絶対SIMPLE主義

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【レビュー】煙が導く、時を越えた別れの物語『じゃあ、また』【PS5/PS4/Switch/XBOX/PC】

 

Steam:じゃあ、また

 

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『じゃあ、また』のレビュー行くぜ!

 

パブリッシャー:RB Wolf Games/あまた

機種:PS5/PS4/Switch/XBOX/PC

ジャンル:アドベンチャーゲーム

発売日:2022/10/3(PC)2025/1/9(PS5/PS4/Switch/XBOX)

価格:470~880円

 

別れをテーマにしたビジュアルノベルで、マウスで物語を読み進める構成だ。原題の『再見 Once again』もタイトルとして好きだなあ。

1時間ほどで終わる内容だが、切なくも爽やかさで胸にしみる1本になっているぞ。

 

 

主人公は夏の誕生日が来るたびに時空を飛び越えてしまう少年。夏が来るたびに時空を越えて、亡くなったお母さんに会いに行くストーリーだ。

 

お母さんは少年が生まれた時に亡くなっているので、少年はお母さんのことをほとんど知らない。1年に1回だけの奇跡で再会を果たし、息子であることを黙ったまま交流を重ね、母の仕事であるカメラを教えてもらう。導入だけで涙腺が緩んじゃう!

 

 

目を引くのが色使いと構図の美しさ。

写真で切り取ったような画面構成と、コントラストの強い絵柄で表現された物語が見事だ。夏の鮮やかな空模様に薄暗い暗室、日が落ちた夕方。カメラを題材にした作品らしく、美しいワンシーンを写真のように切り取って、物語を紡いでいくスタイルに引き込まれっぱなし。

 


タバコの煙を使った絵作りも非常に印象的。お母さんがタバコを吸っている理由もシナリオ上の意味があり、演出として上手く噛み合ってる。

 


ゲームとしては単純な一本道の作りで、画面をあちこちクリックして進めていくだけ。

一本道で遊んでいて悩む箇所は無いが、写真のピントや露出を調整する、時計の針を回して時間を進めるなど、「プレイヤーが操作することで画面が次に進む」ことを効果的に使った演出が散りばめられていて没入感が高かった。

 

 

別れを描いた物語として綺麗で、1時間ほどで終わる短編ながら期待を裏切らない内容だ。

少年、夏、タイムスリップ、カメラ、別れ、そして成長。この辺りのキーワードに引かれたらオススメの1本!