドックスなショット&ボムの作り。

各ステージは様々な広告がモチーフになっており、製薬会社、ハンバーガーショップ、不動産会社、運送会社などなど。

 

 

ウェブ広告と戦うゲームなので、ハンバーガーの広告やマンションポエムが襲い掛かってくるし……。

 

 

ワレモノ注意のシールが貼ってるダンボールを破壊して進んでいくなど、トリッキーな作りになっているぞ。ボムが「広告スキップ」なのもそれらしいポイント。

 

 

ボスとして各広告の担当者が登場。揃いも揃ってみんなイケメンである。広告への「あるある文句」をぶつける主人公と、広告側としての意見を述べる担当者。もはや戦いは避けられない!

 

 

ハンバーガーの広告に対して「食いたくなるんでCM挟むのやめてほしい」って怒り方がかわいらしい主人公。

 

最近はネット広告がゴミ溜めになり過ぎて「広告殺すべし!慈悲はない!」って風潮が強まってるが、本作では功罪含めた会話が展開され、一方的ではない空気になってるぞ。広告があるから存在できるものも沢山あるんです……!(当事者からの意見)

広告の闇に関してはクリア後に挑めるエクストラで触れる構成だ。

 

 

ボス前の会話や、ボスの弾幕1個1個に技名が付いてる演出、ボスが道中でちょっとだけ顔を出す点に画面のレイアウト、弾に自機をかすらせると高得点となるグレイズなど。全体的に『東方project』の影響が強い印象かな。

 

 

ステージをクリアする毎にスキルを獲得できる点は特色。広告と分かりあうことでその力を手に入れることが出来るのだ。広告と和解せよ!

ショットボタンを離してるとライフやボムがじわじわ回復したり、画面の端から端にワープ出来たりとどれも強力。

 

 

弾幕シューティングとしては弾幕がトリッキー過ぎて、避け方が分かり辛い初見殺しが多い。ただ、敵に当たるとライフが減って、ライフがゼロになると残機が減るシステムなので、かなり喰らっても平気なゲームだ。回復スキルもあるので、シューティングに慣れてる人ならなんとか初見ノーマル行けるくらいの難易度。イージーモードもあるので初心者も気楽に遊べるかな。

 

 

コンセプト含めてそれなりに面白かったが、既存の弾幕シューティングの敵や弾幕を広告っぽいデザインに置き換えただけに感じる場面が多かったし、その広告っぽさも演出がチープで薄かったりする。ゲームとしてはオーソドックスで遊びやすいとも言えるが、スキルも含めてもっとハチャメチャな内容が見たかった。キャラが良いだけに会話デモが少なめなのも惜しい点だが、その辺は公式サイトの4コマでフォローしてるね。

 

システム面も含めて「ちょっと変わった弾幕シューティング」くらいに落ち着いてるゲームだが、ノリが気に入れば楽しめそうな1本でした。