Nintendo Switch|ダウンロード購入|惑星大戦争~異星人X・恐怖の地球侵略ツアー
『惑星大戦争~異星人X・恐怖の地球侵略ツアー』のレビュー行くぜ!
メーカー:DOUBLE DRIVE GAMES
機種:Switch
ジャンル:積極的タワーディフェンス
発売日:2019/08/29
価格:1200円
1作目の『ジェムクラッシュ』で俺の心をクラッシュしたが、
2作目の『ゾンビーズマンション』はそこそこ面白かったダブルドライブの3作目だ。
地球侵略にやってきたふざけた宇宙人共を派手に出迎えてやる内容で、
アクション要素の強いタワーディフェンスゲームになっているぞ。
簡単操作でノリは楽しいしシステムでやりたいことも分かるんだが、
色々と味気なくもある……というゲームだったな!
全20+4ステージ構成になっていて、
クリア時のスコアで最高Sランクまで成績が付けられるよくあるタイプ。
侵略者はヤサイ星、魚星、ゾンビーズ星、モヒカン星の4種類。
星の形からして出オチ感溢れる連中ばかりで、
ステージにもいちいち無駄にテンションの高いサブタイが付けられてるのが笑える。
もしジェムクラッシュ星があったら
プラズマダイバーミサイルを撃ち込んでいるところだったが無かったわ。
俺が一番好きなサブタイは「新鮮!やつらの名は魚星人!!」ですね。
すごく色々なものが伝わってくるセンス。
防衛拠点の耐久力がゼロになる前に敵母艦を破壊すればクリアというルールで、
プレイヤーは照準を動かして、直接敵母艦や敵ユニットを直接狙い撃っていく。
画面を拡大して遠くの敵や小さい敵を狙い撃つことも可能だ。
固定画面のシューティングゲームに近いシステムだが、
たまに砲台を運んでるドローンがステージ内を横切る。
これを撃墜すると「撃墜した場所から一番近い設置ポイント」に
砲台が設置されるという仕様だ。
設置された砲台は自動で敵を攻撃してくれるため、ドローンを逃さず、
それでいて守りを厚くしたい場所で撃ち落とすのが大事となる。
敵母艦を倒せばザコ敵がいくら残っていてもクリアになるし、
たまに強力なレーザー砲を撃ってくるので敵母艦をとにかく狙いたい!
しかし動き回っている敵母艦に気を取られ過ぎると、
ザコ敵に拠点を攻められてゲームオーバーだ。
画面内の敵すべてを消したうえで敵母船にダメージを与える強力なボムがあり、
上手く使えば一発逆転で一気に畳みかけられる。
1度使っても時間経過で再度使用可能になるが、
それまでの時間がめっちゃ長いため、
序盤~中盤に1発撃つものと割り切った方が良いかも。
「撃つだけ」のカンタン操作で、
敵への直接攻撃も施設を設置しての防衛力アップも出来るシステムになっていて、
既存のタワーディフェンスよりも遊びやすいね。
「どのタイミングで敵母艦に集中攻撃をかけるか?」
を常に意識させられるのも面白いところで、
序盤から最小限の立ち回りで敵母艦を撃墜できると気持ち良い。
Sランクを狙い始めるとガチガチのパターンゲーになるねこれは。
システムはチュートリアルで分かりやすく解説してくれるので初心者も安心。
この地球に雑な手足を付けただけの
人を舐め腐った謎ガイドキャラがいい味出してて好き。地球に謝れ。
敵母艦を破壊すると3カメで破壊シーンを流したり、
母艦デザインが魚星人は水槽とかゾンビーズ星人はドクロ型のUFOとか、
めちゃくちゃIQ低いデザインなのもよし。
宇宙人毎に異なるボクセルで表現されたステージの作りも結構細かくて、
さりげなく変なオブジェが置いてあったりで戦ってる時にも色々発見がある。
敵母艦が東京タワーの陰に隠れるステージなんかは、
ロケーションを上手く使っててお気に入りだ。
……と、そんなゲームなのだが、
こちらの攻撃がボムを除けば豆鉄砲1種類で、
効果音もショボいせいで非常に淡々としている。
砲台の攻撃も地味で効果が分かり辛く、敵も見た目が違うだけで個性が薄い。
ルールが単純な上で「攻撃している手応え」と「防衛している手応え」に乏しいので、
遊んでいてどうにも盛り上がらないゲームだ。
また、カメラ固定な上にステージ毎に構造がガラッと変わり、
複雑な地形も多いため、
ザコ敵が防衛拠点まで進むルートが一見して分かり辛いのも気になったところだな。
「そこで曲がるの?」「そこ通るの?」みたいな。
「システムは単純」「バカゲー感を全面に出す」「やり込みはストイック」と、
2作目の『ゾンビーズマンション』に近いゲームデザインではあるものの、
ちょっと味付け不足に感じてしまった。
ノリは好きだし面白くないわけではないんけどね……。
ストイックなSランク狙いに魅力を見出せれば楽しめるかも、ってとこか。