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【レビュー】ゲームテンポが音速!敵弾の速さも音速!『アーケードアーカイブス ソニックウィングス』【PS4/Switch】

 

アーケードアーカイブス ソニックウィングス | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

アーケードアーカイブス ソニックウィングス PSstore

 

『アーケードアーカイブス ソニックウィングス』のレビュー行くぜ!

 

パブリッシャー:ハムスター

機種:PS4/Switch

ジャンル:シューティング

発売日:2023/12/14

価格:838円

 

1992年にビデオシステムがアーケードでリリースしたシューティング。謎の軍隊に占拠された世界主要都市を開放するために、個性豊かなパイロットたちが戦闘機で立ち向かう内容だ。

 

当時は『ストリートファイターII』という空前絶後の怪物がゲームセンターに降臨したため、従来型アーケードゲームが苦境に立たされていた時代。そんな中でも1周が20分以内というテンポの良さと、『ストII』の影響を感じる国際色豊かなキャラを押し出した作りでヒットになったのが本作となる。

 

シリーズ展開されて多くの続編、移植作が作られ、今年は久々の新作となる『ソニックウィングス リユニオン』も控えているぞ。

 

途中までは遊びやすいし本作ならではのセンスも魅力だが、ちゃんとクリア目指すと難易度は高いぜ!

 

 

全7ステージ構成でパイロットは8人。

普通の軍人パイロットから忍者、アイドル、ロボット、ヴァイキングと濃ゆい顔ぶれで、すべて性能が異なっているぞ。1P側と2P側で選べるキャラが違う仕様だが、今回のアーケードアーカイブスでは設定で切り替えられる。

 

 

シリーズの顔として人気が高いアイドルの真尾まおは今回から登場。

一日司令官の仕事中に戦闘に巻き込まれ、全自動で動く戦闘機で発進!本人に時間停止能力があるので戦えるぞ!という無茶苦茶なキャラである。最初は混乱してたのに、ステージが進むとどんどんノリノリになっていくのが面白い。エンディングでは『ラピオレプス』がチラッと登場している。

 

ゲームアイドルとしてはD3パブリッシャーのアイドルである双葉理保の先輩だな。双葉理保も一日司令官やったことあるし。

 

 

ゲームとしてはオーソドックスなショット&ボムのシンプルな作り。

特徴的なのは序盤のステージがランダムなのと、パワーアップアイテムを取り続けて最強状態になると超火力だが、一定時間経つと一段階パワーダウンする仕様辺り。

 

 

今見るとグラフィックは地味に感じるが、とにかくゲームテンポが速い!

最初に書いたが1ステージが2~3分くらいなので1周クリアが20分以内。「音速野郎」のキャッチコピーは伊達じゃないスピード感だ。

 

 

操作キャラによってステージクリア時のセリフやエンディングが変化するし、ショットの種類はもちろん、ボムの無敵時間や効果範囲もガラッと変わってくる。

 

 

日本代表の緋炎は忍者なので弾が手裏剣になっているセンス好き。ボムは敵を貫通する巨大ビームだ!忍者なのでそのくらいはやる。

操作キャラの国籍によって得点アイテムの通貨が変わるのも芸が細かい点だ。日本なら¥だしアメリカなら$。

 

 

それまで空母や要塞が相手なのに、ラスボスで突然手からビームを放つサルが出てくるのも斜め上のセンス過ぎる!キャラ毎のエンディングもギャグっぽいものばかり!

こういうノリ、シリーズが進む毎にどんどん加速して行ったぞ。

 

 

まさに王道の2D縦シューティングで、短いが個性付けされた世界各国のステージを次々に駆け抜け、小気味良い効果音で敵をなぎ倒す気持ち良さがある。序盤の難易度も低めなので遊びやすい作りだ。

 

しかし……難易度が低いわけではないぞ!

中盤からサービスタイム終了とばかりに高速弾がバンバン飛んでくる。見て避けるのはキツい速度なので、きっちりパターン化をして撃たれる前に避ける!やられる前にやる覚悟で惜しみなくボムを使うのも重要!

 

一度やられると一気にパワーダウンするのも辛いところだし、パワーアップアイテムが画面真ん中のちょい下でバウンドして、上に跳ねるのもいやらしい。画面下で敵の攻撃に耐えてると、いつまでも経ってもパワーアップ出来ないのだ。アイテム取ろうと前に出ると高速弾が飛んで来るぜ!

 

 

都庁のドットよく出来てるなーと感心してると、初見殺しレーザーで抹消されるボスも登場。理不尽さで有名になった都庁レーザーである!

まあ、これ引っかかるの最初だけなので、後半のボスの高速弾の方がよほどキツいが……。

 

後半は高速弾覚えゲーなので、残機増やして難易度易しいで遊んでも全然簡単になった気がしない上に、中盤以降はコンティニューするとステージ最初からになる。ゴリ押し不可能!何度もコンティニューして配置を覚えるのだ!

何度もクリアしてキャラ毎のエンディングを見たくなるゲームなのに、スパルタ式の仕様だぜ。

 

 

アーケードアーカイブスとして搭載された「こだわり設定」は使用する機体の1P、2P切り替え、本来はランダムの序盤ステージのパターン固定、現在ステージの表示だ。もちろん通常の設定でキーコンフィグに、難易度や残機数、エクステンドまでの点数などもいじれるぞ。

 

 

早く終わるゲームだぞ!早く死ね!と言わんばかりの殺意溢れる高速弾で、途中から命と100円玉がマッハで溶けていくゲームだ。

初心者向け~上級者向けの機体がハッキリしており、1周が短いから色々な機体を試して攻略しやすいのは長所と言えるんだが、さすがに今遊ぶと手心が欲しいとは思ってしまうな……!

 

格闘ゲームブームでゲームセンターが転換期を迎えた時期のヒット作品である本作。手掛けたビデオシステムのスタッフは後に彩京という会社を立ち上げ、『ストライカーズ1945』『ガンバード』などの人気作に繋がっていき、『ソニックウィングス』もそのままシリーズ展開が続く。ヒットするだけのエネルギーは感じられたし、改めて遊ぶと発見もあって面白かったぜ。