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ガラケーの本格推理ADV復活!『G-MODEアーカイブス41 いづみ事件ファイル Vol.1 潮騒編』レビュー!【Switch】

 

G-MODEアーカイブス41 いづみ事件ファイル Vol.1 潮騒編 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

『G-MODEアーカイブス41 いづみ事件ファイル Vol.1 潮騒編』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ジー・モード

機種:Switch

ジャンル:推理アドベンチャー

発売日:2022/02/03

価格(税込):500円


 

2002年にガラケーで展開した推理アドベンチャーである、

『 いづみ事件ファイル』シリーズ1作目を移植したものだ。

女性編集者の主人公と、変人小説家の2人が事件に挑む!

ニンテンドーDSにアレンジ移植されたことはあったが、

オリジナルの移植はこれが初めてとなるぞ。

 

俺はこれが初プレイ。

実在の地名と写実的なキャラデザがハマっていて、

2時間サスペンス的な空気が上手く出ている1本だった。

ただ、2002年のガラケー作品ということもあってすぐ終わっちゃうね。

 

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主人公の木戸いづみは清川出版の美人編集者。

担当している売れっ子小説家である鏡月正宗が失踪してしまい、

残されたのはヒントとなるメッセージ。

なんとか解読して湘南へ辿りつくが、

そこで鏡月から提示されたのはとある不審死事件だった……というストーリー。

 

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いづみさん、堂々と「美人編集」と名乗った後にこういうことを言うタイプの人です。

 

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ちょっと顔の良い男に親切にされただけでこの反応。

いい性格してるわ!

 

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鏡月先生もヒントを残して逃亡した湘南をエンジョイしつつ、

事件の謎に挑んだりとマイペースだ。

この2人の掛け合いが楽しいシナリオだね。

ちなみに登場人物の名前は酒から取られているようだ。木戸泉と鏡月!

 

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鏡月先生は不審死事件が殺人事件であるという確信があり、

その調査の手伝いをしないと原稿を渡さないと言われたいづみさんが、

単独で聞き込みをしていく作りだ。

マップを移動して関係者に会って情報を集めていく。

拠点である潮騒旅館に戻れば、いつでも推理パートへと移行できる。

 

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釣り人の不審死が殺人事件であることを証明するために、

関係者の証言を集め、現場の見取り図を見ながらおかしいところが無いか探っていく。

 

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行ける場所全部回って発言を聞くだけなのでADVとしては単純だが、

集めた情報をメモで確認し、事件の真相をしっかり推理しないといけない。

 

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出会う関係者たちはリアル寄りのグラフィックと性格付けが上手くマッチしているし、

背景の枚数も多いから雰囲気作りはかなり良いね。

 

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推理パートでは鏡月先生から事件に関する不審な点を聞かれるので、

選択肢でそれに回答していく。質問も選択肢の数もそれなりに多く、

1個でもミスするとグッドエンドが見れないため、

事件をしっかり把握してないと正解出来ない作りだ。

 

ただ、初見プレイでも30分くらいで終わってしまうボリューム。

推理ミスしても鏡月先生が事件の真相を全部解説してくれるし、

グッドエンドでも話の大筋はそこまで変わらない。

 

オートセーブなので推理パートで1個でも選択肢をミスすると、

最初からやり直しなのも少し面倒。

そのために聞き込みを一切せず、いきなり推理パートに入っても

完全正解出来ればグッドエンド見れる仕様にはなってるんだけど、

オープニング周りは手動スキップで飛ばさないといけないからね。

 

2002年のガラケー作品だから仕方がないが、BGMもチープで種類も少ない。

背景が豪華な分ちょっと見劣りしてしまう。

 

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主人公たちが事件に巻き込まれる……という話ではなく、

起こってしまった事件を外部から調査する構成。

犯人や関係者のドラマなどはほとんど描かれず、

「事件を推理する」に絞ったコンパクトな推理ADVだ。

 

まずまず面白かったし、実在の地名と背景を使ってるなど気合入っているが、

思い入れ無い人間が今500円出すと物足りなく感じてもしまうかな。

当時の人気ガラケーADVに興味があれば!ってところか。